マチュ「ナニコレ」ヒゲマン「放熱板です」   作:グリムリーパーRS

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あの時のガンダム

「よくこんな抜け道知ってるな」

「このあたりは複雑に見えて規則性があるので覚えてしまえば簡単ですよ」

 

「隔壁閉じるタイミングもわかるの?」

「このあたりのシステムは複雑じゃないから割り込んで簡単に調べられますよ」

 

 

〈アマテ〉

〈うん)

 

〈〈あやしい……!〉〉

 

 

 ずんずんと進んでいく青年の背中を見ながらこそこそ話し始める

 

〈あのファースト?って人、私声かけられるまで気が付かなかったんだけど?〉

〈僕もだ。そもそも一般人が立ち入れない区域を把握できてる時点で普通じゃない〉

 

 警戒心を一層強めたエグザベは“万が一”の時の為に携帯していたソレをいつでも取り出せるようにする。が

 

〈その警戒、あの人が来る時に発揮してほしかったんだけど?〉

「仲がいいんですね」

 

「……え?」

「僕、一人っ子だったのと部屋にこもってばかりだったので、そうやって誰かと仲良く話すってことをあまりやってこなかった人間なので。少しうらやましいです。」

 

 今まで淡々と説明するだけだったファーストの身の上話に驚く。そんなこともはなせたのかと。

 

「ふぁ、ファーストさん?」

「どうしたんです?」

「ファーストさんはよく話す相手がいなかったんですよね?」

「うん。僕から話しかけることもなかったし、誰かから話しかけてくれることもほとんどなかったから」

「えっと、それってお母さんとかお父さんとかとも話してないのかなって」

 

 先刻の事を思い出す

 

 マチュは騒ぎを起こしてコロニーを離れるまで親とあまり話してこなかった。

自分の感覚をわかってもらえないからと最初からあきらめていたからだ。父親が単身赴任で家を空けていた事も悪さをしただろう。

 

 だから少しだけ気になっていたのだ。自分以外が親とどう向き合っているのかを。だが

 

「あんまり話してこなかったな。母さんは幼い頃に別れてそれっきり。戦争で亡くなった父さんも仕事で家にいなかったから。」

「……!」

 

戦争から六年半あまりが過ぎた。しかし、その傷跡が見えなくなるには0に等しい時間である。

 

「気にしなくて大丈夫だよ、マチュ君。もう折り合いはつけたし。それにサイド6で育った君のような子は戦争はどこか遠くの出来事に感じていてもおかしくないからね」

 

 優しい声色が灰色に反射する。

 

「そこまで重く考えなくてもいいんだ。そういったものに疎いと思い至れたはずなのに配慮が足らなかった僕も―」

「ううん。まったく縁がないわけじゃないんだ」

 

 マチュは一年半前の一幕からシャリアの私兵として働いてきて様々な世界を見た

 

 直接手にかけてきた訳ではない、モビルスーツや武器を集めてテロなど行動を起こそうとしてきたグループを妨害してきた

 

 その最中救えなかった命もある、偵察したグループがろくでもないやつらだったこともある。

 

 エグザベは気が付く、彼女の目に。

 

「よし、ここを通れば出口だよ。マチュ君、ザべさん」

「……ファーストさん」

 

「どうして嘘つくんですか?」

 

 

 静寂は反響し続けていた。

 

 


 

 

 

イズマ・コロニー 商業港

 

普段ここではコロニーを出る荷物の検査をしている

 

以前、おざなりな検査のせいで多数の被害が出た。そのためマニュアルは数倍になり、今度こそ同じ轍は踏まないという意思をもって出入りする全ての荷物を各員は全力で調べる。

 

 

今回、その網に引っかかったものがある

 

 

いくつかの検査項目に引っかかり、再調査したところ丁寧に偽装されたモビルスーツであることが判明

 

軍警を呼び対応に当たっていたが突如としてモビルスーツが起動

 

当時港にいた人員52名は全員死亡が確認された(退避していた人員を含む)

 

 


 

 

 遠くからの爆音と悲鳴。それを意に介さず彼は少女の目を見つめる。

「嘘じゃないよ?ほら、向こうに難民街が「違います」」

 

「お父さんの事、まだ割り切れてないでしょ?」

 

 マチュは知っている

 

 

 思い人を目の前で失い、世界を捻じ曲げてでもその人を救おうとした少女を

 

 

 だから、彼女が気づいたのはただのお父さんへの思いではない

 

 

「……やっぱり、君があの時のパイロットだよね。変装しててもわかったよマチュ君」

 

鳴り出すサイレン

 

「……こい()()()()()()()

 

 

 刹那、遥か爆炎の中から白い点が飛び出してくる

 

 

「サイコミュの遠隔操作?!モビルスーツ!?」

 マチュには感じる。コックピットの外からGQuuuuuuXが助けてくれた時と同じ波動を。

 

「ありえない!もしモビルスーツだとして、ここからあそこまで脳波が届くわけがない!」

 エグザベは悪態をつきながら隠していたソレを放つ。拳銃だ。

 

 が、弾は後ろで弾ける。外したのではない。ファーストが避けたのだ。

 

 

 ファーストは対照的に顔色一つ変えず拳銃をマチュに向け、引き金を引く。

 

 

「っ…………あれ?」

 

 しかし、銃弾は高い金属音と共に効果を失う

 

 巨大なブレードがマチュを守るようにして地面に突き刺さっている。

 

「……ガンダム。」

 

 

落とした影は人型。

 

そのブレードとワイヤーでつながるそれをその場の全員が知っていた。

 

 


 

 

「……ニャアン君。港で怪しげなモビルスーツが発見されたそうです。マチュ君とエグザベ少尉は通信が途切れたので推定位置に向かってピックアップ、私たちは即応の為

待機位置へ」

 

 二人で駆けている最中、突然口を開く。

 

「そう思わせること自体が目的ですよ」

「……え?」

 

「なぜ連邦の組織が中立地域のサイド6で計画を進めるのかです。……ニャアン君のように普通は関係がないだろうからここで怪しい動きはしない、ましてやモビルスーツの建造などもってのほかだと考えます。そこを突いたのですよ。」

 

 ちらりと振り返り視線を合わせながら続ける。

 

「そして、もう一つ大事な事を」

 

「マチュ君の為なら私さえ疑う姿勢、崩さないように。それは貴方の良いところです」

 

 


 

 

《マチュ!》

 

 スピーカーから聞き覚えのある声がする。

 

「ニャアン!?その機体って……」

 

 

『ニャアン君。これを使ってください。』

 

『これって』

 

『はい、これは―』

 

 

「GFreDか!?」

「しっぽ付いてる!!!」

《そう!GFreD!シャリアさんが作ってくれてたんだ!》

 

 

そんなニャアンの前に例のモビルスーツが立ちふさがる

 

 

「マチュ、エグザベさん。大丈夫?」

「うん。」

「なんとかな。……あのモビルスーツは一体なんなんだ」

 

「あの時の……ガンダム?でも」

 

 

 コックピットに乗り込んだ三人の目の前に映るはトリコロール。

 

 四枚の盾を持つそれは角張った形状で“あの時”のモビルスーツを想起させる。が、一番目を引くのは―

 

 

「顔が、無い……?」




今回出たのが顔無いガンダムなんで次は横転ガンダムです(大嘘)

あとGQuuuuuuXだすならGFreDは出さないといけないでしょう
え?なにかついてる?......きのせいでは?


それはさておき今回の話は展開が早いんじゃないかと思われると思いますがまだ続きます

ここからやりたい放題と書いてGQuuuuuuXしていきます

引き続きよろしくお願いします。
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