特級呪霊 えんえん少女   作:ぶどうのプレッツェル

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えんえんトンネル 1日目〜

 

 

 

五条悟と夏油傑は『えんえんトンネル』の案件についている補助監督と合流することに成功する。

 

 

「お待ちしておりました。『えんえんトンネル』にご案内いたします」

 

「おう、早く案内しろ」

 

「あんまり圧をかけるな悟。報告書を見る限り急いでもあまり意味がないようだ」

 

「あいつらが雑魚なだけでしょ」

 

「そうかもだが」

 

軽く田舎道を十数分歩いてゆく。

 

「こちらが『えんえんトンネル』です」

 

そこはケマモト村からキウチ山に繋がる道の東に存在していた。非常にどんよりとした空気があたりに漂うなんとも不気味な場所であり、そこに『えんえんトンネル』はひっそりとまるで当然のようにあった。

 

「うわ、いかにもな雰囲気じゃん」

 

「呪霊が領域内で出たと聞いていたけど道中には一匹も見当たらなかったな。悟、どうだ?」

 

「ちょいまち。なんつーか異質な呪力だな。そこにあるはずなのに、化かされてるようにも見えるが、中にいるやつ祓えば万事解決でしょ。どうする、傑」

 

「じゃあ問題ないな。行こうか、悟」

 

「お気を付けて。ご健闘を祈ります」

 

「へっ、怪我なんてしないから」

 

「では、帳を張ります。

“闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え”」

 

瞬間、目の前の空間を隔てるかのように黒い障壁が空より舞い降りた。

 

五条悟と夏油傑は帳に呑み込まれた。

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

「さて、行きますか」

 

悟と傑は領域内に突入していった。

 

 

 

 

 

領域に踏み込むとそこは報告にあった通りのトンネル内部の景色が広がっていた。

 

「やっぱり報告書通りだね。そして、下がっていくこともできない。進むしかないようだ」

 

「こっちは奥が霧がかってるように見える。どうやら純粋に長いわけじゃないようだぜ」

 

「2日目から明確に出口までの距離が伸びたらしいようだし、分かっていたことだけどね」

 

二人はトンネル内をどんどん歩み始めていった。

 

 

 

少し歩くと非常口と思わしき扉がトンネルの壁にあった。

それに悟が反応した。

 

「!! それ、結界の縁になってる。多分、この扉から出れば領域から出られるんだろうな。縛りか?」

 

「緊急時の脱出方法がわかっただけでも収穫だな」

 

さらに進んでゆく。

 

 

 

「おや、あんな所に人が居るよ。悟」

 

「いや、人じゃねぇな。領域の背景かなんかだな」

 

「話し掛けてみようよ」

 

「安全そうだし、イイぜ」

 

 

イベント:『こんがらがる男』

 

「どうもこんちは、あなたは何故こんな所に?」

 

「きみは、おもちゃを大切にする子だ。では、次のうち、ひとつを捨てるとしたらどちらの

おもちゃを捨てるんだい?

昔から大切にしているおもちゃか新販売の素晴らしいおもちゃかだ」

 

「こいつ話通じないじゃん。やめやめー」

 

「いや、答えてみよう。新販売の素晴らしいおもちゃだ」

 

「そうか」

 

男が沈黙する。

 

「お~い。だめだな。まるで反応がなくなった。答えがダメだったのかな?」

 

「なーんも分からんし先行こうぜ」

 

「まあ、そうだね」

 

二人はまた進んでゆく。

 

 

 

その後は何ごともなく進んでゆくことが出来、奥に光が見えてくる。

 

「出口のようだね」

 

「だな。呪霊も見なかったし、かなり拍子抜けだったな」

 

「まあ、のんびり調査を進めていけばいいさ」

 

二人は光の指すトンネルの出口から脱出した。

 

 

 

脱出した先には、湖が広がり、湖の上に女の子が見える幻想的な景色があった。

 

「ほう、これは、なかなか綺麗だな」

 

「これはいい景色だな。これは俺も綺麗だと思うわ」

 

「ずっと眺めていたくなるね」

 

「けど、ずっとは無理っぽいぜ。どんどん呪力が視界を覆ってきやがる」

 

「それは残念」

 

視界が白く染まってゆく。

 

 

そして次に目を開けたときには……

 

「入口か」

 

後ろを振り返ればそこには『えんえんトンネル』が依然として存在していた。

 

「これはなかなか時間かかりそうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まだまだ『えんえんトンネル』は健在である。

 

 

 

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