(まずいまずい!)
ヘンリーは警官に追われていた。
(もう、何も持ち物がねぇ!)
バッグの中には使い物にならないガラクタしか入っていなかった。
そうしてバッグを漁っていると
ーーパンッ!
後ろから乾いた銃声が聞こえ、彼は何が起きたかも分からず息絶えてしまった。
(うーむ、どうしようか。)
さっきよりも冷静に考えていると、
「ん?」
あるものが展示されていることに気がつく。彼はそこに走り、それを手に取る。
(これで…)
彼が取ったのは
「おらよっ!」
彼は走りながら大きく振りかぶり、警備員に向かって投げた。
それは警備員の横を通り過ぎるかと思いきや、軌道を変え、警備員の足に命中した。
その甲羅は割れてしまったが、「うわぁ!」と言う声と共に転ぶ警備員。
(よし! これで……)
……そう思ったが彼は大事なことに気がついていなかったのだ。
前を見た瞬間に白い壁が彼の視界を覆い尽くしていた。
――ドガン!
鈍い音が響き、ヘンリーの顔に壁が直撃した。
彼はそのまま糸の切れた人形のように後ろに倒れ、意識を失った。
(何か展示されているものはないか?)
彼は走りながら使えそうなものがないか周りを見渡す。
(特になさそうだな。)
特に使えそうなものはなさそうだった。だが、
(これを使うか。)
あるものが目に入り、それを手に取る。そうそれは
「うおおおおお!」
威勢のいい声を出しながら警官へ向かおうとするが、
「………あれ?」
彼の手は全く動かない。
なぜなら
その後警官に撃たれ、彼は息絶えてしまった。
(考えても解決策が思いつかない。)
あれから何度も考えてきたが解決策は全く思いつかない。
半分諦めながらバッグを漁ると、
(…ん?)
あるものが目に入る。そう、それはラッキーボールだった!
(あの時は俺だけだったが、今なら!)
「行けっ!」
追いかけてくる警官に向かって投げる。
ーーーキエェェェ!
彼を執拗に突き回したあのクリーチャーが出てきた。すると
「おい!やめろ!」
「くそっ!動きが早すぎて当たらない!」
彼が攻撃された時のように警官を猛烈に攻撃する。
「今だ!」
彼はすぐそばにあった重厚な扉を開けて中に入る。
「まさかあんなところで役に立つとはな。」
呼吸を整えながら正面を見る。
「やっと見えた!」
目の前には展示されている金の延べ棒があった。しかし、
「やっぱりいるよなぁ警官。」
そう、やはり警官がいた。しかも今まで以上に。
(なかなか難しいなぁ…)
そう思いながら不敵な笑みを浮かべる。周囲を見渡すと、ハイテク機器や歴史的なものがいくつか展示されている。
(やってやるか。)
そう思いながら彼は目の前にあるものを手に取った。