禪院の神童とその最愛   作:明星桜花

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第四話 粛清

ー禪院直影sideー

呪霊を祓った私は、瑠陽と共に本家に帰ってきた。

父の名で、禪院の分家と連家の当主を全員、本家に召集した。

それゆえ、私が本家に戻ると、裁定の間に全員が座していた。

今日は私が上座 中央に座り、両隣に父と瑠陽が座る。

どよめく皆を前に父は

「此度の沙汰は、直影に一任する」

と静かに、されど会場を威圧する声でそう宣告した

それは父が、今回の件について不満であると伝えると同時に『お前たちがどうなろうと、いかなる処分が下されようと自分は何もしない、関わらない』という宣告であった。

そう告げた父に続いて、私が

「此度、私と瑠陽の学校で呪霊が発生した。

それは受肉体であった。

そして、封呪庫*1からとある呪物が持ち出された

これも今日のことだ。

飛鳥井家を追い落とそうと、あるいは 私のそばに侍ろうとしてか

何にせよ呪物を持ち出した者がいるのは調べがついている それが複数いることもな

申し開きはあるか?」

と聞く。

「申し開きはないものと見なすぞ

では 此度の沙汰を言い渡す

此度の一件に関与したもの、今後一切合切縁を絶ち切り

絶縁に処す

私の禪院にそのようなものはいらぬ

関与していないものも此度のことを忘るべからず

今後 本家にあだなすを行いは一切赦さぬ

努努忘れるな、才あれば取り立てる

なくても最低限 庇護はしよう

否ないな?」

と言う

私のその言に帰ってきたのは沈黙

沈黙は是とみなす

これを確認した後、私は退室した

 

退室後、私は父と瑠陽と共に自室へと向かい

今回の件について話す

私が

「扇は関与したので絶縁ですが

その娘2人は関係ありません

本家で保護して養育する方針でお願いします

本人が家を出ることを望むなら

ある程度の餞別を与えて望むようにさせてください

あとは今回の事件についてと関与した者の名を御三家に共有しておいてください」

と父に言う

すると父は

「分かった、娘2人に関してはすぐにでも動く

御三家への共有は加茂には断片的にしておく

五条には全貌を共有しておく

加茂は次期当主は信用できるが現当主は信用できんからな」

と答えた

私はそれに

「はい、それで問題ありません

そのように願います」

と返した

続いて父が

「取り敢えず、無事で良かった

今日はゆっくり休め」

と言って退室した

父が退室した後、瑠陽が

「特級に近い呪いを祓ったのだから凄いことよ

でも私としては凄く心配だったわ

本当に、本っ当に無事でよかった」

と言って抱きついてくる

私はそんな瑠陽に

「あぁ、私もお前が無事で良かったと思ってるよ」

と静かに言って抱き締め返す

数分して瑠陽が離れて

「さぁ、今日のところは休みましょう?」

と言って膝を叩く

私はそんな瑠陽の膝に頭を乗せて

疲れていたのだろうか間もなく眠りについた

*1
危険な呪物を保管するための倉庫

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