翌日 調査2日目
五条悟と夏油傑の二人は再度、『えんえんトンネル』の所に来ていた。
「よし!今日こそ終わらせてやるぜ」
「今日では終わらないと思うけどね、悟。前任の術者たちは調査を始めて6日目に戻ってこなかったからそこにしか変化を期待できない。だから、調査期間が最低6日間となってるんだよ」
「うっせ、領域のものになにかあるかもしんないだろ」
「それはそうなんだけどね」
「ああそうだ。今日は中で蒼思いっ切りぶっ放してみようぜ」
「まあいいんじゃないか」
「よし!決まりだな」
「それではお気を付け下さい」
「はーい」
「“闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え”」
帳が張られていく。
「ごーごー」
◆◆◆◆
領域内の様子は昨日とまったくもって変わる所がなかった。
「なんも変わってねー」
「6日目に何かあるという可能性がますます高くなったな」
「そうだけどさー」
悟は頬をブーつかせ不満げである。
力によるゴリ押しができるあまり、このような時間が必要なものを経験して来なかったせいだろう。
悟は突如、不満げな様子から顔を一変させ、喜色な様子で、
「そうだったそうだった。蒼で破壊しようとしてたじゃん。傑〜、離れてて〜」
「前にしか行けないから離れられないんだが
「あー、そういやそうか。しゃーねぇ。当たらないようにやってやるよ」
「いつもしていることだろう」
悟は無下限呪術を使い、『蒼』を使う。
「術式順転・蒼」
『蒼』が発動し、目の前に引き寄せる力が発生する。
『蒼』は少し前に歌姫と冥冥が閉じ込められていた領域を外側からとはいえ簡単に破壊できるのだが領域は小揺るぎもしない。
地面が抉れた様子さえ見せない。
「は?なんも反応ないんだけど!ちょっとは何か起これよ!」
「ズルは出来ないということかな?」
術式効果が終了し、『蒼』が消える。
「はあ、行くか」
「元気出しなよ悟」
改めて『えんえんトンネル』を進んでいく。
◆◆◆◆
「たしかに昨日より長くなっているように思うな」
「これ、どこまで長くなるだろうな〜」
「おや、また人がいたよ。次は悟が話し掛けなよ」
「いいぜ」
イベント:見知らぬ老人
「こんちは〜、おじいさん。ここで何してんの?」
「ようやく見つけたわい…。
おまえさんが五条悟じゃな?」
「あ?そうだけど」
突如老人が消え、代わりとばかりに四級、三級呪霊が数体出てくる。
「!! 罠か!」
「と言っても雑魚だよ悟」
「まあな」
「とはいえ、こいつらを取り込めるのか気になるな。ちょっと取り込めるか確かめていいかい?」
「いけると思うけど。やれば〜」
「じゃあそういうことで」
傑は自身の二級以下の呪霊を無条件で取り込めるため目の前の呪霊に手を伸ばす。
「オ、オオォ」
簡単に傑の手のひらに吸い込まれ玉になる。
「どうやら問題なく出来るようだね」
「じゃあ呪霊のストック増やすのに使えそうだな」
「そうだね。ちょっと通うようにしてもいいかもしれないないね」
さらに先に進むとすぐにトンネルの先に光が見えてくる。
どうやら出口はすぐだったようだ。
「お、出口か。そういえば湖の上に居た女の子は何だったんだろうね」
「さあな?距離が遠くて上手く分からんかったし」
出口から出るとまた湖のほとりに居た。
「おや、景色は変わらないけど女の子はいないね」
「いや待て。左のほうに呪霊がいるな」
「行ってみるかい?」
「ああ、祓ってみようぜ」
呪霊の元に行き、先制攻撃とばかりに『蒼』を浴びせる。
「ダメだな。効いてないな」
「あれは背景でしかないってことか」
そんなこと言っていると視界が白く染まっていく。
◆◆◆◆
「で、入口と」
「まだまだ安全だね」
「つまんねー」
調査は翌日となるようだ。
◆◆◆◆
調査3日目
「はいはい、入口は変わりませんと」
「さっさ行くぞー」
◆◆◆◆
どんどん『えんえんトンネル』の中を進んでいく。
「そうだ、非常口から出た場合はどうなるのかな?」
「ちょうどそこにあるし試してみようぜ」
「なんか、一定のペースで出ている気がするね」
非常口のドアノブに手を掛け、扉を開ける。
「12番出口と書かれているね」
「あんま番号は気にしなくていいっしょ」
扉を開け、非常口に入る。
視界が白く染まっていき…
「ここは小屋か?」
「そうっぽいな」
「ここも調査対象にしようか?」
「いや、ここは関係ないな。六眼にも何も見えんし」
調査3日目、終了。
◆◆◆◆
調査4日目
入口はいつもと変わらないためとっとと『えんえんトンネル』に入る。
代わり映えのしないトンネル内の道
そこに現れたのは…
「次は作業員といったところか」
「次は傑でーす」
「何もなさすぎて会話がなくなるね。トンネル内に現れるやつが潤いだよ」
「それはそう」
イベント:トンネル作業員
「こんにちは。作業員さん」
「いまトンネルの工事をしているんだけど、なかなか方針が決まらなくてね…。そこで君の意見を聞きたいんだ。このトンネルはもっと短くするべき?それとももうちょっと長くするべき?」
「短くすべきかな?」
「そうか」
(トンネルが短くなった気がした)
「おや、トンネルが短くなったようだよ」
「ん?傑、なんでわかったんだ?」
「そんな気がしただけさ」
二人が奥の方に視線をやるとそこには光が見えていた。
「もう?!短くなりすぎじゃない?!」
「そういうやつだと受け入れるしかねーな」
二人は出口に向かう。
出口から出ると前回と同じように湖のほとりに居た。
「場所は変わらんが」
「女の子がほとりに居るな」
「前のやつと同じだな」
「話し掛けてみるか」
「おーい、ガキンチョー」
女の子に話し掛けようとすると突如として木槌を持った体躯の大きい呪霊が現れた。
「おい、現れ…」
しかし、呪霊はすぐに消えた。
「顔見せだけってか?まあいいや、ガキンチョガキンチョ」
「しくしく…」
「泣いてるし、どうしようかね」
「えーっと、君はなんて言うのかな?」
「みんな、みんなこう言うわ。泣き虫の『えんえん少女』って」
「そうかえんえん少女って言うんだね」
しかし、さらに話し掛けようとするも視界が白く染まってゆく。時間切れのようだ。
◆◆◆◆
「入口か」
「にしても、かなり重要そうな奴だったな」
「そうだね。自らを『えんえん少女』と称し、出口を出た所にいる」
「なーんかありそうだな」
「まあ、今日はもう行けないし、明日だね」
◆◆◆◆
調査5日目
道中はカット。
「はあ、ちらほらと呪霊は出てくるものの雑魚ばかり、あとは自販機があるだけ。単調すぎる」
「暇だよな〜傑。サボろうぜ」
「今は無理だろう悟。最低でも明日までだ。あと一踏ん張りだよ」
出口を出て着いた湖のほとりには先日にも見たデカい呪霊が居た。
「構えろ!傑!」
「ああ!」
「おおぉん、おでの娘がだれかに泣かされてるぞぉぉ!」
裂け目の向こう側を見ると『えんえん少女』が居た。
「あの娘、あいつの娘だったのか!」
もう視界が白く染まってゆく。
「今日、早すぎねぇかぁ!」
「これは明日あのデカい呪霊と戦う流れかな?」
「だろうな。あいつ特級レベルの呪力を持っていた。明日あいつと戦うなら前の奴らが殺られたのもあいつが殺ったんだろう」
「じゃあ、それを明日確かめるということで」
◆◆◆◆
調査6日目
「いよいよだな」
「そうだね、余裕だと思うけど慎重にいこう」
「ほんとうにお気を付け下さい」
「おう」
二人は『えんえんトンネル』に突入していった。
「最初は変化なし。これはゴールでって所か」
「そうだろうね。どうする悟?駆け抜けるかい?」
「いいね。そうしよう」
二人は頷き合うと呪力で肉体を強化し、一気に駆け出してゆく。
しかし、二人が駆け抜けていると前から汽車がトンネル内を塞いでやってきた。
イベント:親切な車掌
「はあ!?汽車!?そんなもんもあるのかよ!」
これにはさすがに二人とも絶句している。
そこに汽車から車掌と思わしき人が降りて来た。
「こちらは安心と信頼が第一。みなさまのえんえん鉄道でございます。行先は深い闇の中ではありますが、快適な汽車の旅を保証いたします。もちろんお代はいりません。お客様ご乗車なさいますか?」
「どうする?傑」
「ここは乗ってみよう。断って轢かれるなんてことがあったら大変だしね」
「じゃあ、乗ります」
「お気を付けてお乗り下さい」
「ご乗車ありがとうございます。またお越し下さい」
そう言ったあと汽車はバックしていき、見えなくなった。
「ふう、良かった良かった。なんの問題もなかったね悟」
「ああ、さらにゴールみたいだぜ傑」
「ふふふ、気合を入れなよ悟」
「もち、気合十分だぜ」
トンネルをぬけるとデカい呪霊と女の子が向かい合っていた。
「おめえさ、泣かしたやつはだれだっぺ?」
『えんえん少女』は手に顔を当てて泣いていたのを顔を上げて悟と傑の二人の方を指さす。
「おぉ、おぉ、おぉーん!おめぇかぁぁぁ!うちの娘さ泣がしたのは!!?」
「違う違う違う!俺達は泣かしてないって!」
「ウソつくんでねぇさ!おめぇたちがやったんだろう!ユルさねぇ!ユルさねっぞー!」
「くるぞ!悟」
「ああ!」
「
ランクわけとしてはこんな感じです。
Eランク妖怪=蠅頭
Dランク妖怪=四、三級呪霊
Cランク妖怪=準二級、二級呪霊
Bランク妖怪=準一級呪霊
Aランク妖怪=一級呪霊
Sランク妖怪=弱めの特級呪霊(少年院のやつとか)
ボス妖怪 =強めの特級呪霊(自然呪霊の破面とか)
Sランクは設定がやばすぎたりするので特級いくと思ってます。