仕事がかなり忙しくなってきたので短めです。
「大将様、ああいった事をすると言うのは最初に言ってくださいませ!」
「いや言ったら絶対止めるじゃんリエル。まあ悪かったよ。」
「リエルさんは絶対に止めますね。」
プンプン怒っているリエルを宥めながら廃墟から出て森林の中をリエルとナギサの3人で歩いて行く。
「本当に心配したのですよ!」
『マスターソード』を手に入れた事によって体調は完全に元に戻ったみたいだ。
今まであった倦怠感は綺麗さっぱり無くなっている。そういや『マスターソード』には浄化機能があったな。俺の中の『恐怖』を浄化してくれたのか。
「大将、気分はいかがですか?」
「爽やかな気分だよナギサ、これでクソババアを心置きなくぶっ飛ばせる。」
でもその前に黒服とスバルと合流しないと。森林の外が騒がしいから、まだ足止めしてくれてるのか?
「そこどきなよ、雑魚のお前らに用はないんだからさ。ボクは忙しいの。」
「「「!!!」」」
この声、あのクソカスか!スバルじゃあいつに勝てない、急いで森林を抜けないと。
「走るぞナギサ!リエル!」
「承知致しましっ!?大将様!?」
「走るスピードが速い!?」
体調が元に戻って体が軽いからいつもより走るスピードが速い。今までの倍くらいのスピードだ。これならすぐに抜けれる。
森林を抜けると、倒れているスバルと庇うようにスバルの前に立っているモモイとユズ、そしてクソカスがいた。
「ん?大将みっけ!そっちから来てくれるなんてありがたいねぇ〜、ボクの日頃の行いが良いからかな♪」
「なわけねぇだろクソカス。」
「「大将!?体は大丈夫なの!?」」
「おい!敵から視界を離すなよ!」
モモイとユズが後ろを振り返って俺を見てくるけど、そんな事したらクソカスの格好の的だぞ!
案の上、クソカスは背中を向けているユズに接近して羽交締めにをしようとしてきた。
「実に馬鹿だね〜、ゴミしか作れない無能「わざと、だからね!」がっ!?」
羽交締めにされる直前でユズがクソカスに振り返り、掌底をクソカスの胸元に当ててよろめかせた。
しかも正中線に当たったのかクソカスは胸元を抑えて涎を垂らしていた。
「ユズの事を馬鹿にするのは許さないよ!」
「無能に無能と言って何が悪い!ただのモブが出しゃばるんじゃねえ!」
咳込んでるクソカスにモモイが接近してクソカスの懐に潜り込んだけど、それに気付いたクソカスがカウンターで殴って来た。
「モモイ!」
「ボクに接近戦を仕掛けてくる時点で馬鹿なんだよ!その面をブサイクにしてやっ!?」
「⋯⋯やるなモモイ。」
カウンターの右ストレートに対して、モモイは頭突きで拳を迎撃した。思わぬ迎撃方法にクソカスは驚愕している。
しかもクソカスの右手が真っ赤に腫れている、多分骨が折れたかな?
「これで終わりじゃないよ!」
勢いそのままでモモイはクソカスの腹にアサルトライフルの銃口を当てて引き金を引き、銃弾を発射する。
食らったクソカスは踏ん張れずにふっ飛ばされて瓦礫に激突した。何かモモイ強くなってない?
「モモイ?いつの間にそんなに強くなったんだ?」
「鍛錬室でネル先輩やC&Cの先輩達、大将を慕ってる人達と鍛錬してたからね!」
「鍛錬の成果が出てますねモモイさん。」
ニコッとピースをしながらモモイは俺を見てくる。ユズはオロオロしながらピースしてくる。
クソカスがいない内にスバルを治療しないと、気絶しているけど、大きな怪我はない。
でも足を重点的に狙われたのか切傷が足に多い。傷が残らないように治療しないと。
「リエル、スバルの治療頼む。」
「承知致しました大将様。」
倒れているスバルをお姫様抱っこしてリエルに渡す。治療に関してはリエルが一番出来るからな。
ん?スバルが着ている制服のポケットからメモ帳が落ちてきた。これは、黒服が入れたのか。
内容は『足止めは充分にしましたので私は撤退しますよ。これ以上いたらベアトリーチェに気付かれてしまいますので。その代わりに近くまで来ていた才羽モモイさんと花岡ユズさんを呼びましたので。』か。
「モモイ、ここには変な黒人間に呼ばれてきたのか?」
「そうだよ!あんな真っ黒な人もいるんだね!胡散臭い感じだったけど。」
「!!モモイ、あのトリニティ生徒が出て来るよ!」
ユズの言葉通り、クソカスが瓦礫の中から出て来た。無能と見下してた2人にやられたから激怒しているようだけど。
「絶対に許さねぇぞ無能ども!!お前ら無能はじわじわ嬲り殺しにしてやる!!」
「モモイ、ユズ、ここは俺が「大将は病み上がりでしょ!ゆっくり休んでて!」モモイ?」
「大将は、この先の戦いに向けて、体力を温存しておいて。私達なら、大丈夫!」
「あいつの相手は私達で充分だから!」
「けど!それでモモイとユズが「大将、ここはお二人を信じましょう。」ナギサ⋯⋯。」
前に出ようとするのをナギサに肩を掴まれて止められる。あのクソカスは各学園最強格には及ばないけど、それなりに強い。
モモイとユズの2人で倒せるか分からない、だから俺が出ようとしたのに。
「いつまでも大将におんぶにだっこでは駄目ですから。その為に私達は鍛錬してきたのですよ。強くなったお二人を信じてあげてください。」
「⋯⋯分かったよナギサ。勝てよ、モモイ!ユズ!」
前に出れないならせめて激励は2人に送らないと。あっ、応援された2人のやる気が上がってる。
「いくら鍛錬したところで最初から強い奴には勝てねぇんだよ!無駄な努力していい気になってる奴がクソ腹立つんだ!」
「表情が忙しく切り替わる人だね。何をそんなに怒ってるのさ、心が幼稚なんじゃないの?」
「て、テメェ!!」
モモイの言葉を聞いたクソカスが更に激怒した。心が幼稚か、確かにそう見れるな。
過去に何があったかは知らないけど、クソカスは自分の思い通りにならないと気が済まない。自分が優位に立ってないと気が済まない。
そして、何でそんなに恐れているんだ?
「いい気になりやがって!テメェらみたいな才能無い奴等は黙って天才に従っていればいいんだよ!」
「来るよユズ!」
クソカスは叫びながらモモイに接近し、制服に隠していた武器を抜いた。
あれは、狩猟刀!?膂力で押し潰す気か!
「食らっちゃいな!」
それを見たモモイはアサルトライフルから銃弾を放ってクソカスの動きを止めようとしたけど、クソカスは銃弾を全て躱していく。
銃弾を全て躱したクソカスは狩猟刀を振り上げてモモイの頭をかち割ろうとしたけど、ユズが間に入って槍で受け止める。
「させないっ!」
「どけよ無能!」
そこからクソカスとユズの狩猟刀と槍での斬り合いが始まった。斬り合いは五分、いやユズが優勢か。
「何で、何でこんな無能にボクが押される!?」
このままではヤバいと判断したクソカスが自分の神秘を使ってユズの前から消え、背後に回って狩猟刀を持ってない方の手で腰のホルスターからハンドガンを抜いた。
そしてユズの背中を撃ち抜こうとしたけど、クソカスが放った銃弾をモモイはアサルトライフルの銃弾を放って弾いた。
銃弾を銃弾で弾くのかよ。
「邪魔すんじゃねぇ雑魚が!」
「雑魚で結構だよ、けどお前には負けない!」
ターゲットをユズからモモイに切り替えたクソカスはまた自分の神秘を使ってモモイに急接近した。
「そうでしたが、あのクソカス生徒の神秘の正体は。」
「ナギサも気付いたか、俯瞰して何度も見れば分かりやすい。」
あのクソカスは、相手の意識を操れる。急に消えたりするのは、相手の意識を逸らしているから。
手品とかで使われる『ミスディレクション』という技能に近いか。初見ならかなり優位に立ち回れる。
「テメェはあの無能のように近接武器は無い、このまま押し潰して「なわけないじゃん。」何っ!?」
横薙ぎで放たれる狩猟刀を、モモイは隠し持っていた三節棍で受け止めた。
受け止められた事に動揺したクソカスの隙を見逃さずにモモイはショルダータックルを放ってクソカスを吹き飛ばした。
「ガハッ!何で、テメェらはことごとく近接武器を持っている!?おかしいだろ!」
「何もおかしくはないよ。大将を慕っている人達はね、銃器が無くても戦えるようにしているんだよ。」
「近接武器や盾、もしくは何らかの格闘技を修めているの、どんな状況でも大将を、助けられるように。」
え、そうなの?そんな話一度も聞いてないぞ?
思わずナギサとリエルの方を向くと、2人ともうんうん頷いている。
「銃で戦った方が楽なのに、怪我するリスクも跳ね上がるのに、馬鹿じゃねぇの!?」
「「馬鹿で結構、無謀だろうが何だろうが、怖い所に手を伸ばさないと殻は破れない!!」」
「お前が殺そうとしている大将は、それを誰よりも知っているから、いつも怖い所に手を伸ばして戦っている。」
「だから、私達も、恐れずに、接近して戦う!」
モモイとユズがそう叫びながらそれぞれの武器を構えた瞬間、モモイの持っている武器は桃色に、ユズの持っている武器は赤色の神秘に包み込まれていく。
「「見せてあげるよ、身の程知らずの馬鹿が持つ底力をねぇ!!」」
あれは、神秘解放じゃない!?
「神秘限定解放!!」
一般男子
完全に体調が元に戻っている。今なら各学園最強格にも充分渡り合える。
クソカスの相手をしようとしたがモモイとユズに止められた為、観戦しているが、大丈夫だろうかとそわそわしている。
桐藤ナギサ
モモイとユズに鍛錬の指導をしていたので2人の強さは充分知っている。
一般男子よりも落ち着いて観戦しており、そわそわしている一般男子をちょっと可愛いと思っている。
雪水リエル
スバルの治療に専念している。モモイとユズについてナギサから話は聞いていたが、会うのは初めて。
才羽モモイ
ユズと一緒に一般男子に会うために追い掛けてきた。一般男子を守る為、原作よりもかなりパワーアップしている。
スタイルはスピード+テクニック、ゲームの技を再現したりしている。
花岡ユズ
モモイと一緒に一般男子に会うために追い掛けてきた。クソカスに対してかなり怒っている。
ユズのスタイルはサポート+テクニック+パワー、自身の動体視力に体の反応が追い付いてきているので敵からしてみればかなり厄介。
クソカス(パテル派No.2)
森林の中に入れないのでスバルが一人になる瞬間を狙った。疲弊しているスバルを不意打ちの形で強襲して人質にしようとしたが、モモイとユズに防がれている。
実は精神が幼稚なので揺さぶりがとても効く。モモイとユズが予想以上に強くて思い通りにいかないので凄く苛ついている。
一般男子を慕う生徒達の戦闘スタイル
実は銃器が無くても戦えるように何かしらの近接武器や盾、格闘技を身に付けるようにしている
神秘限定解放
この世界線独自の要素。神秘解放と似ているが、こっちは一部分のみ強化する形態。
なので神秘解放より強化度合いは下だが、体力を温存することが出来るし、神秘解放使えない生徒でもこっちなら使える生徒が多い。
Q.なんでモモイの武器は三節棍なの?
A.モモイは最近某スタイリッシュゲームを最近遊んでいたから。