まどマギ界の嫌われ者に転生したので"自由"を勝ち取ることにする。   作:SS好きのヨーソロー

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第0話 まどマギ界の嫌われ者に転生したので"自由"を勝ち取ることにする

プロローグ まどマギ界のクズに転生してしまった

 

 

魔法少女まどか☆マギカ

それはテレビアニメやコミックス、ゲーム、映画、はたまたパチスロなど幅広い分野に進出した人気作品である。

番組名やキャラの声、見た目など初見では可愛らしい様子が目立っていて可愛いもの系、深夜版プリキュアなどと言われていた初期とは打って変わり、内容はものすごく重く、絶望感満載鬱まっしぐら作品である。

ちなみに仮面ライダー鎧武という作品も同じ作者なのだがまどマギのせいでかなり疑われていた。そしてしっかり鬱でした。展開。

 

 

三話でメインのうち1人が頭を捕食され死亡

キャラのうちの1人が魔女という敵になりもう1人のキャラと心中

最後にメインの1人が自身を犠牲に物語を終わらせるという超感動的な・・・超救いようのない哀しい物語である。

 

なぜ、そんなことを述べているのか。

それは今の自分の置かれている状況が原因である。

 

真っ白な空間に自身の正面にいる謎の女性。

その見た目は神々しいオーラを纏っている。

本やアニメをよく見る自分にとってその様子は見慣れたものだった。

 

転生・・・そのジャンルに共通する部分が多くある。

 

「・・・初めまして。君の思う通り、君は転生することになりました」

 

「・・・やっぱり、か。それで間違っていたらすまない。あなたはもしや、鹿目まどか・・・いや、アルティメットまどか・・・円環の理殿ではないか?」

神々しいその見た目に、美しく長く伸びているピンクの髪

それは見慣れたものだった。

自身が冒頭で述べた魔法少女まどか☆マギカの単語も、彼女を見て連想したものなのだ。

「ふふっ・・・やっぱり、わかっちゃうよね」

彼女はてへへ、と笑う。

その微笑みはやはり、テレビで・・・漫画で見た鹿目まどかによく似ていた。

「俺はそんな原作を詳しいわけじゃないが見覚えがあったしな。

 

・・・・・だいたいこういったジャンルは転生する形になるが、この場合俺はまどか☆マギカの世界に転生する、って形でいいのか?」

「うん。・・・あなたは、外の世界からきた。

あなたと波長が合う人がいるの。この場合、憑依の方が近いかな」

「・・・憑依?」

「上条恭介くん。・・・って言ったらわかるよね?」

その名前を聞いて、俺は思わず頭を抱えたくなってしまった。

なぜなら、その上条恭介はいわゆるクズと言われているからだ。

理由は美樹さやかに関係している。

彼女の魔法少女としての願い、それが上条恭介の腕を治す、だったのだ。

さやかは、恭介のことが好きだった。けれど現実は非情で、思うようにはならなかった。

さやかを受け入れることはなく彼女は絶望し魔女になってしまう。

「・・・まどマギ界のクズ、ねえ」

「・・・・・・上条くんは、本当は悪くないんだよ」

バツの悪い顔をしていうまどかに苦笑いする。

「・・・あぁ、俺もそう思うよ。上条くんの場合は仕方がない。

まあでも確かに知り合いがそう言われるのも不快だな、すまないまどか」

 

すまない、と頭を下げる。

しかし、確かにまどかの言う通りだ。上条恭介は美樹さやかの想いを無碍にしてしまった。

病室でキレ散らかしてしまった。

けれど、想像してほしい。例えば食事が楽しめない状況で目の前で美味しそうにご飯を食べれたりする姿。

それと同じだ。弾けない中音楽を聞かされる、それはもはや拷問だろう。

それに仁美と付き合うことだって、一般的に考えると男子がフリーで告白されて、それが可愛ければ付き合うのも無理はない。

 

そこで拒否するならそれこそ好きな人がいるかどうか、だ。

きっと上条くんは自分のことで精一杯だったからこそ、その時さやかちゃんについて考える余裕などないのだから。

 

 

「・・・いや、いいんだ。気にしないで。

実際さやかちゃんが悲しむ原因ではあるから心苦しいところもあるけど・・・でも、悪く言われる筋合いはないはずだから。

 

・・・それでね、あなたの魂の形が上条くんと同じなの。だからあなたの魂を上条くんの中に入れたいの」

 

「俺の魂を上条恭介に入れて転生してほしい、・・・そう言うことでいいんだな?」

「・・・うん。そうだよ」

「なぜだ。・・・なぜ俺を転生させたい?

君は俺を転生させるとして、何を求めているんだ?」

「・・・私の、私の唯一できなかったこと。暁美ほむらちゃんについて。

 

ほむらちゃんを・・・みんなを・・・そして、バカな私を守ってあげてほしいんだ」

そう願いを述べる彼女の顔はとても悲しそうだった。

「・・・やはり君は、それを望むか」

「・・・もう、もうこれ以上みんなの苦しむ顔を・・・悲しみを見たくないんだ」

彼女の悲痛な願い。

 

それは、原作を詳しく知らない俺にでもわかるくらいの辛さだった。

 

「・・・しかし、まどか。俺は何も力を持たない。それは上条恭介くんにも言える話だ。

俺が何かを成す場合、それを行うための力が欲しい。それを君に頼んでもいいか?」

「もちろんだよ。・・・・・・いいの?」

「いいも悪いも・・・俺は君たちの活躍を多少は知っている。

それに・・・泣きそうな"女の子"が目の前にいたら・・・男は奮い立ちたくなるものなんだよ」

「・・・えへへ、そっか。ありがとう・・・じゃあ、貴方に力を与えるね」

そういうと、彼女は祈りを捧げるようなポーズを取る。

 

すると眩い光が起き、俺の身体を包んだ。

 

次の瞬間、光は止み視界が元に戻る。

気のせいか若干視界が高くなっているような気もする。

「・・・よかった、うまくいったね」

まどかはうんうん、と頷きながら姿見を用意してくれた。

そこに映る姿を見て、俺はつい言葉を失う。

だって、そこにいた姿は・・・・・・

「嘘、だろ・・・これ・・・フリーダムガンダム・・・」

フリーダムガンダム、正式名称ZGMF-X10Aフリーダム

この機体はアニメ機動戦士ガンダムSEEDに登場する機体でプラントで開発されたMSである。

ラクス・クラインの手によってイージスと死闘を演じたストライクに代わるキラ・ヤマトの搭乗機であり、舞い降りる剣という回ではアークエンジェルのピンチの際に颯爽と現れた姿が人気を博し、今もなおその人気を維持していることで有名だ。

 

しかし、そのフリーダムが今目の前にいる。それも人間サイズで。

ということはこれはつまり、フリーダムの装甲を纏っていると言うことだ。

「・・・貴方の記憶を頼ったの。ガンダムってアニメ、私は知らないんだけどMSって言うんだよね?それ。

あなたはその力をうまく扱えるはずだから・・・」

「・・・まさか、フリーダムをこの身に纏う日が来るとは思わなかった。

まだか、少し動いてみてもいいかな?」

「うん、大丈夫だよ。・・・"上条"くんのイメージで動けるはずだから」

「・・・フッ。あぁ、わかったよ。鹿目さん」

上条恭介、嫌われ者として定評のある彼だが今は自分自身だ。

 

この機体で・・・戦ってみせる。

 

この機体で・・・あの世界から自由を勝ち取ってみせる。

「上条恭介、フリーダム・・・・・・行きますっ!!」

 

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