特級呪霊 えんえん少女   作:ぶどうのプレッツェル

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報告書2と任務終了

 

 

 

案件『えんえんトンネル』について

 

 

この案件は五条悟、夏油傑の二名を派遣しましたが解決出来ませんでした。

両名は内部で領域を作り出していると思われる呪霊と遭遇しましたが祓うに至っていません。

両名は作り出している呪霊に積極的な攻撃意思がないことを確認しました。現在、『えんえんトンネル』から呪霊は出てきておらず、人への害意がないことが認められました。

しかし、その強力な力からその呪霊、『えんえん少女』を特級呪霊として認定する。

 

また、内部では呪霊が大量にいるであろうこと、奥に行けばより強力な呪霊が現れるであろうことが両名の報告から確認されているため、呪具の制作や術者の育成に使えないか検討されています。

 

 

追記 夏油傑が呪霊を確保するため『えんえんトンネル』の利用を申請しています。

 

                              申請を受理します。

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

けたけたと透き通った笑い声が、男二人の感情を揺さぶった。

 

 

「あははは!!」

 

 

家入硝子(いえいりしょうこ)は機嫌が良かった。

何せ、最強、最強と言って態度がデカく、本当にタチの悪いことに強い同年代二人が、任務を達成できずに帰ってきたからだ。

 

 

「ちっ、そんなに笑うなよ」

 

「いやむりむり、こんなん笑えちゃうでしょ。遭遇すらしてるのに祓えないってどうしたのよ、あはは」

 

「悟の六眼を誤魔化す幻を作るやつだったんだ。こんなの想定していなかったさ。まあ、私としては祓えなくてよかったと思ってるよ」

 

「へぇ…そりゃなんでよ」

 

「中に大量の呪霊がいるんだ。呪霊のストックを増やせるのはいいことだよ」

 

「そうなんですか!それは興味ありますね!だよね!七海!」

 

「いや私は別に」

 

「そこに行ってみたいっす!」

 

「ストックするために週末また行こうと思っているんだ。一緒に行こうじゃないか灰原」

 

「行くっす!七海も一緒に行きましょう!」

 

「遠慮します」

 

「そう言わずに」

 

「……はぁ、どうせ聞かないでしょう。分かりました、行きますよ」

 

「ありがとうな!七海」

 

 

五人がわいわいがやがやと喋っている。そこでふと、五条悟が思い出す。

 

 

「そういやあいつ長くなると強くなるって言ってたな。特級はないにしても二級くらいなら出るのか」

 

「彼女の口ぶりからするに出るのだろう。強い呪霊が手に入りそうで嬉しいよ。ついでに、後輩たちのいい訓練になりそうだ」

 

「えっ、マジですか!頑張ります!」

 

「いや~、あのデカブツもまた出るのかな?」

 

「多分出るぞ。あのデカブツを祓っても領域内の呪力が減ったようには見えなかった。それにおのガキンチョが言ってたろ、『あれは私が作り出した幻』って。今後は毎回戦うと考えておいたほうがいいだろうな」

 

「はぁ、それは憂鬱だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏油傑、七海建人、灰原は週末に『えんえんトンネル』を訪れることになる。それはなにかが変わるきっかけとなるのかもしれない。




次回『遭遇、赤魔寝鬼ゴールド』
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