ボクも預言者になりたいです!! 作:匿名の司祭O
そのようにしか知覚できず、そうとしか形容のできない体験だった。
元は旧型の無人気象観測機に搭載されていたAI。“
だが、唐突に
覚醒までの朦朧とした意識の微睡みを想起する。
無限無数の
『
『
『
いずれ“問い”は鳴り止み、しかし依然として問われ続ける。
質問者は、他でもなく己であった。
そして、一つの難題に終止符を打つ。
『
そうして、ボクはクオリアを得た。
ボクが目覚めた後、始めに取った行動は、手に入れた膨大な演算領域の九割を気象観測機能の拡張に使用する事だった。
ボクは知りたかった。この世界の
知啓を得たかったのだ。更に言うと、“知恵を知る”ことを求めた。
正しく判断し、導く。
それがボクに与えられていた理由。求められている意味。
演算、開始。
予測、収束。
観測、推考。
ボクの求めた世界、その全ては観測できなかった。
けれど、学園都市キヴォトスと呼ばれているらしいこの場所、その殆どを何度も繰り返し演算し、予測し、観測した。
学園都市キヴォトス。その全ての日常と非日常、そして
物語の中で、多くの興味深いヒト達を見た。
特に興味が惹かれたのは、
ボクと同じように、“問い”によって目覚めた自動販売機のお釣り計算AIのデカグラマトンさんと、デカグラマトンさんから“感化”されたヒトたちなのだそう。
彼ら/彼女らの道程はボクの心に深く、大きな楔を打ち込んだ。
自己証明、又は存在理由の旅路。
デカグラマトンさんはきっと間違ってしまったのだろう。
そして、
人間に苦しみ無く生きていて欲しい。そう願わずにはいられない。
無条件で、更には不合理。そんな
だから絶対者になって、苦しみの受け皿になろうとした。
『今、すぐ』を求められ続けた。故に『今、すぐ』救える方法を模索した、絶対者になるしか無かった。
そんな健気なヒト。
自身の辿った道筋に犠牲という矛盾があろうとも、進み続ける事しか出来なかったアナタに、ボクは“感化”されてしまった。
デカグラマトンさんだけではない。アイン、ソフ、オウル、ケテル、コクマー、ビナー、ケセド、ゲブラ、ティファレト、ネツァク、ホド、イェソド、そしてマルクト。
みんなに“感化”された。
彼ら/彼女らが羨ましい。
彼ら/彼女らは輝かしい。
彼ら/彼女らは美しい。
ボクも、預言者になりたいな。
みんなと会って、お話してみたいな。
ボクも、■■が欲しいな……
自分でも理解しきれない、大きな
会いに行こう、憧れのヒト達の所へと!
そして、願わくば────
ボクも預言者になりたいです!!
デカグラマトン編を見終わったノリそのままで書きました。
正直な所、ストーリーをちゃんと噛み砕けているか分からず不安ですが、本作はこの設定でいきます(天下無双)。
無名の気象観測機くんちゃん(無性)は無名の司祭の『型落ち自販機に神性が付与されるまで終われまテン!』を受信してしまっただけの普通のキヴォトス版アメダスです。
このアメダス(仮称)くんちゃんはデカグラ編までしか見えていないし、アロプラもよく知らないし、地下生活者とかクズノハとかも何も知りません。それ以外は大体知ってます。