一つの単語を入れ忘れた転生者   作:くろやんが逝く

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小説を書いてると、こういうことを書こうと思い至ってもそれを文章化するのが大変だった。



第04話

転生してから1年が過ぎ特典による安全地帯の消失が近づき、旅立つ準備をして一週間。

 

俺は今――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――同じ場所にいる。

うん。言いたいことはあるかもしれないが、まずは聞いてくれ。

そう、あれは今から36万……なんてものじゃなくて3日前だったか。

1年間もいれば勝手知ったるなんとやら。順調に森の中を移動してたのに、あいつにあったのが始まりだったよ。

そう、あの黄色い悪魔達にな……。

 

「ピィ~」

 

『はいはい、場面移動するから静かにね』

 

それでは回想入りまーす。

 

 

 

 

 

***************

 

 

 

 

 

あの場所から移動し始めてはや3日。順調といえば順調に森の中を歩いている。

この世界のことを知るにはまずはこの森をでないことには始まらないとわけで。

無駄に体力を使いたくないからなるべく他のポケモンに合わないようにして、とにかく森の中を彷徨っていた。

 

『あー……。歩いても歩いても抜けないな。どんだけ広いんだこの森』

 

ため息混じりに独り言。もう一年も一人だと独り言が多くなりすぎる。

 

『他のポケモンなんかピリピリしてるし。少し前はそんなことなかったのになぁ』

 

遠巻きに見るだけにしてるけど、なんかイライラというか緊張してるような感じがしたんだよな。

 

……そういやここ周辺にポケモンいないな。

三日間歩きづめだったし、ここで一息つくか。

 

『ふいー。歩きっぱなしは地味に疲れるな。精神的に』

 

体は鍛えてるから疲れはないんだけどな。

 

体を木に預けていると疲れからか段々と目が重くなってきた……。

 

『……ん、ここらで少し寝るか。周りにポケモンいなさそうだしな』

 

そうして俺はこの場で寝ることになる。

この場所になぜポケモンが寄り付かないのかを考えることもなく……。

 

 

 

 

ブブブッと不快な音が耳に響いて目が覚める。

なんか重量感のある音だな……。

なんて思いながら目を開いてみると

 

サイズを大きくしたスズメバチっぽいのがたくさんいた。

 

『え゛っ』

 

―どくばちポケモン「スピアー」レベル21程度 友好度:極低 危険度:極高 戦意有り

 

あれ、なんか目が赤いよ?

結構な数がいるし囲まれてるよ?

両腕にあるランスが光ってるよ?

……なんかこっちを睨んでるよ?

 

こちらが起きるのを待っていたかのように、一斉に襲ってくるハチもどき。

 

『ぎゃあああああ、こっちくんなあああ!』

 

こちらの事なぞなんのその、執拗に襲ってきやがった。

一年の訓練期間がなかったら初撃で食らってるぞこれ!

 

『ちょ、ちょっと待てって!』

 

なんとか見聞の覇気を使って見えない死角からの攻撃も感知して逃げ回ってるが、これはきつい!

っとお! 体かすった!

 

『ここってこいつらの縄張りってことか!? だから他のポケモンいなかったのか!』

 

まずい、縄張り意識が高い生き物は縄張りに入っただけで排除するまで襲ってくる。

こりゃ逃げるしかないがどこまでついてくるかな。

 

『こんなとこに居続けることなんてないか、剃のスピードでなんとか逃げるしかないな』

 

ただ剃って直進しかできないからこうも数が多いと使う暇もねぇ。

しかたない。結構危険だから使うのは控えてたけど。

 

ズンッと俺を中心として空間が重くなる。

 

念能力、【練】

自分のオーラを通常以上に瞬時に放出する技であり、周りを威圧するのに向いている。

 

その効果はてきめんで襲ってきていたハチもどき、スピアーどもはこちらに近づくのをやて様子を見るようになった。

こいつらヒットアンドアウェー戦法でうざかったな。

 

……うし、なんとか剃が使えるルートができた。

 

「っ! ……っ!」

 

いきなり消えたような速度で移動する俺を見失うスピアー達だが、いかんせん数が多い。

すぐに把握されるがすでに俺は移動を開始している!

 

『アバヨォー!』

 

こんな危険地帯とはサヨナラだぜぇ!

 

ヒャッハーとまで言いそうなほどテンションがうなぎのぼりだが、気にしない。

なんとか俺はこいつらの縄張りから逃げ出すことに成功したのだった。まる。

 

 

 

 

『はぁ、なんだったんだあれ。凶悪すぎるだろホント』

 

いや、ほんと生きた心地がしなかった。

ざっと見2、30匹はいたんじゃないか? あれ。

 

1年間といえども訓練は無駄じゃなかったと証明できたのはよかったが、六式の【紙絵】は使えなかったのが痛いな。

ギリギリでしかも無理な体勢で避けてたから体の節々が痛い。物理的に。

 

『……ん、なんだあれ』

 

白く楕円形な物体が地面に落ちてるぞ。

観察眼(特典外でもらった情報を読み取る目をこう名づけた)で読み取ろうにも生き物じゃないと効果がないのか分からん。

 

近づいてみる。

若干光ってるっぽいが、これは卵か……?

 

ツンツン触ってみるとフルフルと反応する。

触りながら眺めているとピキッとした音がした。

その音を皮切りにピシピシ音が響く。

 

(生まれるのか? ってか何が生まれるんだ。またさっきみたいな凶悪なのか!?)

 

卵から離れ戦闘態勢になる。

あんなことがあったから今日はもう油断しねぇぞ。

 

卵にヒビが入り、割れ、その中から何かが出てきた。それは―――

 

金色に輝くイモムシだった。

 

『…………』

 

どうやら生まれたてでは攻撃はしてこないようだ。

警戒はするが態勢を直し、恐る恐る近づいてみる。

 

と、どうやら向こうもこちらに気づいたようだ。

 

「ピィ? ピィ~」

『な、なんだと?』

 

どうやら俺はポケモンの言葉がわかるらしい。

てか生まれてすぐに喋れるのか。

まぁそんなことはどうでもいい。

問題はこいつが言った言葉だ。

 

――いもむしポケモン「キャタピー」 レベル1程度 友好度:極高 危険度:極低 戦意無し

『あ、パパ~』

 

……この世界にうまれて一年。なぜか懐かれた。




やっと会話できるキャラ出せた。これから掛け合いも増えるかな……

あと注意しながら書いてますが誤字脱字があったら報告あるとありがたいです
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