いっぽうその頃、スイーツ城は戦火に包まれ大勢の者達が魔物の餌食となった。
多くの血が流され瞬一を含め屈強の部隊も全滅。
そして瞬一王も拘束され武器を向けられていた。
「はっはっは!これでお前達も終わりだ!勇者達もたった今始末してきた!」
「俺達は慈悲深いから遺言だけはしっかり聞いておくぜ!何か言えよ!」
瞬一を捕らえたのはたった今チイチイ達を襲った魔物グループのソディジーンだった。
「何をおっしゃるうさぎさん。勇者達は死んではいない。必ず俺達を救出してくれる」
瞬一は危機的状況にも関わらず冷静に言い放つ。
「減らず口の多い野郎だ。ここで始末してやる!」
ジーンが銃を瞬一に押し付け引き金を引こうとする。
そんな時キュイーンと言う物音とともに人影が舞い降りた。
その「人影」は拳に浪速の暴風と言う闘気を込めてジーンめがけて飛ばす。
「バギクロス!!」「ぐわあっ!?」
その暴風が見事にジーンの手から銃を放す。銃は勢いよく回転しながらジーンから逃げるように距離を離した。
「だ、誰でい!?」ソディが闘気を放った者達を見る。
見るや否やギョッと目を見開く。
「てめえら勇者達!生きて帰って来たのか!?」
そう、現れたのはチイチイをはじめとする勇者パーティ。
「俺にも目立たせろよ!俺はリーダーのフットだ!」
「いつリーダーになったんや脇役が」
「リーダーなんて聞いていないんですけど」
チイチイとハーキが皮肉る。
瞬一はまさか生きていたのかと言う表情を一瞬見せたがいつものような見慣れたやり取りに思わず顔が綻ぶ。
「勇者達よ相変わらずじゃな。儂は必ず生きて帰って来ると信じていた」
感極まり瞬一の瞳から涙が伝う。
「ウチを勝手に殺さんといてくれるか?ウチは先代からの勇者やで!」
とチイチイ。
「さあソディジーン覚悟しな!今度こそやっつけてやる!」
フット達も剣を向ける。
ケタルやハーキの表情も真剣そのものだ。
「へん俺達を魔物がいないと何も出来ないと思わないで欲しいね!」
「なんたってボスだぞ俺達は!」
ソディジーンは煽る。
「ボスはボスでも中ボスやろ!中ボスごときウチらの敵や無い!」
「そうよ!とっととお縄に頂戴されなさい!」
チイチイやハーキが言い返す。
「はっはっは威勢の良いお嬢ちゃん達だ。お前らのその強気な表情が絶望の表情になった時が滅茶苦茶そそるなあソディよ!」
「そうだなジーン!お前らごとき俺達のコンビネーションでギッタギタのズッタズタにしてやるぜ!」
ソディジーンは下衆に笑い狂った。
「僕達勇者を馬鹿にするな!」とケタル。
そしてそしてソディがブレスを吐き出す。
「ダークブレス!猛毒に苦しめ勇者共《ガキども》!!」
「私達はやられない!潤実さん私に力を貸して!」
『ええハーキちゃん!』
そしてハーキは「フバーハ」を唱えバリアの膜を張る。
猛毒の霧はフバーハによって相殺された。
「ぐぬぬこの野郎め痛ぶってやる!!」
ソディジーンが襲いかかってきた。