逆鱗タイムの開幕です。
おまえらァ! 混乱する準備はできてるよなァ!?
俺はできてなァい!
祝福と始動 〜カトレアのイッシュリーグ〜
ヒヒダルマの炎纏うアッパーカットがキリキザンの顎を撃ち抜き、その身体が緩やかな放物線を描いて砂浜に沈んだ。
「———ざぁ、き」
その姿は五体を投げるように仰向けだ。
「な・・・・・・に?」
ダイアの唖然と溢した一言がホウセンとカトレアにこの景色に対する現実感をより確かなものへと変えた。
「か・・・・・・勝ったぞォォォ!」
「だ、ダマ!」
ホウセンが雄叫びをあげる。自身の拳を暫し見つめていたヒヒダルマが、キリキザンを撃ち抜いた右拳を掲げる。
ザッザッザッ!
「ホウセン!」
そして、カトレアはホウセンの胸の中に飛び込んだ。
「うわっ! っと!」
飛び込んでくる彼女の身体を慌てて抱き締めて、勢いを逃がすように回転して彼女の足を地面に下ろす。
「やったわね! 見届けたわ! アナタが描いた景色がアタクシの脳に焼きついて離れないの!」
支離滅裂に「こんなにもアタクシは興奮してる」と伝えたカトレアの鼓動は、ホウセンが感じ取れるほどに騒がしく胸を打っていた。
「ありがとうカトレア」
今になって二人の目元に薄っすらと隈が現れた。徹夜明けの張り詰めた空気が弛緩し、彼らの世界から他者が消え、互いに強く抱き締め合った。
「ご、ゴホン」
バッと二人が弾かれたように離れる。思わせぶりな咳払いが二人だけの世界じゃないことを思い出させた。
「そういうことは、その、二人きりでな」
ダイアが気まずげに頬を指で掻きながら、キリキザンをボールに戻していた。
「わ、わかってんよ親父! なに親指立ててんだヒヒダルマ!? まだだ! まだそういう関係じゃねえんだよ!」
「まあ! “まだ”ということは、そういう未来を考えてはいるのかしら?」
「考えて・・・・・・ないとは言い切れないけどッ・・・・・・!」
「頑張りなさいな。“夢を現実に”がアナタのモットーなんでしょう?」
「揶揄うなよカトレアぁ」
上品に微笑んだ彼女に揶揄われてホウセンの短くも長い挑戦は終わった。
・8月7日
ガントルvsエアームド 敗北
・8月14日
ギガイアスvsエアームド 敗北
イダイトウ ボスゴドラ
・8月21日
ギガイアスvsナットレイ 敗北
イダイトウ ドータクン
アギルダー シュバルゴ
・8月28日
ギガイアスvsエアームド 勝利
イダイトウ ボスゴドラ
アギルダー ギギギアル
ヒヒダルマ キリキザン
———
「ま、待てシキミ!」
ダイアはかつてない危機を感じていた。充実したバトルに残った逃れようのない敗北感。幸か不幸かそれを吐露する相手がダイアにはいた。
「ん〜? なにを怖がっているんですかダイアくん。アタシはちっとも怒ってないのに」
言いながらシキミはダイアにマウントポジションをとっていた。男有利の手四つという力比べに押されに押されまくった結果が今。
「怒ってる! 絶対に怒ってる!」
いつもの童顔はそのままなのに、手に込められる力だけが増している。特徴的なマフラーはすでに取られていることからもダイアはシキミがとんでもなくご立腹なことを察した。
「ダイアくん、アタシ言ったよね? 早い段階でホウセンくんが産まれちゃったから一緒に相談しながら育てようって」
「言った! 言ってましたァ!」
「グレート、ちゃんと覚えてくれていて嬉しいよダイアくん。ならどうして今回、相談内容と異なる行動をとったのかな?」
シキミのパープルアイが鋭く光る。
ダイアは背筋に薄ら寒いものを感じながらシキミと相談していたことを思い出す。
『ダイアくんに勝つまで旅に出ないってホウセンくんから言っちゃった以上、ほどほどのバトルじゃあ納得されないでしょうね〜』
『だよな。どうすりゃあいいと思う?』
『ん〜、ではホウセンくんのポケモンをほんの少し下回るレベル調整をした上でボスゴドラとキリキザンは禁止しましょう』
『わかった。それでいこう』
ボスゴドラの使用、ワンアウト。キリキザンの使用、ワンアウト。それに加えてダイアはとあるルール違反をもう一つしていた。
「驚きましたよ。ふとレベル調整機を見てみたら56もあるじゃないですか? ホウセンくんの育成能力を加味しても今回のバトルでは54がアタシたちの目算でしたよね? どうして二つ加算したのかな〜?」
ギリギリギリギリ!
腕がァ! ダイアの腕がァ!
「た、助けてくれホウセン! おまえのためだったんだ!」
実際ダイアのレベル調整にはしっかりとした理由があった。ホウセンとカトレアがダイア対策のためにしていたことは作戦立案だけではない。二人はその作戦がしっかりと機能するかを浜辺で実践していた。
ダイアは何度か家を出掛ける二人をしっかり把握しており、その行動を加味してのレベル調整だった。
「ごめん親父。俺とカトレアは部屋で寝てくるよ」
しかし、ホウセンの眠気はすでに限界いっぱいだった。
「ふわぁ・・・・・・シキミさん、帰ってばかりで申し訳ありませんが———」
「———うん♪ゆっくり休んできてください」
哀れダイア。
———
その後、眠った二人にはダイアとシキミがなにをしていたかはわからない。ただダイアの顔色がかつてないほどに悪くなっていたことがホウセンの罪悪感を少々くすぐった。
サクッ。
トーストで焼いたパンとサニーサイドアップ。夜ご飯はあまりにも簡素なもので終わった。理由は全員の疲労状態を加味してのお手軽メニューだった。
「ホウセン、黄身がまだ残っているわ。アタクシが潰してあげる」
「やめて。最後に食べるんだよ」
フォークを片手に宣ったカトレアにホウセンは思わず皿を遠ざけてそう言った。
「・・・・・・ぁ、ぇ」
二人は極論、ダイアとシキミの話題に触れないようにしていた。今にも頭を抱えて蹲りそうな気さえするダイアの口から言葉にならない言葉が時折飛び出し。
「♪」
一転してシキミはご機嫌だ。時折囁かれる「二人目」という言葉にご執心で夢の世界に旅立っている。ホウセンとカトレアにはわからない・・・・・・わからないったらわからない。
「あ、そういえば」
この微妙なバランスが保たれた空間で切り出したのはシキミだった。元来取材などで人に物怖じしない気質な彼女が気になったあることを話した。
「カトレアさんってイッシュリーグの登録はしてますか?」
「ええ一週間ほど前に。これでもジムバッジは“七個”集めています」
地方リーグは春夏の前半シーズンと秋冬の後半シーズンに分かれている。
前半シーズンの期間終了は9月1日。
「結構ギリギリだな。最後はどこでやるつもりなんだ? セイガイハか? ソウリュウか?」
渡りに船と言わんばかりに会話へ乗っかったダイアは、あることを答えさせるように質問を投げかけた。
「いいえ、今期は見送ろうかと思います」
「なに?」
カトレアの返答に思わずホウセンが反応する。
「来期にホウセンと旅に出るので、最後の一個はそのときに」
意味深な視線を投げかけられたホウセンは残った黄身をフォークで掬って一口に頬張り、ゴクリと飲み込んで口を開く。
「じゃあ別々になるな」
なんてことないことを口にした。そんな態度をとりながら溢された一言。
「は?」
それはカトレアには到底看過できないことだった。
ガシッ!
「どういうつもり?」
豊かな金髪を荒ぶらせてホウセンの腕を力強く握ったカトレアは無意識のうちに超能力を発生させながら彼に問う。
「旅には出る。が、俺は元々・・・・・・ジョウトリーグに参加するつもりだった」
嘘だ。ジョウトはホウセンが勘で指定した。ホウセンのポケモン歴を鑑みてアニポケでもゲームでも見たことのない地方を咄嗟にピックアップしたにすぎない。
ギリギリ
カトレアの握る力が強められる。
「ではアタクシも———」
「———ダメだ」
ギリギリ
ホウセンは奥歯を噛み締めてそれを耐えた。無意識の超能力が上乗せされ、カトレアのパワーがとんでもないことになっているのは十分に感じていた。それでもホウセンは、カトレアの態度が看過できなかった。
「っ、すでに地方リーグに登録したトレーナーが別の地方でバッジを手に入れようと地方リーグの参加権・・・・・・バッジ八個には含まれない。ポケモンリーグの条例にもそう定められている」
「集めるわよ、ジョウトのバッジ全て。アナタに付き合ってあげる!」
ゴキッ!
最早有無を言わさないと言わんばかりの力加減でホウセンを威圧する。
「・・・・・・気に入らねえ」
それでも一切動じないホウセンの態度に業を煮やしたカトレアは別の切り口から切り込んだ。
「っ、シキミさん! アナタからも説得してください!」
彼女は童顔に似合わない鋭い眦を浮かべながら紅茶を一口飲むと、首を横に振った。
「残念ながら、アタシもホウセンくんの意見に賛成です。・・・・・・その手を離しなさい」
「っ!」
あまりに冷たく言い放ったので、カトレアは思わずホウセンの腕から手を離した。
「カトレアさんが言いたいことはつまり、イッシュリーグを参加できる力はあるけれど、ホウセンくんに合わせて足並み揃えてあげるってことだよね? アタシなら気に入らないかなぁ」
「あ・・・・・・」
言われてはじめて気がついた。自身がホウセンにトレーナーとして失礼な態度をとっていた事実に。
「で、ですが、タイミングを合わせるにはそれしか・・・・・・」
カトレアははじめて過去の勝利を呪った。
「二人とも少し厳しいんじゃないか? まだ若いんだし、多少時間を遊びにつか———」
「———ダイアくんは黙ってて。その遊びでトレーナーとして大成できるタイミングを逃すこともあるんです」
「ぐっ!」
シキミとしては何気ない正論のつもりだったが、ダイアとしては実体験のある罪悪感としてその言葉が刺さっていた。
「カトレアさん」
「・・・・・・はい」
さながら検事に責め立てられる被告人のような心境だった。カトレアはなにを言われても受け入れなければというマイナスな感情で言葉を待った。
「アナタは今、間違いなくホウセンくんよりも前を歩くトレーナーです。その責任を果たしてください」
「でもアタクシには・・・・・・」
カトレアは頭を抱える。強者としての責任とカトレアという一人の少女としての想いで揺れていた。
「そしてホウセンくん。アナタは前半シーズンの間だけ、カトレアさんの隣を歩きなさい」
え、とカトレアは顔を上げる。
「了解だお袋。カトレアの盗める技術全部盗んでジョウトリーグに挑む」
緩く揃えた左手指を額に持っていって、了承の意を示したホウセン。その顔は先ほどまで浮かべていた厳しい表情から一転して優しげなそれだった。
「つぅわけだカトレア。最後のジムはどこにする?」
半袖から覗く右腕の青い痣、それを目の当たりにしたカトレアは———
「あ、ぁあああッ!」
———居た堪れない気持ちを露わにして食卓を走り去った。
「カトレア!」
後ろから聞こえるホウセンの声から一刻も早く逃げたくて外へ飛び出した。
———
走る、走る、ただ浜辺を走る。達成感溢れるあのバトルフィールドとは反対方向へ走っていく。
(アタクシはアナタと出会って変わった。変わったはずだったのに!)
「きゃッ!」
砂に足を取られて身体をそこに沈める。立ち上がる気力が眩い月光に持っていかれているようだった。せめて顔を汚さないよう仰向けになるのが精一杯だった。
「アタクシは・・・・・・また人を・・・・・・」
痛々しいあの青い痣が脳裏を過ぎる。それと一緒に、優しく笑いかけてくれたあの顔も。
「・・・・・・もう、嫌だ」
彼を置いて前を進む覚悟ができなかった弱い自分も、この力もなにもかもが嫌になった。
「バァッ!」
まるで赤子をあやす母親のように、どこからか現れた彼女が渾身のいないいないバアを決めた。
「シキミ・・・・・・さん?」
呆然と彼女の名前を口にしたカトレア。シキミは驚かせられなかったことを悔しそうに「ん〜」と唸った。
「なにをしていらっしゃるの?」
「ドッキリ? まあ成功しなかったので気にしないでください。恥ずかしいので」
頬を赤らめてそう言った彼女は短いスカートが汚れることを気にしながらもカトレアの隣に座った。
「いい眺めですね。月光が波打つ海面を優美に照らしています」
「そう、ね。こんな気分じゃなかったら、とても綺麗に感じたのでしょうね」
他人事のように呟いたカトレアにシキミは微笑んで月に照らされる海面を眺めながら語り始める。
「アタシの四天王業務は産休をとることからはじまりました」
「・・・・・・へ?」
カトレアは予想だにしなかったその一言を耳にして、シキミの言葉が気になって思わず彼女の顔を覗き込む。
「四天王リーグの時点で3ヶ月目に突入して、日に日につわりが酷くなっていく毎日でした。バトルの最中に吐くことはありませんでしたが、苦痛に苛まれて指示が遅れることが増えて・・・・・・四天王を三人しか倒せませんでした」
「三人しか・・・・・・って」
とんでもない事実に目を見開きながらもカトレアはつづきを待つ。
「当時お互い11歳。若気が至り過ぎました」
「11!? アナタたちに正気はあって!?」
思わず突っ込んだ言葉を耳が痛いと言わんばかりに顔を歪めてなおシキミは続ける。
「アタシは当時、地方リーグの決勝で一緒に旅をしていたダイアくんを蹴落としてチャンピオンリーグに進みました。妊娠していたことは隠していましたが、ダイアくんは甲斐甲斐しくアタシのサポートをしてくれました」
最早聞き続けることしかできなかった。
「期待してくれてたんだと、当時のアタシは思いました。でも、四天王リーグに突入していよいよ隠しきれなくなったアタシに、ダイアくんは言ってくれたんです」
『俺はただ、シキミのバトルが見たかっただけだ。もしも、俺がおまえに背負う必要のない重荷を乗せていたのならもう降ろしてくれ。俺はこれからもおまえが作る世界をずっと見ていたいだけなんだ』
ときめいちゃったなぁ。と照れるように微笑んでシキミは締め括る言葉を探すようにボブカットの前髪を弄り、口にする。
「カトレアさん。強いトレーナーって、アナタが思うほど不便じゃないですよ」
「!」
「ホウセンくんが居てくれるアナタは特にね。どれほど前を歩いても気がつけば隣に居る。だって、男の子はいつも女の子に追いつくために必死なんですよ」
嬉しすぎて笑っちゃうでしょ。
———
ズキズキと痛む青い痣にダイアは氷袋を添えた。ホウセンは不服そうにむくれながら質問した。
「親父・・・・・・なんで俺に行かせてくれなかった?」
「シキミの方が言葉が上手い。おまえは俺と同じで言葉足らずなんだよホウセン」
「うるせえ。気に入らないことを気に入らないと言ってなにが悪いんだよ。これ以上、遅れてる俺にカトレアを付き合わせられるか」
ったく。と独りごちてホウセンはされるがままに右腕を治療された。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
なんか喋れと思いながら重い沈黙に支配される。いや、気まずさを感じているのは実はダイアだけだ。ホウセンはカトレアがどうなっているかで頭がいっぱいだった。
「・・・・・・シュバルゴの『メタルバースト』、今週でやっと仕上がった」
「! マジか!」
ダイアに勝てば譲られるシュバルゴの思わぬ近況報告にホウセンは身を乗り出した。ホウセンとのバトルではダメージ回復の未完成な『メタルバースト』のみだった。
「ああ、キリキザンとまではいかないが、遠距離攻撃は完璧に吸収できる」
「確かに、近距離で戦うシュバルゴのバトルスタイルに遠距離攻撃は最大の泣きどころだった」
「これからはおまえが好きに運用しろ。上手に息を合わせていけ」
ボールホルダーからシュバルゴのボールを取り出したダイアはホウセンの左手にそれを握らせた。
「グレート。テンション上がってきた」
好戦的に笑うホウセンに、これからが楽しみだとダイアも釣られて笑った。
「これで五体目。あと一体はどうするつもりだ?」
「ああ、それなら———」
———ガチャッ
玄関のドアが開く音が響いた。バッと振り返った弾みで添えていた氷袋が落ちる。
「カトレア!」
慌てて玄関に向かったホウセンがその姿を視界に収める。
「ホウセン・・・・・・」
彼女は迷いような素振りを見せながらも隣に居たシキミに背を押されて口火を切った。
「ごめんなさい!」
頭を下げると彼女からとめどない言葉が溢れた。
「アタクシ怖かったの。勝ち続けたらいつか離れ離れになってしまうんじゃないかって思ったら、アタクシ、アタクシは・・・・・・もうアナタの描く景色が見れないことが怖くて仕方なかった!」
「!」
「ごめんなさい・・・・・・許されないことをしたのはわかってる。それでもアタクシは、アナタと旅がしたいの」
切実に紡いだ言葉にホウセンはなにを言うべきか迷った。『me too?』『ぜんぜん大丈夫だから行こう?』『気にすんな?』頭を過っては消えていく言葉の数々。
「・・・・・・そりゃあ、いつかは離れるときもくる」
「っ!!」
「けど、“次もあれば”と思えるほどに良い旅をしよう。有意義かどうかの話じゃない。俺たちの感性が満足するための旅だ。カトレア、俺と飢えた人生を満たしに行こう」
飢えた人生。告げられた一言がカトレアの心を打つ。
(・・・・・・そう。アタクシは飢えていたのね)
『なんでも思い通りになってしまうのは不幸の始まり。できないことがあって、できることがある。それを知ることが大事です』
(コクラン・・・・・・アタクシの人生は思い通りにならないことばかりだったけれど、今はそれでよかったと心から思えるわ。なんでも思い通りになっていたらアタクシにこの飢えは無かった)
カトレアがホウセンの左手を取った。
(だからコクラン。アタクシはこの飢えを満たすために、ホウセンと今できることを目一杯楽しんでくるわ)
強く、されど優しく握ってカトレアは笑いかける。
「ええ! 極上の“今”を堪能し尽くすわ。アナタがウンザリしても逃がさないから」
「怖い怖い」
ホウセンも握り返す。ようやく険悪な雰囲気が解けたことにダイアとシキミは安堵の笑みを浮かべた。
「それとホウセン。最後のジムは決めてるの」
「へえ、どこだ?」
興味深げに聞き返したホウセンの手を引いて、彼を振り返らせるように操ったカトレアは、未だに安堵の笑みを浮かべている大人の前に立つ。
「イッシュ地方最強のジム。サザナミジムジムリーダーダイアさん。アタクシの挑戦を受けてくださいますか?」
ホウセンは「あ、親父ジムリーダーだったの?」と反射的に出そうになった言葉を呑み込んで、見る見るうちに好戦的な笑みに変わったダイアを見届ける。
「歓迎するぜ。今度も二人で来いよ」
・逆鱗要素その一。
「同じチャレンジャーとしてカトレアとジム巡りをするわけじゃない」
・逆鱗要素その二。
「ホウセン主導の物語でないパートが生まれる」
しばらく話の肝はカトレアに絞って行こうと思います。なので、ホウセンがバトルしないことが増えると思いますが、高橋涼介スタイルでアドバイスはしていきます。カトレアの成長を描きつつ、ホウセンのバトル研究家的側面をさらに増やしていきたいと考えています。
書く予定の話はカトレアのジム(ダイア)戦とイッシュリーグで苦戦した猛者とのバトル。後者の際に別作品のキャラを起用することもあると思います。
はいっ、前代未聞です!
これからの話は、これでも付き合えるという心の広い方だけ付き合っていただけるとありがたいです。ホウセンがダイアに勝って満足したという方はこの話が事実上の最終回となると思います。
需要に対して、あまりにも大きな欲望を制御できなかった私の罪です。申し訳ありません。