一通り町の人に情報を聞きまわっているうちに、夜になってしまった。
チップ「う~ん。チップのこと知ってる人、どこにもいないね。」
チップは組み、歩きながらオレに言った。
ソニック「まぁ~そう落ち込むなよ。
そのうち何か思い出すさ。」
オレはチップに元気を取り戻してもらえるよう言った。
ソニック「少しくらい覚えてないのか?」
と、オレがチップの方を向きながら言った。
チップ「う~ん・・・
ぜんぜん!」
ソニック「参ったなぁ。」
と、言いながらオレは月を見た。
月を見て少したってから、オレの体に異変が起きた。
そんなオレの異変に気がついたのかチップが心配そうに
チップ「ソニック?」
そして、オレの体はまたあの『ケモノ』のような姿になった。
チップ「わぁお!ソニックがまたこわい人になっちゃった!」
と、チップに言われ、自分の体を見たら
確かにあの時の姿になっていた。
オレには一つ確信したことがあった。
ソニック「なるほど・・・
夜になるとこの姿になるってことか」・・・」
チップ「大丈夫?ソニック?」
と、チップがまた心配そうに尋ねてきた。
ソニック「あぁ。
でも町中でこいつは少し目立つかなぁ。」
と、もう一度自分の体を見渡しながら。オレは言った。
チップ「ソニック、ソニック!
大変!!!」
と、チップは向こうを指差しながら言ってきた。
ソニック「どうしたチップ。」
と、オレが聞くと、チップはその方向に駆け出して行った。
アイス屋「あぁ~もうだめだ~!
星が壊れるなんてもうおしまいだぁ~!!!!」
と、アイス屋台のカウンターの上に突っ伏してなげている昼間会ったおっさんの姿があった。
チップ「おじさん!おじさんってば。」
と、チップがおっさんを揺すりながら言った。
チップ「なんで泣いてるの?」
とも聞いた。
チップ「そうだアイス!
おいしいアイス、また食べさせて!」
と、近くにあったアイスを抱いておっさんに見せた。
アイス屋「アイスなんて作たって、なんになる!」
と、チップにどなって再び突っ伏した。
チップ「うわわわ。」
と、チップが持っていたアイスが揺れ
チップ「あ~!」
と、落ちた。
ソニック「おっと。」
と、オレはアイスを手で受け止めたのだが
チップ「ソニック!?
今、手が伸びなかった!?」
そう。
チップの言った通り、オレは手が伸びたのだ。
ソニック「みたいだな・・・」
と、再び手を伸ばしてアイスを元の場所に戻した。
ソニック「こりゃあ面白い!」
何度も使えるその便利な機能にオレは少し興奮した。
とりあえず、おっさんは手に負えなくなったので放置した。
チップ「おじさんどうしちゃったんだろう?
昼間はあんなに元気だったのに・・・」
チップはおっさんの変化が気になるらしい。
ちいさな羽根を羽ばたせながらオレに聞いてきた。
ソニック「さぁ~な。
夜になると性格がガラリと変わる人かもしれないしな。」
チップ「う~ん・・・
あっ、そうだあの神父さんに聞きに行こうよ!」
と、チップは昼間行った教会の方を指差して言った。
ソニック「そうだな。
あの神父、夜のこと何か知ってそうだしな。」
というわけで、神父のいる教会にオレたちは足を運んだ。
と、教会の近くにあの神父はいた。
けど、昼間とは違って、オドオドしている様子はない。
ソニック(やっぱり夜になるとこの町の人に変化が起こるのか・・・)
と、オレは確信し始めた。
ソニック「なぁ~おっさん。」
と、オレが神父を呼ぶと
神父「おや、あなた。
なんとも恐ろしい姿ですね。」
・・・まぁ、第一印象はそうなるよな。
ソニック「あぁ。実は・・・(神父「まぁ~別にそんなことどうでも良いですけどね。」
・・・は?
ソニック「いったいどうしたんだよ?」
神父「どうもこ~も、も~ぜ~ん~ぶどうでもよくなったんですよ!
星が割れようが、宇宙が裂けようが、もうど~でも良いんですよ!」
ソニック(付き合いきれねぇ・・・)
オレはスーパーネガティブタイムに入ってる神父はほっといて他の人に聞きに行くことにした。
と、昼間と同じ場所にまたおばさんがいた。
チップ「ねぇ、ソニック。
あのおばあさんもあのおじさんたちと一緒なのかな?」
と、チップが心配しているのかそう言った。
おばあさん「あら? あら?」
オレたちがおばあさんの前を通り過ぎようとした時、
おばあさんがオレたちを呼び止めた。
おばあさん「あなた、昼間のハリネズミさん?」
と、おばあさんはオレのことを見ながらそう言った。
ソニック「あぁ。」
オレは、そう答えた。
おばあさん「やっぱり!可愛いおちびちゃんと一緒だもの!」
どうやらこのおばあさんは、いつもどおりみたいだ。
ソニック「なぁ、おばさん。
あのアイス屋と神父、どうしちまったんだ?」
と、オレが聞くと
おばあさん「あの、お2人ですか?」
と、おばあさんがアイス屋と神父の方を見ながら、オレに聞いた。
ソニック「あぁ。」
おばあさん「実は、私にもよくわからないの。
2人とも前までいつもどおりだったのに・・・」
ソニック「2人が変わったのは、いつからだ?」
おばあさん「そうね~・・・
確か、星が割れた直後からかしら。」
ソニック「なるほどな・・・」
おばあさん「それと関係あるかどうかわからないけど・・・」
ソニック「?ん?」
おばあさん「大きな2本のしっぽの黄色い子ぎつねさんがあなたのことを探していたわよ。」
ソニック(大きな2本のしっぽに黄色い子ぎつね・・・
テイルスか・・・)
おばあさん「あの子、あなたの友達かしら?
なにやら慌ただしかったけど・・・」
ソニック「あぁ。」
おばあさん「早く見つけてあげてね。
夜はいろいろと物騒だから。」
ソニック「Ofcourse!」
オレはおばあさんにそう言ったあと、テイルスが向かった方向に向かっていった。
チップ「ソニックとその人って、どんな関係なの?」
飛びながらチップはオレに聞いてきた。
ソニック「仲間同士さ。」
チップ「仲間?」
チップは仲間とゆう単語を初めて聞くのか
頭に「?」マークを浮かべていた。
ソニック「要するに、オレとチップみたいなものさ。」
チップ「ソニックとチップ・・・?」
と、しばらく考えていたが、
考えがまとまったようで『パッ』と顔を上げた。
チップ「『友だち』って、こと?」
ソニック「まっ、そんなもんさ。」
チップ「じゃあ、チップもその人とおんなじだね!」
チップはオレの頭の上に乗った。
ソニック「あぁ!そうだな!」
と、歩いてるうちにある扉の前に来た。
チップ「おばあさんの話によると、ソニックのお友だちは、あっちに行ったみたいだけど・・・」
「扉がじゃまで行けないね。」
と、チップが扉を見上げながら言った。
チップ「スイッチもないみたいだし・・・」
「どうする?一度戻る?」
ソニック「スイッチがなくっても、扉を壊せば
この先に進めるだろう。」
と、言ったあと、オレは扉をパンチでぶっ壊した。
ソニック「さっ、行こうぜ!」
チップ「うん!」
と、オレたちはテイルスの向かった方向に歩いて行った。