機動戦士ガンダムSEED / Re.00 -西暦の蒼き翼-   作:コエンマ

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前書き

初めての人は初めまして、二度目の方はお久しぶりであります

駄文小説家見習いコエンマです

投稿は本当に久しぶりですがよろしくお願いします


この作品に関しましては同日活動報告において記述しておりますので、そちらをご覧ください

【注意】
この作品は、生成AIを用いて作っています。生成AIがダメという方はすぐブラウザバァックをお願いします


序  章  星の破片、砂の揺り籠

 宇宙が白く染まっていた。

 視界を埋め尽くすのは、正義でも自由でもなく、ただ生命を等しく無に帰す破壊の奔流──ジェネシスの放つガンマ線レーザーの余波だった。

 

「ぁ……、っ…………」

 

 キラ・ヤマトは、軋みを上げるフリーダムのコックピット内で混濁する意識を必死に繋ぎ止めていた。真っ白に染まる視界。震える指先は、もうレバーを握る力さえ残っていない。

 

 直前まで繰り広げていたプロヴィデンスとの死闘。憎しみの言葉を叩きつけてきたラウ・ル・クルーゼはもういない。だが、勝利の感触も生還の確信もそこにはなかった。機体の爆発とジェネシスの閃光が混じり合ってフリーダムを呑みこみ、操縦桿を握るキラの身体から感覚を奪い去っていく。

 

 アラートが鳴り響き、機体は激しく揺れる。フェイズシフト装甲の耐久限界はとうに超えており、色鮮やかだった翼と四肢から色彩が抜け落ち、冷徹な金属の色──ディアクティブ・モードの灰色へと落ち込んでゆく。

 

(……皆……どこ……?)

 

 目を開いても何も見えない。目の前に映るのは、眩しいを超えた白。すべての色を包み込んで、塗りつぶすような光だけがそこに満ちている。ふと、肩口に小さな羽ばたきを感じた。

 

感覚は朧げになっていたが、いつもそばにいてくれた親友の気配だけははっきりと感じ取れる。

 

「トリィ……」

 

『トリィ! トリィ!』

 

『ハロハロ! 』

 

 自分の一部であるかのように優し気に寄り添う小鳥と自分の足元近くで転がるピンクのハロ。彼らだけが、今のキラにとっての「生」の証だった。

 

(みんな……無事なのかな……)

 

 カガリ、アスラン、ラクス。大切な人たちの顔が脳裏をよぎる。

 同時に時空が歪むような、耐え難い圧力がキラを襲った。重力とも加速とも違う、自分の存在そのものがこの世界から引き剥がされるような得も言われぬ浮遊感。

 

「う、ああああああああっ!!」

 

 叫びは声にならない。ただ、耳鳴りがするような静寂の中に自分の意識が溶けていく。

 世界を決する戦いの終わりに、キラ・ヤマトの意識は白銀の闇へと沈んでいった。

 

 

 

 

 

 

 ──西暦2307年。

 

 

 中東、アザディスタン王国から西へ500キロメートル。

 そこは、地図の上では「無価値な不毛地帯」と記される場所だった。

 

「──フィオさん! こっち、凄いのが落ちてますよ!」

 

 乾いた風が砂を巻き上げる廃材の山で、通信機越しに若い女性の声が響いた。

 大型のサンドバギーの運転席で、フィオ・マックスウェルは防塵ゴーグルをずらし、視線を上げた。

 

「メイ、落ち着きなさい。どうせまた政府軍が捨てたティエレンの脚か何かでしょう?」

 

 フィオの声は、19歳という若さに似合わぬ落ち着きを帯びていた。

 金色の長髪を無造作に束ね、油の染みた作業着に身を包んでいるが、その凛とした佇まいはかつて彼女が受けた高度な教育の名残を感じさせる。3年前の内戦で学校も家族も失った彼女たちは、今やこの「掃き溜め」から価値あるものを拾い上げ、糊口を凌ぐジャンク屋の群れだった。

 

「違うんです! 見たこともないパーツなんですけど、不気味なくらい静かで……と、とにかく来てください!」

 

 興奮するようなメイに急かされ、フィオはバギーを降り、砂の斜面を駆け上がった。

 そこで彼女が目にしたのは、これまでの人生で見てきたどの兵器とも違う、異形の光景だった。

 

 そこには、巨大な鋼鉄の塊が横たわっていた。

 

 アザディスタンの政府軍崩れの連中が使う無骨なティエレンとは根本から設計思想が異なる、人の形を模した、あまりに鋭利な機械の巨像。

 全身が鈍い灰色に染まり、機能が停止していることを示しているが、その造形はどこか気高い。

 

「これが……モビルスーツ……? ユニオンのフラッグとも、AEUのヘリオンとも違う。この灰色の装甲、材質は何なの……?」

 

 フィオは息を呑んだ。

 その巨像の周囲には、巨大な戦艦の一部らしき残骸や、正体不明のコンテナ、そして見たこともない意匠の工廠設備が散乱している。

 この地に居を据えて数年になるが、こんな光景は初めてだった。

 

「フィオさん、あそこ! 誰か倒れてる!」

 

 仲間の一人が指差す先。中破した灰色の巨像の足元に、一人の人間が蹲る様にして横たわっていた。砂漠で過ごすには暑すぎる意匠と頑丈そうな一体型のヘルメット。想像するにこの機体のパイロットだろうか。

 

 だが、近くにいる少女たちの様子は機体を見ていた時より大きな困惑を浮かべている。

 

「り、リーダー。この人……」

 

 戸惑うような声。それは彼女以外の全員に共通する認識であった。

 近寄ってみると、やはり彼が纏っていたのはパイロットスーツだった。空色を基調とした洗練された造りで、表面は思った以上になめらかだ。自分たちが知る人革連やAEUのそれらとも大きくデザインが異なる。肩口に示された所属を示す紋章も、自分達の知るものではなかった。

 

だが何よりも問題だったのはそれを着ている人物がそのものだった。

体格があまりに小柄であったのだ。下手をすると、幼いという形容すら出てくるかもしれない。背の高さはそれなりにあり胸部もないので男性なのは間違いないようだが、間違えても成人ではないだろう。

 

 駆け寄ったフィオは顔を覆うバイザーを解放するため、その身体に触れていく。見た目に違わずか細い。兵士特有の、訓練を受けた肉体ではない。こんな身体で本当にパイロットなど務まるのだろうか。

 

 と、指先が何かを弾いたような感覚の後、プシュッという空気の抜ける音が響く。何か制御系のロックが外れたのだろう、ヘルメット内の気密が解けたのだ。

 フィオは眠ったままのヘルメットを掴むと慎重に頭から外していく。そして完全に外れたヘルメットが砂の上を転がると、全員が驚きの声を上げた。

 

「こ……子供……?」

「この子がパイロット? え……わ、若すぎない……!?」

 

 それはフィオからしても年下の、まだ十代半ばほどにしか見えない少年だった。

 砂埃に汚れながらも、どこか世俗離れした整った顔立ち。風に流れる少し茶色がかった髪。優しそうな風貌。

 

 日常的に相手をしている政府軍崩れの荒くれパイロットどもと比べたら、とてもモビルスーツに乗っている人物であるとは思えなかった。どこかの大企業の御曹司(ボンボン)だと言われたほうがまだ納得できる。

 

 が、この状況からして、このMSと深く関係しているのは誰の目にも明らかだった。

 死んでいるのかと周りが悲痛な表情になるが、それも確かめねばならない。フィオが意を決してその口元に耳を寄せると、微かだが呼吸を頬に感じた。追って視線を落とすと、その胸は僅かながら上下している。

 

「……生きてる」

 

 とりあえず、若き美空の遺体を埋葬しなければならないことは避けれそうだ。フィオがほっと息をついたその時、少年の胸元から小さな影が二つばかり飛び出した。

 

『トリィ! トリィ!』

『ハロ! ハロ! テヤンデイ!』

 

「ひっ、何!? 鳥に、ロボット?」

 

 メイたちが後ずさりする。フィオはその緑色の小鳥を凝視し、それから少年の傍らで跳ね回るピンク色の球体へと視線を移した。

 

「こんな精密な自律メカ……。それに、この巨像の熱源、全く感知できない。動力が死んでいるの? それとも……」

 

 この時代の西暦において、核エネルギーは「過去の遺物」であり、忌むべき力として風化していた。太陽光発電と大型バッテリー、あるいはジャンク品から取れる小規模の電力に依存するこの地の技術者であるフィオにとって、この機体の奥底で眠る「ウラン濃縮による核分裂炉」の鼓動など想像の埒外であった。

 

「リーダー、これどうするの? 政府軍の基地が近いわ」

 

「見つかれば、この子もこの機体も、ただの軍事サンプルとして使い潰されるでしょうね」

 

 フィオは周囲を見渡した。

 見渡す限りの廃材の山。見捨てられた土地。

 だが、この少年の周りだけはどこかが違う。自分たちの知る「西暦」の技術体系を無視した、未知の文明の香りが漂っていた。

 

「……全員、作業開始! 大型クレーンを出して。この機体と、周囲の使える資材──特にあの工廠艦と思われる残骸を、全部集落まで運ぶわ」

 

「えっ、でもリーダー、政府軍に見つかったら……」

 

「見つからなきゃいいのよ。砂嵐が来るわ。痕跡は全部消える……この子、放っておけないわ」

 

 フィオはキラの冷たい手を握った。

 

 その手は、自分たちと同じように、何かを失い、守ろうともがいてきた者の手に見えた。

 

「運ぶわよ。私たちの『家』へ」

 

 重い雲が垂れ込め、砂漠に夜が訪れようとしていた。

 キラ・ヤマトは、自分が辿り着いた世界の名も知らぬまま、少女たちの温もりに抱かれ、静かに運ばれていった。

 

 ここが、新たな戦いか、あるいは救済の地か。

 

 星の破片とともに落ちた少年は、まだ夢の中にいた。

 




あとがき 及び 報告

学生時代に小説を書き、そして執筆活動をやめてから10年が経ってしまいました。

完結していない作品を抱える身ですが、モチベーションが生まれず執筆が滞り、もう書くまいと決めていたのです。

ですが、最近になってある要素に出会いました。

そう、皆さんがよく知る【生成AI】です。

画像生成が取り沙汰されることが多いですが、なんと文章も書けるのだとか。

小説専用のAIではありませんが、ものは試しと利用してみたら、「こりゃすごい!」と驚嘆してしまいました。

そこで、長年頭の中だけにあった妄想を形にしてみようとなった結果、この物語が生まれたわけです

ただ生成AIゆえに文章的に変だなと思う部分も多く、修正はしているつもりですが、もしもしきれていない場所がありましたらごめんなさい

自分の筆が滞ったことでやる気を失い、また始めたと思ったら他で作ってもらうなど情けない話ですが、ちょっとずつやっていければと思います

目の肥えた読者の方々には小目汚しにしかならないとは思っていますが、それでもお付き合いいただける方はどうぞよろしくお願いいたします


追伸

本日中にあと1話を掲載いたします
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