マチュ「ナニコレ」ヒゲマン「放熱板です」   作:グリムリーパーRS

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放熱板です

「ひげまーん。来たよー。」

「来ましたか、マチュ君。」

 

マチュと呼ばれた赤毛の少女は怪しげな仮面の男…ヒゲマンに手を振って近づいていく。

 

「マチュ君。一応あなたはイズマ・コロニーを襲撃したテロリストとして指名手配されているんですよ?もう少し自覚を持って―」

「それコモリンから散々きいたー。あとヒゲマンが合流に選んだ場所なんだから安全でしょ?」

 

 マチュは以上の経歴(ぬれぎぬ)からジオン所属のヒゲマン…シャリア・ブルの庇護下でのみ平穏を享受することができている。が、自由奔放で「宇宙」を求めるNTの気質がある彼女には制限を付けたところでという話もある。そもそもそんな事はマチュが拘留されていた期間から十分察せられたのだがそれはまた別のお話。

 

「それはそうですが。……ところでマチュ君、今回ニャアン君は来ていないのですね。」

「うん、風邪ひいちゃって。まあ、今回はGQuuuuuuXの受け取りだけだし。」

「…そうですか」

 

 GQuuuuuuX イズマ・コロニー時代からのマチュの愛機であり最新鋭高性能機。その実、ジオンが開発したMSでマチュが横からかっぱらっただけで所有権もクソもないのだが間接的にシャリアが保有している形にしているので何とかなっている。(公的には所在不明の為なんとかはなっていない)

 

 ちなみにニャアンはマチュのマヴである。大体同じこと(全然違う)をしでかしてマチュと地球にいる。彼女は一時期ジオン軍属だったが、乗機でありGQuuuuuuXの兄弟機であるGFreDが破壊されたので書類上は戦死となっている。

 

 

「それで?GQuuuuuuXは?」

 

 マチュは本題に入る。一年半前、シャロンの薔薇と呼ばれる別宇宙から飛来したオーパーツを巡る動乱を経てシャリアの監視下に入ってからシャリアの私兵として複数の依頼をこなしていた。

 

 

 

 そして一か月前―

 

『マチュ君、お疲れさまです、これで当面はこのグループも十二分には動けないでしょう。』

 

『これでしばらくお休みでいーい?ヒゲマン最近あっちこっち行かせすぎ!』

 

『もちろんです。そのついでと言ってはなんですが…』

 

 

 

「で、GQuuuuuuXをメンテ兼改修って話だったよね?」

「はい。それがつい先日終了いたしましたのでこうしてお呼びした。という訳です。」

「なるほどね。…あのカーゴがGQuuuuuuX?」

 

 と、聞いたところでカーゴが展開する。

 

 さて、改修された愛機。初対面の感想は……

 

 

 

 

「ナニコレ」

 

「放熱板です」

 

 

 なんかついていた

 

 

「……ナニk「放熱板です」ヒゲマン早い」

 

 

 背中についているそれをどう形容するかと聞かれれば、まあ放熱板が一番似合う言葉ではあるがド直球すぎるかもしれない

 

「バランスも悪くない?左側に偏ってるし」

 

「重量バランスは考えてありますよ」

 

「そうじゃなくて見た目の問題!というかこれゼクノヴァで流れ着いてきたものそのままくっつけただけでしょ?」

 

「はい、私が回収して独断で付けたのでジオンでも知る者はごく少数です。」

 

「それ、いいの?というか一か月でシステム?に組み込めるの?GQuuuuuuXってただでさえ特殊じゃん。」

 

 

 マチュの言う通りオメガ・サイコミュと呼ばれる脳波ユニットがGQuuuuuuXには組み込まれている。その正体はエンディミオン・ユニットと呼称される超がいくつあっても足りない特殊オーパーツでこちらもゼクノヴァと言う現象で別宇宙から飛来したものだ。

 

 そうなってくると気になるのは、そんな超特殊機体に新しいユニットを組み込むことが一か月でできるのか?

 

 

「もちろんジェネレーターに直結させるのが限度でした。」

 

「……そんなんで大丈夫なの?」

 

「大丈夫だからこうしてマチュ君に渡している訳です。それに、今度の作戦で必要になりますからね。」

 

「やっぱり。受け渡しだけならヒゲマンいなくてもできるもんね。それで?内容は?」

 

 


 

 

「ええ!宇宙!?」

「うん。どうやらイズマ・コロニーで怪しい動きがあったぽくって。偵察したうえで必要なら妨害してもいいって。」

「でも……宇宙は……」

 

 そう言いよどむのはニャアン。すっかり元気になってご飯を食べている。

 

 

「ニャアンは私がイズマ・コロニー(こきょう)の軍警に見つかったりシュウジがいなくなった宇宙にまた行くのが心配なんでしょ?」

 

 ニャアンは静かに頷く。

 

 シュウジ・イトウ。マチュの思い人で別宇宙に帰っていった少年。彼がいなくなったのは地球近辺であった。

 

「もー、いくらあれから宇宙に上がってないからって心配しすぎだよ。それに、いつかまた会えるって」

「「ガンダムが言ってる」からね。」

 

 ガンダムが言っている、あの少年の口癖をハモらせては笑い声が部屋に響く。

 

 そんな時間も長くはなく、翌朝には一筋の雲が2人の家の近くから宇宙へと伸びていた。

 

 


 

 

「少佐!」

 

「どうした」

 

「例のものがロールアウトしました」

 

「そうか」

 

「識別名はいかがいたしましょうか」

 

「……赤い彗星のシャアの乗機、赤いガンダムはもともと連邦の物だ。ジオンの発明品ではない。」

 

 少佐と呼ばれた男は続ける。

 

「だから今こそ!『ガンダム』を我々の手に取り返す!」

 

 

「識別名はオルタナティブガンダムとする!ファーストを呼べ!予定通り奴を専任パイロットとする!」

 

 

 男はゴーグルを光らせ叫んだ。

 

 

 

「今こそ巻き返しの時だ!!」




はじめましたの方ははじめまして

そうでない方はお久しぶりです


前々から書こうと思っていた展開を文章にしてみました

まあ、読んでの通りです

詳細の通り私はそこまでガンダムシリーズを追えてはいませんがGQuuuuuuXから入ってしっかりどっぷりしたのでちょっと熱を形にしたいなと思い書いてみました

放送から随分経ってしまいましたがキルケ―の魔女で熱を思い出したので毎週テレビで大声を上げていたあの頃(一年経っていない)を思い出して書いていきます

そこまで長くはならないとは思いますがよろしくお願いします
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