転生99回目のエルフと転生1回目の少女は、のんびり暮らしたい!   作:daisukenote3397

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第7話

 

ここはウエス国の森の中の一軒家。

 

たった今、この家の前に一つの箒星が落ちてきた。

 

その中から出てきた少女は、こう言った。

 

「こんばんは。ぼくは女神イブ。よろしく。」

 

フィーネ、リリィ、モックの3人は唖然として少女を見ていた。

 

「危ないじゃないの!人の家の前に大穴開けて。どうしてくれるのよ。」

フィーネがイブにすごい剣幕で怒っているが、気にするのはそこじゃないと思う。

「私もフィーネもせっかく星空を楽しんでたのに。台無しよ。」

リリィも怒っているが、そこじゃない気がする。

「モックも怒ってるキー!」

モックは….よくわからない。

 

「あのぉ、普通は、『何?この箒星は?宇宙人?UFO?女神って何?』って、なるもんでしょ?何なの?君たち。」

女神イブも困惑している。

 

「とにかく、謝って。」

フィーネが謝罪を要求する。

「謝ってよ。」

リリィも続く。

「謝れキー。」

何故かモックも続く。

 

「何でぼくが謝るんだ?君たちに話があってきたのに。」

フィーネたち3人がイブを睨みつけている。これは、イブが謝らないと先に進めそうにない。

「君たちの家の前に大穴を開けてしまって申し訳ない。許してほしい。」

女神イブは渋々謝った。

 

「まあ、今回は許してあげるわ。」

「許してあげる。」

「許すキー。」

 

なんだか納得いかないが、女神イブは、それを飲み込んで話を続けた。

「ぼくが君たちの前に現れたのには訳がある。」

「その前に、開いた穴を塞いでよ。」

フィーネが言う。

「もと通りに戻して。」

リリィも続く。

「戻すキー。」

モックもさらに続く。

 

女神イブは、諦めて言った。

「わかりました。直しますよ。時よ戻れ、リバース!」

家の前に開いた大穴が埋まっていく。風圧で壊れた物たちも直っていく。

「これで、文句ないだろう?」

 

「じゃあ、話を聞きましょう。」

「話を聞くわ。」

「聞くキー。」

 

改めて、イブが話し出す。一瞬、イブは真剣な表情をみせた。

「ぼくは、女神イブ。この世界の創造主の一人だ。そして、フィーネとリリィを転生させたのは、ぼくだ。」

「夢は本当だったのね。」

フィーネが言う。

「私が転生したときに出てきたのも、あなただったのね。」

リリィが言う。

「きみたちの転生には、理由がある。それは、おいおい説明するとして。」

「今、説明してよ!」

イブの話にフィーネが突っ込む。

「まあ、待て。いずれ分かる事だ。先に大事な話をしよう。きみたちにお願いがある。【女神の魂を持つ子供】を探してほしい。」

「夢でも言ってたやつね。ヒントくらいあっても良いんじゃない?」

少し怒りながらフィーネが言う。

「あまり情報が無いんだ。で、お詫びとして、僕も一緒に探すことにした。僕が手をかざせば【女神の魂を持つ子供】かどうかがわかる。」

女神イブの話にフィーネも納得したようだ。

「それならいいわ。」

 

女神イブは続ける。

「それで、ぼくもここに住むことにした。」

フィーネたちが驚く。

「ええ!!女神様が?ここに?」

イブは平然と言う。

「問題なかろう?一人ぐらい増えたって。」

フィーネたちは仕方なく承諾した。

 

 

 

 

こうして、女神イブがフィーネたちの暮らしに加わることになった。

 

 

 

 

翌朝。

 

「フィーネ!朝だよ!起きて!」

リリィとモックが、フィーネを起こしにやってきた。

「まだ眠い….もう少し寝かせて….」

フィーネは、まだ寝たりないようだ。

「お、き、て!」

リリィが、フィーネの体の上に乗っかり体重をかける。

「わかったわよ。起きるわ。」

渋々、フィーネは起き上がった。

 

リリィとモックは、隣のイブの部屋に行く。

イブは、うつ伏せになって凄い寝相で寝ている。

「イブ!朝だよ!起きて!」

リリィとモックが体を揺さぶるが起きない。

「むにゃむにゃ。もうカレーは食べられないぞ。」

夢を見ているようだ。リリィはイブの鼻をつまんだ。

しばらくして、イブの顔が赤くなる。

ガバッ

イブが起き上がった。

「何をする?!」

「イブ!朝だよ!起きて!」

イブも渋々起きだす。

 

フィーネは魔法で朝食の支度をしていた。

そこに、リリィ、モック、イブがやってくる。

 

朝食は、パンケーキとベーコン、スクランブルエッグに野菜サラダ。

4人はテーブルについて、朝食をいただく。

「そういえば、イブは普通の食事で良かったのかしら?」

フィーネが聞くと、

「ぼくは、好き嫌いはないから何でも食べるぞ。」

イブが答える。

食後の紅茶をフィーネが淹れる。

「フィーネの淹れる紅茶は美味いな!気に入った。」

イブは紅茶を気に入ったようだ。

 

そして、4人は、そろってロッキングチェアに座る。

「実は、ぼくも女神の仕事に嫌気がさしていてね。こういう、のんびり生活に憧れていたんだ。」

イブが言うと、

「気が合うわね。のんびり仲間が出来てうれしいわ。」

フィーネが紅茶を飲みながら言う。

「でも、女神であるイブがここに来た本当の理由はなんなのかしら?......嫌な予感がするわ。」

フィーネはふと呟いた。

 

早々にリリィとモックは、飽きてしまったようで、家の周りで追いかけっこを始めた。

 

「待てー!」

「待たないキー!」

 

この後、世界の命運に自分たちが関わる事になるとは思いもせず、ひとまず【女神の魂を持つ子供】のことは忘れて、平穏なのんびり生活を満喫するフィーネたちであった。

 

 

 

 

 

 

 

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