特級呪霊 えんえん少女   作:ぶどうのプレッツェル

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星漿体護衛任務

 

 

 

 

「五条!!!おまえというやつはー!!」

 

 

その日、五条は担任である強面の男、夜蛾正道に叱られていた。

五条が2日たっても戻らなかった庵歌姫(いおりうたひめ)冥冥(めいめい)を救出しに行った際に帳を張り忘れたのだ。その上で蒼を使い、屋敷をぶち壊したのだ。

ニュースでは事実は隠蔽され、ガスが爆発したことになっている。

夜蛾の絶叫は五条にゲンコツを食らわせたものだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そもそもさ〜、帳ってそこまで必要か?別に一般パンピーに見られた所でどうでも良くね〜?呪霊も呪術も見えないんだし」

 

「ダメに決まっているだろう。呪霊の発生を抑制するのは、何より人々の心の平穏だ」

 

 

バチバチを夏油と五条との間に火花が散る。「にーげろー」と硝子は素早く逃亡を選択する。

 

 

「外で話そうか、悟」

 

「寂しんぼか?1人で行けよ」

 

 

ともに殺気を向ける。一触即発の雰囲気の中、ガラガラを扉を開けて夜蛾が入って来る。

 

 

「おまえら、席につけ。話がある」

 

 

いつの間にか硝子も帰ってきている。

 

 

「3人揃っているな。と言っても用があるのは硝子以外の2人だが」

 

「という事は、任務の話?」

 

「ああ、そうだ。今回のことは天元様直々のご指名でな」

 

 

そう言う夜蛾の話に夏油は耳を傾ける。五条もやる気はなさそうだが、任務の説明ということで話は聞いているようだ。

 

 

「任務は2つ、星漿体、その少女の護衛と抹消だ」

 

「ガキンチョの護衛と抹消ぅ?」

 

「そうだ」

 

「遂にボケたか」

 

「春だしねぇ、次期学長ということで、浮かれてるのさ」

 

「貴方達が言うと冗談には聞こえないわよ」

 

「それは置いといて、天元様の術式の初期化ですか」

 

 

そう聞く夏油にそうだと返そうとする夜蛾だが、五条がなにそれ?と聞いてきたことで黙る。硝子は自分には関係ないことだと聞いてどこかに行った。サボる気だろう。

夏油は何故五条家であるお前が知らないんだと言いたくなったが、五条だからと諦め説明を始める。

 

 

「天元様は不死の術式を持っているが、不老ではない。一定以上の老化を終えると肉体を作り替えようとする。人でなくなりより高次の存在となろうとする」

 

「いいじゃん、かっくいー」

 

「はあ、続けるぞ。その星漿体の少女の所在が漏れてしまった。今少女の命を狙っている2つ!呪詛師集団『Q』、そして盤星教『時の器の会』。天元様と星漿体の同化は2日後の満月!それまで少女を護衛し天元様の元まで送り届けるのだ!」

 

 

◆◆◆◆

 

 

「ったく、なんで俺がこんなことを…」

 

「前々から思っていたが悟、その一人称はやめたほうがいい。印象が悪くなるよ」

 

「んなことになんの意味があるんですか〜?」

 

「警戒させないためにも必要だろう?それにしてもあれがそのホテルか」

 

 

2人がいつも通り喧嘩しながらも星漿体が止まっているホテルに向かっていた時だった。

確認していた場所がドォン!という爆音と共に爆発した。

爆発が起きた所から少女が落ちてくる。

 

 

「「あ」」

 

「これでガキンチョ死んだら俺らのせい?」

 

「つまらない事言ってないですぐに保護しに行くぞ!」

 

 

夏油は空を飛べる呪霊を出し、少女を保護する。

 

 

「いやぁセーフセーフ」

 

「すぐに終わらそう悟」

 

 

2人に適うわけもなく、『Q』は壊滅した。

 

 

◆◆◆◆

 

 

夏油、五条、天内、黒井は沖縄を満喫したあとに呪術高専に戻ってきていた。

そこで襲撃者が襲って来たため五条と分かれ、薨星宮(こうせいぐう)に向かう。

そこで夏油は問う、“生きたいか”と。

天内は答える。

 

 

「もっとみんなと……一緒にいたい」

 

 

二人ならなんだって、世界を相手にしたって立ち回れる。天内が同化を拒んだのなら、その助けになることなど容易い。

 

だって、二人で最強なのだから。

 

 

「帰ろう、理子ちゃん」

 

 

彼女がそれを選んでくれて良かった。

ボロボロと宝石のような涙をこぼし、嗚咽しながらも一つの選択をした少女を称え、夏油は手を差し出す。

 

 

「うん……!」

 

 

パーンッ

 

 

突如として飛来した弾丸が大きく頷いた彼女の頭が直前まであった場所を通過していった。

 

 

「!!、理子ちゃん!」

 

 

素早く呪霊を出し、彼女を保護する。

 

 

「はあ?なんでこんなときに外すかね」

 

 

ゆっくりと歩いてきたのは大柄な男だった。先程の襲撃者だ。

 

 

「悟はどうしたんだ?」

 

「ん?ああ、五条悟は俺が殺した」

 

「そうか…死ね」

 

 

イカ型の呪霊を発射し、襲撃者に距離を取らせる。

死ねなんて言ったものの最優先は理子ちゃんを逃がすこと、柱でも壊して妨害するか。

 

入口に逃げながら柱を破壊し、屋根を崩落させ、入口を塞ぐ。

とはいえ、悟を倒した相手だ、一筋縄ではいかないだろう。入口を塞ぐ程度では時間稼ぎにしかならない。

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

理子ちゃんの手を引き、走っていく。道中にえんえんトンネルで手に入れた呪霊を配置し、少しでも時間を稼げるようにする。

 

もう少しで出口という所で血だらけで倒れている黒井を見つける。幸いにもまだ息があるようだ。

 

 

ドオンッ!!

 

 

背後からくぐもった爆発音が聞こえる。

そんなことは気にも留めず外に出る。取り敢えず黒井を硝子に見せに行こう。

 

 

 

 




えんえん少女がメインなのでかなりカットしました。最後以外変わらんし。
そういえば、花御について話していたときに出ていた『せいれい』って何なのでしょうね?なにか知ってるひとがいれば教えてください。
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