―ルビーの部屋
薄暗い部屋をパチッと照明をつけつつベッドに腰掛けるルビー...
辺りを見回し、周囲にアイのポスターなどが貼り付けてあるのを確認している真奈美は思わずこう呟いた。
「好きだったんだね...お母さんのこと」
「うん...ママは私の憧れだったから」
「そう...それで、話したいことって?」
「その男の写真とかって...ある?」
内心、ダメ元で問いかけてきたルビー。しかし、真奈美は念のために軽く辺りを見回して他の目がないことを確認してからスマホを手にした。そして、バスで偽装工作の末に撮影したあの写真を見せる。白いレクサスISに乗る金髪の男...サングラスを掛けていて目元は見えないがそれ以外の顔の部位からアクアにそっくりだ。
「どう?そっくりでしょ?」
「...うん、似てる。他に分かってることは?」
「残念だけど、確定できる情報は今のところはコレしかない。さっき言ったのもあくまで私の仮説に過ぎない」
その言葉に表情を曇らせながらも「そう....」と言葉を漏らすルビー。真奈美は少し間を空けてから彼女の顔を軽く覗き込むようにしては単刀直入にこう問いかけた。
「...見つけて殺したかった?母親を殺したヤツを」
その質問に対して奥歯を噛み締めると共に小さく頷くルビー。グイッ...!と両手で力強く握り拳をつくっては目元から溢れ出しそうな涙を必死に堪えると俯きながらもこう答えた。
「殺したかったよ、ママを殺したヤツを。
生きてきた事を後悔させてやるように苦しめて殺したかった...!」
「だから...トップアイドルになって向こうから来るのを待ってやろうと考えたわけ?」
「...そう。その為にやったことに対する罪悪感はあった、本当の事を言うとやりたくないという気持ちもあった」
「でも、貴女は手を染めてしまった。人を殺した、殺してないという違いはあっても、あの男と同じように他人の人生を振り回すようなことをしてしまった...それは理解してる?」
その言葉に声を詰まらせては間を空けつつも恐る恐ると言った様子で頷くルビー。そんな彼女に対してはぁ...と小さくため息をついた真奈美は近くにあった椅子に腰掛けつつもこんな質問を投げかけた。
「最初から...復讐目的でアイドルやってたわけ?」
「...そうだよ」
「いや、絶対に違う。最初はもっと純粋な目的だったはず...正直に話して?今の貴女には説得力はなにもない」
話そうかどうか悩むように俯くルビー。そんな彼女の背中を押してやろうと真奈美は穏やかな口調でこう続けた。
「デビュー当初の貴女の雰囲気はもっとピュアなものだった。B小町チャンネル開設初期の頃の動画を観てもハッキリと分かる...私の中でどうしてこうなったのか色々と考えた。業界の汚い波に揉まれただとか、忙しくなって純粋さを無くしたんだとか...でも、最近になって何れも違うって察した。それはどうしてか分かる?」
「....分からない」
「じゃあ、教えてあげる。ある日を境に目つきが急に変わったから。後述していたものが原因なら徐々にそう流されるような雰囲気になるのだけど、明らかにある日を境に雰囲気が変わった。大体、2年目の冬ぐらい...あの日以来今のような目つきになった。その時期に復讐したいと思うような大きなキッカケがあったんじゃない?」
チラリと様子見するようにルビーを見ると彼女はただただ俯いて沈黙を貫いていた。余程言いたくないのだろう...それを察すると身体をクイッと伸ばすように立ち上がってはこう促した。
「どういうキッカケでそうなったのか...言いたくないのなら言わなくてもいい。ただ、元々どういう目的でアイドルになったのか...それだけは聞かせて。貴女の純粋な部分を私は知りたい」
そう促されればルビーの表情の曇りの色が徐々に変わり始める...
ただ、先ほどまで頑なに堪えていた涙を徐々に溢れさせてしまうと恐る恐ると言った様子でゆっくりと顔を上げつつもこう答えた。
「....ママみたいになりたかった。キラキラと輝く星みたいなアイドルに」
素直に答えに微笑みの表情を浮かべる真奈美。
「ありがとう、素直に答えてくれて」と言葉を漏らすもそんな素直な自分を否定するようにルビーは直ぐに俯きながらも涙を止めると「でも...」と続けて語り始めた。
「許せないよ...ママも先生も殺した相手を野放しにするなんて。そんなの...死んでも許せない...!」
声を震わせるように告げたその言葉...真奈美は何も言わずに彼女の方に歩み寄り、近くでそっと肩に手を置くようにしてはこう告げた。
「...アナタはもう何もしなくていい。手を汚す必要はない」
「それじゃ、アイツを野放しに...!?」
「するわけないじゃん。私がアイツを合法的に裁くように仕向ける。ノラリクラリと痕跡を見せずに動いていた幽霊に陽の光を浴びせる...必ず追い詰めてやる」
その答え対し、前のめり気味に「私も手伝う...!」と告げるルビー。しかし、真奈美の方はそれを許さない。首を横に振るようにして見せては向き合うような位置に立ち、目線を合わせるようにしゃがみ込んだ。
「アナタはB小町の星野ルビーとして輝き続けて。それがファンの為でもあり、周りの為でもあるから」
「どうして...私を除け者にするの?」
「除け者とかじゃない、危害が及ぶのを最小限に抑えたいから言ってること。こっちのことは私に任せて...アナタは9月の復帰に専念してればいいから」
後ろめたい気持ちがあるのか、素直に"はい"と返事ができないルビー。それを察した真奈美は小さく微笑みながらもまるで小学校の先生のように彼女にこう諭すように告げた。
「お母さんみたいに輝きたいんでしょ?だったら、中途半端はダメだよね?プロらしくその道を貫き通して...お母さんだってきっとそうしていたはず。違う?」
脳裏に浮かぶ母親の顔、その姿と共に込み上げてくる思い...
いつしか人目も憚らず大声で泣き喚いてしまった。
「...辛かったね、大丈夫だよ。もう一人じゃないから」
そう優しく告げると共に頭をそっと撫でていく真奈美...
ゆっくりと流れるような時間に身を委ねるように泣き続けるルビーとそれを受け止める真奈美。
気づけばかなりの時間が経過していた。
ルビーが泣き止んだタイミングでスマホでふと時間を確認し、時間の経過ぶりを確認すると真奈美は「よし」と小さく呟くと共にこう問いかけた。
「私、そろそろ行かないといけないけど...大丈夫?」
「...うん、大丈夫」
「そう、じゃあ...行くね」
そう言って静かに離れる真奈美...部屋のドアノブに手を伸ばして出ようとする彼女の背中を見たルビーは完全に出る前に「ねえ」と話し掛けた。
「また...来てくれる?」
「ええ、もちろん。また時間が空いたら来るわ」
そう微笑みながらも部屋から出ていく真奈美...ガチャッとドアが閉まったのを確認し、家から出ようと階段の方へと向く彼女だったがその視界にある人物の姿が入ってきた...星野アクアだ。
「...盗み聞きしてたの?」
ため息をつきそうな呆れたような表情で問いかける真奈美に対し、特に表情を変えないアクア。受け答えもせずに歩み寄ってきては単刀直入にこう頼んできた。
「その男の情報について知りたい」
「知ってどうするの?殺しに行く気?」
単刀直入な頼みに対して単刀直入に問いかける真奈美。無言ながらも握り拳を作って手を震わせている様子からそうだろうと察すると、冷たく吐き捨てるようにこう告げた。
「悪いけど、そういうつもりなら絶対に教えない」
「っ...なぜだ?」
「冷静になって考えてみた?アイツを殺すということは殺したアンタも殺人犯になるってことだよ。そしたら、残された人達はどうなるの?特にルビーちゃん...あの娘に殺人犯の妹というレッテルを貼らせる気なの?あの娘の夢を妨害する気なの?その気ならサイテーな兄貴だよ、アンタ」
思わず言葉を詰まらせるアクア。真奈美は更に彼の核心を突いてやるように釘を差し続けた。
「アンタが殺したいっていうのは単なる自己満足。他の手立ては幾らでもあるのに、そうしないと気が済まないようになってるんだ」
「他の手立て...?」
「法に則った裁きを受けさせること」
「そうなったらどの道、ルビーも殺人犯の娘だとレッテルが貼られるだろ」
「それは公的にアイツとアナタたちの関係が知られていたらの話。現状ではそうなる可能性はないに等しいわ」
そう説明しながらも階段を降りようと背中を見せる真奈美。そのまま振り向く素振りも見せずに淡々とした口調で警告するようにこう告げた。
「忘れてないよね?私がアンタの弱みを握ってること。もし、この先で邪魔をするなら...徹底的にアンタを叩き潰すから」
・
―夜 ハジメの借家
比較的早めに帰ってきたスーツ姿のハジメ...と言っても時刻は22時過ぎている。すっかりと辺りが漆黒の闇に包まれ、日中よりややひんやりと感じる風を感じながらも家の鍵を開けるハジメ。
あかねも最近朝が早いし、すっかりと寝ているだろうと内心思いながらも中に入ると意外なことに寝間着姿で彼女は奥からササッと出迎えてくれた。
「おかえりなさい」
「あぁ、ただいま...ゴメン、起こした?」
「ううん、勝手に待ってただけだよ」
そう言いながらも中に入ってきたハジメに対して自ら率先して荷物やジャケットを持ってくれるあかね。その気遣いに思わず笑みが溢れてしまいながらも居間へと移動すると少し早めに先へと移動していた彼女が質問を投げかけてくる。
「お風呂入る?それとも、ご飯?」
「じゃあ、ご飯にしようかな」
「わかった。じゃあ、作るね」
そう言って予め作っていた一部の料理を温め直しながらも直ぐに出来そうなものはイチから作るあかね。少しすれば居間のテーブルにはアスリート向けのタンパク質重視の食事を並べられ、それと対面するように座っていたハジメも嬉しそうな表情だ。
「ありがとう、まさかこんな時間に作り立て食えるなんて思わなかったよ」
「どういたしまして、食べて食べて」
促されるままに箸を手にし、口にするハジメ...
口に含んで「おいしい」と感想を告げるとあかねもご満悦な笑みを浮かべた。
「どんどん食べてね?」
「ああ、職業が職業じゃなければ直ぐに太っちゃうな。これ」
互いに幸せそうな笑みを浮かべて食べ進め、しばらくすると完食。ハジメが「ごちそうさま」と合掌したのを見て、あかねは「お粗末様」と告げながらも直ぐに食器を下げて洗い始める....
「待って、俺も手伝う」
「いいよ、大丈夫。お仕事疲れただろうし座ってて」
「いや、疲れたのはお互いだろ?一緒に洗った方が早いだろうし」
そう言いながらも腕まくりしながら立ち上がると、あかねの横に並ぶようにシンクと向き合うハジメ。スポンジを手にしてシャコシャコと二人で食器洗いを行い、程なくして全て洗い終えた。
「ありがとう」
「礼を言うのはこっちの方だ。いつも栄養のことまで考えて美味しいご飯作ってくれてありがとな」
向き合うようにしてそっと身体を寄せるようにすると頬に軽く口付けをするハジメ。そんな彼に「...もう」とやや尖らせたように口零しつつも満更でもないような表情を浮かべたあかねはそこから切り替えるようにこう問いかけた。
「...お風呂入る?それとも、もう少しゆったりしていく?」
「ちょっとだけゆったりしよっかな」
「わかった、じゃあ...ソファーでゆったりしよっか」
そう促すと二人でリラックスムードでソファーに座る。テレビの電源をつけ、サブスクしている動画サービスを開き、何を観ようか互いに物色し始めた。
「なに観る?」
「そうだな...あかねは何か観たいのある?」
「ハジメくんが観たいなら何でもいいよ。
SUITSみたいな華麗な世界観の作品でも、LOSTみたいなミステリアスな作品でも」
「海外ドラマ限定?じゃあ、ブレイキング・バッドは?」
冗談混じりな笑みを浮かべながらも提案をするハジメに対して「もう...」小さくプクーと頬を膨らませるあかね。しかし、少し間を空けるようにしては思わずクスリと小さく笑ってはこう答えた。
「二人で観るにはスリリングすぎるけど、キミが観たいなら私はいいよ」
「冗談だよ、ジョーダン。もっとゆったり観れる作品観よっか」
そう言っては二人でああだこうだと言いながらもドラマや映画を漁っていく...何にするか決め、しばらく視聴。
区切りがついたようなタイミングで隣に座っていたあかねが恐る恐る「ねえ」と話し掛けた。
「ハジメくん...最後にお休みしたのいつだった?」
「えっと...2週間前?」
「いや、もっと前だよ。2戦目の富士スピードウェイの直後以来だから...多分20日近く連続で働いてるよ。大丈夫?」
「大丈夫、早く帰れる時もあるし」
「そうは言ってもどれだけ早くてもお家に帰ってくるの20時過ぎだよね...本当に大丈夫?テレビのお仕事とドライバーのお仕事を両立させるのは大変。その上、キミがストイックな性格なのは重々知ってるけど...もっと自分の身体を大切にして欲しいなぁって」
あかねの心配そうな言葉に思わず困り顔になりつつも考え込むように軽く天井に目を向けるハジメ。そのまま考え込むように腕を組んで少し間を開けると「わかった」と返しては続けるようにこう語った。
「これからはもっと気を遣うよ。でも、セパン過ぎた辺りまでは予定が固まってるからそこから変更とかは出来ないな...」
「そっか...セパンって6月末だよね?ということは、6月いっぱいまではお仕事で忙しいってこと?」
「まあ、そういうことになるかな...でも悪いニュースだけじゃない。元々のスケジュールで明後日休みを取る予定だったんだ。明後日はあかねも撮影休みだろ?それにその後もセパン行く前に一度取る予定だったし」
ハジメの言葉に「そっか...」とややホッとしたような笑みを浮かべるあかね。そのまま身体を彼の方に向け、若干前のめりになるようにして「ねえねえ」と話し掛けてはこんな質問を投げかけた。
「セパンに行く前のお休みって...具体的に何日?」
「えっと...ちょっと待ってて」
そう言いながらもスマホを手にしてピッピッと操作するハジメ。開いたのは大まかな日程ごとのスケジュール表、スクロールするように操作して6月の予定を開いた時...
その末日には"ドリームエンジェルス・特別講師"と記されていた。
・
―1週間後 日中
TKマッハコーポレーション 社長室
外から梅雨入りを感じるようなザーッという雨音が聞こえて来る中、玉座に足を組むようにして座る啓介。受話器を手にして通話していた彼の相手はベッリシモのCEO、井出だ。
「―随分と慎重な動きをされていますねぇ...ミスター高橋」
「俺なりの篩のかけ方だ。文句あるのか?」
「―いいえ、お好きなようにどうぞ。何をしても結果は変わらないと思います」
「そっちこそ随分と自信があるみてえだな...」
「―当然です。私が見込んで数年に掛けて磨き上げた才能です、自信しかありませんよ」
そう受け答えしている間にコンコンとドアノックする音が聞こえてきた。「また掛ける」と言い残して一旦通話を切って受話器を戻す啓介...そこからドアノックしてきた人物に「入れ」と促すとガチャッとドアを開けて入ってきた。相手は社内で不動産部門のチーフを勤める中村賢太だ。
「失礼します。社長、例のプロジェクトまとまりました。内容はご覧になりますか?」
「ああ、後で見る。そこに置いてくれ」
啓介に促されて青いファイルをテーブルに置く賢太。そこから少し間を空けるようにしては「あのー」とある質問を投げ掛けた。
「社長、ドリームエンジェルスに五十嵐ハジメを講師として呼ぶと聞いたのですが...どうしてウチのレーシング部門のドライバーじゃなくて他所のレーシング部門のドライバーを?しかも、相手はフォーミュラでライバルになってるベッリシモのドライバーですよ」
「今後起こすデカい計画のためだ。ドライバー本人にプレッシャーを与えない素の状態で一度篩に掛ける...そこで行けるかどうか様子見して、採用するかどうか見定めるだけの話だ」
「行けるかどうかって...ウチのテストコースに招致してタイム競わせるのが一番手っ取り早いと思うのですが」
「それだとドライバー本人の実力を直接見定めるようになってプレッシャーが掛かる。あくまでナチュラルに、プレッシャーが掛かってない状態でどれだけのポテンシャルを見せてくれるのかが見たいだけだ。それに、今回問うのは単なる速さだけじゃない...センスの問題だ。アイツにそれだけの期待を寄せてもいいかどうかを見定める」
そう説明してもイマイチパッとしない様子の賢太に半ば呆れたような表情の啓介。引き出しから赤いファイルを取り出すと彼に手渡すと共にファイルについてこう説明した。
「これは...?」
「アイツが特別講師をやる際に使わせる新設のコース情報とドリームエンジェルスの生徒資料だ。お前の管轄外だが、特別に見せてやる」
そう言われてファイルを開いた賢太...そこには1枚の航空写真と2Dレイアウト図面が。そのコースレイアウトを見てまず第一声にこんな事を呟いた。
「なんだか、富士スピードウェイそっくりなレイアウトですね...」
「...それだけか?」
「それだけかって...まあ、正直それしか出ませんね」
賢太の答えに思わずため息をつきそうな表情を浮かべる啓介。そこから頭を軽く掻くような素振りを見せては彼にこう告げた。
「それしか出ねえのなら、まだまだだな。その調子じゃパーツ部門に戻すのはまだ先の話になりそうだ」
その言葉にウギッと表情を一瞬変える賢太。そんな彼に動じずに椅子を左右に軽く動かす啓介はそこからヒントを与えるようにこう告げた。
「確かに一方向だけみたらそうなる。だが、色々な目線で見たらこのレイアウトと航空写真だけでも色々読み取れるはずだ...この資料は当日にヤツに見せる。どういう答えが出るかで俺の評価も大きく変わる。それから、もう一つ...資料の最後のページを見ろ」
啓介に促されてページを開く賢太...そこには一人の生徒、斎藤真奈美に関する情報が綴られていた。が、何故ここを開けと言われたか分からず、首を傾げながらも恐る恐ると言った様子で問いかけた。
「この生徒が...どうかしたんですか?」
「史浩の情報によれば...そいつ、五十嵐ハジメの弟子らしい」
「え、そ...そうなんですか。偶然ですね。でも、成績最下位ですか...」
書かれていた情報を見て思わず読み上げてしまう賢太。それに対し、啓介は玉座からゆっくりと立ち上がって雨が降る外を窓越しに眺めながらもこう言葉を漏らした。
「ウチの狭い門に通れたってだけでも実力はあると思うが、最下位だと流石に目が引ける...佐藤真子の指導が悪いとは到底思えねえしな」
「社長としてはこの部分も評価に引っ掛かってると?」
「まあ、そういうことだ。不安要素は拭えるモノは全て拭いたい...俺が考えている将来的なビジョンはかなりデカいものだ。デカいからこそミスした時の代償もある...それを踏まえて計画を進めるかどうかを決めないといけないとなりゃ、限りなく最高点に近い状態でゴーサインを出したい。おかしいことじゃないだろ?」
そう説明しながらも外で降り続ける雨を見つめる啓介...
その雨は全てにおいて問おうとしている彼の心を表しているようにも見えた。
____________________後書き_____________________
最近、更新遅くて申し訳ありません。
ちょっと私用で忙しくて執筆がなかなか出来ないのが現状です。更新はまだ続けてますので気長にお待ち下さい。よろしくお願いします。