禪院の神童とその最愛   作:明星桜花

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第二話 possessiveness

ー禪院直影sideー

数ヶ月後、今日もいつも通り瑠陽と共に登校した私は教室に入った後

手早く荷物を下ろして、瑠陽の所へ向かう

すると瑠陽が

「そうだ、直!?

昨日訓練してて寝るの遅かったって聞いたよ!?

ちゃんと休まないと駄目だって言ったよね?」

と怒りだした

それに私が

「気を付けてはいるんだけどね

やっていると時間を忘れてしまって

いつの間にか遅くなっているんだよねぇ」

と言うと

瑠陽は

「もう…心配ねぇ

私、本家に住もうかしら」

と言ってくる

私はそれに

「瑠陽がそうしたいなら

すぐにでも部屋を用意するよ

飛鳥井殿の許可を得てからだがね」

と返す

すると瑠陽は

「お父さんなら許してくれると思うし

帰ったら準備しておくね」

と言った

まぁ取り敢えず父さん経由で許可を取っておくか

後で連絡をいれておこう*1

そうして時間は過ぎて行き、ホームルームも終わって

1限目、1限目は体育だ

今日やるのは持久走、グラウンドを10周する時間を計測する

私が少し速めに走っていると横目に三級呪霊1体を見つけた

瑠陽を見た感じは恐らく瑠陽も気付いている

なので私は走りながら印を結び、

「『玉犬』、『鵺』」

と言って玉犬と鵺を出す

すると瑠陽が呪霊を逃がさないように帳を下ろす

「闇より出でて闇より黒くその穢れを禊ぎ祓え」

それを確認して私は

「行け」

と玉犬と鵺に命じる

その後はそのまま走りながら観戦し

戦況を見守る

まぁ問題なく祓ったようなので3体の式神を仕舞い

瑠陽が帳を上げる

そんなこんなで午前の授業は過ぎて行き

午後の授業、5限目となった

5限目は数学、私は8桁同士の計算までなら暗算ですぐに答えが出せる程度には得意であるから問題はない

まぁその所為で授業中何度も当てられて面倒なんだが

さてそうして学業の時は終わり

下校時刻となったのだが、私は少しやらねばならないことがあったので

瑠陽には先に帰っていても良いと言ったのだが

「いや、待ってるよ

私を守るために頑張ってる人には御褒美をあげないとね」

と言われたので瑠陽は校門で待っている

十数分後、やっと用事が終わったので

校門へと向かうと校門前でナンパに遭っている瑠陽がいた

瑠陽が断り続けているとその男が瑠陽の腕を掴んだので

私は少し腹を立てつつその男の腕を掴み、握り潰しつつ

「なぁ兄ちゃん(あんちゃん)

その子は私の婚約者なんや

その欲に塗れた(まみれた)手ぇで触らんといて貰えるか?

こん子は私の女や

他人(ひと)の女に手ぇ出さんといてくれや

私も後が面倒やから怪我させとおないんや

だからよ……ここで引いとけよ?

と凄む

するとびびった男は一目散に逃げ去っていった

 

 

ー飛鳥井瑠陽sideー

私がナンパされてるのを見て

「なぁ兄ちゃん(あんちゃん)

その子は私の婚約者なんや

その欲に塗れた(まみれた)手ぇで触らんといて貰えるか?

こん子は私の女や

他人(ひと)の女に手ぇ出さんといてくれや

私も後が面倒やから怪我させとおないんや

だからよ……ここで引いとけよ?

と凄んだ直は凄く独占欲が強いのが分かる

でもそんなところも愛しく思えるのだから

私は直に心を奪われてしまったのだろう

*1
家の事情によりスマホの所持を特例で許可

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