もしもOFAの4代目が衛宮士郎(転生者)だったら 作:寝心地
死柄木の身体から無数の刃が肌を突き破り飛び出す。その光景を緑谷は呆然と見ており歴代の継承者達も少し唖然とする。
『反発だ』
3代目の継承者がそう言い緑谷は我に返る。
(3代目…………反発って)
『言葉通りだ、【無限の剣製】に残っていた衛宮の意思がAFOに吸収される事を拒んでいる』
死柄木の体内
OFAから切り離された衛宮士郎はその体内で好き放題していた。
「【無限の剣製】を手に入れられると踏んでの事か偶然かは知らないが、これでも【正義の味方】を志したんだ、なら最後まで足搔くのは普通だろ?」
そう言うと衛宮士郎は右手を掲げる。
固有結界が死柄木の心象を侵食していく、同時に剣が飛び死柄木を体内から破壊する。
「さて、後は仕掛けが上手く動いてくれれば良いんだが」
衛宮はそう言い死柄木を無茶苦茶にした後、反発作用により消えた。
一方緑谷達も衛宮を経由して死柄木の弱点を知り作戦を立て実行に移す。
『気を付けろ、既に【無限の剣製】は無い、リーチ差の違いに気を付けろ』
「はい!!」
緑谷は死柄木の攻撃を掻い潜り拳を叩き込む。
その拍子にOFAを歴代の継承者ごとぶつけ固く閉じた死柄木の心の壁を破壊していく。
結果として死柄木は命を落とす事になったがその最期は清々しい物だったと言う。
緑谷は個性を失いボロボロになった体を回復させていた時。
『っ!!』
そこは夢の中、砂漠に無数の剣が突き立ち空は赤く歯車の様な物が吊り下げられている。
そんな剣の丘を進んでいると1人の男が立っていた。
「来たか」
「衛宮さん!?」
緑谷は振り返った人物に驚き声を上げる。目の前に立つのは死柄木との戦いで消えた筈の衛宮士郎だったからだ。
「ようこそ、俺の固有結界へ」
「衛宮さんの…………固有結界、でも何で?」
「死柄木に奪われたあの時、俺は咄嗟に力を君自身の中に隠した、機能するかは賭けではあったがな。ここに居る俺も消え欠けの残滓に過ぎない」
「えっと、つまり…………」
「君はもう、無個性では無い。と言うことだ」
「え?」
「時間だ、私の力を、精々役立ててやってくれ」
衛宮士郎がそう言うと視界が白く染まり現実に引き戻された。
次回で最終回