チイチイ達は苦難に満ちた冒険の末ついにチイチイ父の印を手に入れ、チイチイ父装備を装着出来るようになった。
「やりぃ!これでチイチイ父装備が装着出来るぞ!!」
「聞くとその装備は持ち主によってサイズが変わったりするらしいで」とチイチイが言うとハーキが目を輝かせる。
「じゃあ私にも装備出来るって事!?」と黄色い声を出しそれを取る。
するとその装備は縮んでいきハーキの着れるサイズとなった。
「おお軽い♪じゃあ装着装着♪」
ハーキが試着するとデザインが変わっていく。
また「父」の文字が書かれていたそれは「妹」の文字に変わった。
「妹!?そりゃ私はケタルお兄ちゃんの妹だけど」
剣、盾、全ての装具にその人物に見合った漢字が与えられるらしい。
「他の人にも装着させてみたいな♪そうだお兄ちゃん着てみてよ♪」
「え、ハーキが着てたものを僕が着るのかい?僕は今の装備で良いよ…」
ケタルは遠慮する。
「キアリー!これで武具は洗浄されたわ。さあ着てみてみ」
チイチイは呪文で武具を殺菌状態にしてケタルに手渡す。
ケタルが持ち出すとその武具は大きくなりケタルの着れるサイズとなった。
「これは面白いですな。あと文字が「兄」になってる!」
「そりゃ私のお兄ちゃんなんだもの♪」
ハーキは声を明るめた。
「やいやい俺にも装備させろよ」とフット。
「良いですよ」とケタルが装備を渡すと「へへへ」とフットは笑った。
何が出るかな?何が出るかな?
ハーキが妹ならケタルが兄か!
(じゃあじゃあ、俺はなんて漢字が出るんだろうな?
男かな?力かな?かっこいい漢字が出てくるに違いないぜ!)
とフットは装着してみせた。
ビカーーーーン!!
「「おおっ!」」フットの装着が光る。
形状が変わりこれらはフットの体にフィットする形で収まる。
そしてそしてーーー
ドンデンドンデンドンデンッ!!
ダーーーーーーーァン!!
フットはチイチイ父装備を身につけた。
それを見た3人はみを震わせる。
(3人が震えている…きっとチイチイ父装備を装着した俺がかっこよすぎて声もでないんだろうな)と思っていた。
と次の瞬間、チイチイ達は大爆笑しだした。
「あははははははははははっ!!!」
地面をのたうち周りながら笑い転げる3人。
「な、なんだよ何がおかしいんだよ!」
フットが声を荒げる。
「ぎゃははフット鏡をよう見てみい!!」
「鏡だと…ん?」
フットはチイチイ父装備を装着した自分の姿を見た。
「ぬ……ぬゎあああぁんじゃこりゃあああああぁ!!!」
フットの断末魔が木霊《こだま》した。
なんと「子」の文字がビッシリと張り巡らせており、フットの頬まで渦巻きマークがついてしまった。
「子ですってきゃははは!」「笑ってやるなよハーキぷぷぷ…」おおごえで笑い転げるハーキを諌めつつケタルは必死に笑いを堪えている。
「畜生こんなもの着てやんないからな!」
フットは乱暴に武具を投げつける。
するとチイチイがフットの胸ぐらを掴みだし「おどりゃあこれはこれはウチのおとんの装備やど。何乱暴に扱ってんねん」
「すみませんすみませんすみませんチイチイ様!!」
喧嘩腰で詰め寄られるチイチイを前にフットは弱気に謝りまくる。
「ふんコイツはウチが着てみるわ」
チイチイが手に取るとそれはまた小さくなりチイチイのサイズに合わされる。
チイチイがそれを装着するとそれは一際輝き、ロゴマークも「神」となる。
「なんと……神!!」
「確かに神々しいですものね……」
ケタルにハーキが感嘆する。
「鬼じゃなかったのかよ?」
「ウチをどう言うキャラと思っとったんや?」
フットが拗ねたように漏らすとチイチイはフットを睨みかみながら聞いてみせた。
こうして神ロゴをつけたチイチイ父装備を身につけたチイチイを筆頭にパーティはついにマドンの城に。