今回は繋ぎ回なので短めです。
アリウス 至聖所
「死になさい!」
ワイバーンみたいな見た目のクソババアが口から炎のブレスを吐いてくる。
「そんなもので俺等を倒せると思ってるのかよ。」
「いや、あのベアトリーチェはあたし達に敢えてブレスを避けさせて後ろで戦っている皆を巻き込ませるのが目的だ。あたしに任せろ。」
ミノリが前に出で息を吸い込む。その後思いっ切り息を吐き出して起こした風でクソババアのブレスを相殺していく。
いやいやどんな肺活量だよ。リエルちょっと困惑してるぞ。
「またこのガキにっ!舐めるんじゃありません!」
「⋯⋯この隙を見逃す訳にはいかないな。」
やけになってその場で対空しながらブレスを吐き続けるクソババアの傍まで近付きいて『クローショット』をクソババアの尻尾に引っ掛ける。
「何ッ!?いつの間に!?」
「やけになってるテメェが悪い、食らえぇぇぇぇ!!」
そして全身に力を込めてクソババアを地面に思いっ切り叩き付ける。クソババアの纏っている鎧が少し弾け飛んだな。
「はぁ、助かったぞ大将。」
ミノリが肩で息を吸いながら言ってくる。いくら強くなったからといって息継ぎ無しでブレスを相殺するのは体力をかなり消耗するよな。
「1回叩き付けたからといっていい気になるんじゃありません!これくらいどうってことないのですから!」
「では一度だけでなく何度もすればよろしいですね。」
ミノリに気を取られていたクソババアがリエルの接近に気付かずに腹に大剣の斬り上げを食らって打ち上げられた。
そして空中に浮かされたクソババアの頭上にワープしたリエルは大剣をクソババアに振り下ろして地面に激突させる。
「⋯⋯リエルヤバっ。」
「うむ、素晴らしい攻撃だな!」
でもリエルのお陰でクソババアの纏っている鎧が全て弾け飛んだ。これで背中にある弱点を攻撃出来るな。
「このド畜生共がぁ!大人を舐めるな!」
身軽になったクソババアが素早く体勢を整えて飛翔し、至聖所の天井をぶち破って上空に向かって行く。
「チッ、攻撃が届かない高さまで飛んだか。」
後を追って『クローショット』で至聖所の天井に登ったけど、そこからでも『クローショット』が届かない高さまでクソババアは上昇していた。
「この高さから貴方を焼き尽くしてあげます!」
クソババアは翼を羽ばたかせて突風を起こして俺をふっ飛ばそうとしてるけど、マスターソードを地面に突き刺して吹っ飛ばされないようにする。
『ヘヴィブーツ』があればこんな事しなくてもいいんだけど、無いものねだりしても仕方ない。
「大将様!」
リエルの声が聞こえたからクソババアの方を見上げると、俺に向けて炎の塊を口から吐き出した。
それを俺にぶつけるつもりか!突風で身動きが取れない状態なら避けられない。
「リエル!」
「はい!お任せください!」
リエルを呼ぶと俺の前にワープしてきて野球のバッティングのように大剣を持ち、フルスイングして炎の塊を弾き返した。
そのまま一回転してもう一度スイングしようとしていたから大剣の腹の部分に乗る。
「リエル、狙いは分かってるな?」
「勿論でございます。行ってらっしゃいませ!」
クソババアが弾き返された炎の塊を避けた方向にリエルはもう一度大剣をフルスイングする。
その勢いで空に飛び、クソババアに接近する。まさか来るとは思ってなかったクソババアは動揺していた。
「馬鹿な!?この高さでも接近してくるだと!?」
「ハァイクソババア、墜落させに来たぜ!」
「ですが、空中なら身動きが取れませんよ大将。格好の的なんですよぉ!!」
動揺していたクソババアだったけど、身動きが取れないと考えて俺に向かって突進して来る。
確かに空中では身動きは取れない。前まではな!
「地の果てまで吹っ飛ばし「一人で行ってな!」なっ!?」
突進して来るのが見えた瞬間に『パラセール』を展開して移動する。まさか空中で移動出来ると思ってなかったクソババアは止まれずに俺の横を通り過ぎて行く。
そして通り過ぎた後に『クローショット』でクソババアの背中に引っ掛けて移動。
うん、やっぱり背中に弱点があるな!
「このっ!振り落として「遅いんだよオラァ!」グアッ!?貴様ァァァァァ!!」
背中の弱点にマスターソードを突き刺す。一度だけじゃ墜落しないから引き抜いて二度三度刺す。
そしてクソババアがぐらついたから、両手でマスターソードを持って渾身の力を込めて弱点に突き刺す。
「落ォォォォォちィィィィろォォォォォよォォォォォ!!」
「大将ォォォォォ!!」
耐えきれなくなったクソババアが墜落し、地面に激突した。至聖所が揺れたから戦ってる皆がこっちを向いたけど、俺の姿を確認するとすぐ視線を敵に向け直した。
「墜落させたのか大将。怪我はないのか?」
「このクソババアをクッションにしたからなミノリ、俺に怪我は無い。こいつは大ダメージ受けてるけど。」
突き刺したマスターソードを抜いてクソババアの背中から飛び降りる。心配したミノリが来たけど、俺に怪我はないことを知ってほっとしていた。
「この、一度弱点を突いたからといっていい気に「でしたら何度も攻撃すればいいだけの事です!」この不良品がァァァァァ!!」
再び上昇しようとクソババアが動き出そうとした瞬間、弱点に大剣が刺さった。
上を見ると至聖所の天井にいたリエルが来ていたスカートをヒラヒラとさせて、周りに大量の剣を出現させていた。
「従者の服は秘密で溢れているのですよ!」
大量出現させた剣をリエルは一つずつ掴んでクソババアに向けて投げ付けて弱点部分に突き刺す。
そして最後の二本は両手に持って縦に回りながら飛び降りて、勢いと回転を付けて威力を上げ、クソババアに突き刺した。
「私は高位の存在となった筈!なのにこんなクソガキ共に負ける!?どうしてどうしてどうして!?」
「高位の存在になったからといって無敵になるわけが無いだろう。あたし達を舐めたお前の負けだよ。」
ミノリが狼狽えてるクソババアを見下ろしながら言う。クソババアって何かと偉そうにしたがるよな。
「何故ですか、何故大将を慕ってる子供達は怖さに負けない?弱さに負けない?涙に溺れない!?」
「怖さ弱さ涙、そんなもの千切って分け合ったからだ。」
「ミノリ様の言う通りです。ベアトリーチェ、負けを認めなさい。」
「フフッ、フフフッ、いい気になるなよこのクソガキ共が!私はまだ復活出来るのですよ!」
ワイバーンの姿から元に戻ったクソババアが周りに妖精を漂わせながら立ち上がる。
そして頭頂部を花の花弁のように開き、ミノリとリエルに向け、そこからレーザーを放とうとしていた。
「だよな、テメェは一度や二度負けたくらいじゃ認めなんかしないよな。」
レーザーを放とうとしているけど隙だらけ、そんなもの見逃す訳ねぇだろ。『電気の実』を矢にスクラビルドし『騎士の弓』を装備してクソババアに向けて矢を放つ。
電気で痺れたクソババアは怯み、放とうとしていたレーザーのエネルギーは飛び散った。
「この大し!?」
クソババアが俺を睨みつけようとしてきたけど、それ以上の威圧をぶつけて竦ませる。
『チカラ薬Level3』を飲み干し、マスターソードとハイリアの盾を装備し直す。
「覚悟しろよクソババア、いやベアトリーチェ。テメェによって苦しんだ生徒、テメェの私欲によって亡くなった生徒、その分だけぶっとばしてやるからよ。」
「なっ、あっ、き、貴様ら。何故、大将の後ろに、亡霊が見える!?」
『私達も力を貸してあげる。だから、お願い!』
ふとそんな言葉が聞こえてきた。墓の前で看取ったアリウス生徒達か。なら遠慮なく力を借りさせてもらう!
「さあ、テメェの罪を数えろベアトリーチェ!」
「フン、大人を舐めないことですよ大将!」
クックック、どうも私、黒服です。
やはりブチ切れたようですね大将。
体調は万全、しかもバフもかけてますねぇ
そんなものなんだと言うのですか。
大将など、私がやっつけてあげますよ!
さあ来なさい、格の違いを見せてあげましょう!
クックック、ベアトリーチェ。
大将を甘く見ない方がいいですよ。やっつけられるのは貴方の方です。
次回Blue Legend〜一般男子の物語〜
ベアトリーチェ死す!
恐るべき大将の底力!
デカマルコニー、ゴルゴンダ、早く来なさいィィィィ!!
Q.次回予告の元ネタって?
A.ドラゴンボールZの有名な次回予告です。
Q.そっち?あの超有名な遊戯王の方じゃないの?
A.そっちは同じタイミングのベアトリーチェフルボッコで先駆者がいるので、一般男子はヘイローが砕けるどころかありませんが。