私は古びた建造物があるところで目覚めた。
そこは、遊戯王に登場する『天空の聖域』や『神の居城ーヴァルハラ』に似ていた。
私「ここは一体…?」
「気が付いたようじゃな、小さき魂よ。」
「これで話を進められる…」
「アハハ、トール君の雷が強すぎて転生させる予定の魂ごと灰にしちゃったのかと思ってヒヤヒヤしたよ~」
トール「ならお前を灰にしてやろうか、ロキ?」
ロキ「ひぇ~オーディン様~トール君がいじめるよ~」
オーディン「そこまでにせんか。この娘も困っておるじゃろ。」
いきなり現れた3人の茶番に私はポカンとしていた。
すると、オーディンと呼ばれた老人が私の方を向く。
私「え…オーディン?それにトール、ロキって…北欧神話?」
オーディン「そうじゃ。わしらは北欧神話の主神じゃよ。率直に言うとお嬢さんはそこにいる雷神トールが間違えて落とした雷に撃たれて死んだのじゃ。」
私「え…えとその…え…?」
オーディン「そのような反応になるのも無理はない。じゃがそれが事実じゃがらのう…」
私「自分たちのミスで命を奪っておいてしょうがないで済ませるのはどうなんでしょうね?」
オーディン「本当にすまん…」
トール「それでだな…お前を撃った雷に俺の血が微量とはいえ混じっていたのが原因なのか…俺とお前の間に血縁関係ができたのだ。」
私「え、血縁関係ですか…?」
トール「あぁ。つまりお前は俺の妹になった。」
私「事実は小説より奇なりとはよくいったものですね…」
ロキ「まったくだよね~それで、君のこれからなんだけどさ~」
私「私のこれから?」
オーディン「ウム、実はお嬢さんに頼みたいことがあるのじゃ。」
私「頼みたいことですか?」
オーディン「神の妹になったことで、他の転生者とは素の能力が段違いに高くなった。そこでその力を活かして世界に害をなす転生者を裁いて欲しいのじゃ。」
私「転生者を…裁く?」
オーディン「転生した者の中にはその力を利用して欲望のままに行動し、世界に害をなす者もおる。そこで、お主にそういった輩を裁いて欲しいのじゃ。もちろん、そのために必要となる力はプレゼントしよう。」
私「そうですね…分かりました!やります!」
ロキ「決断早っ⁉」
トール「まぁ話が進むのが早くなってこちらとしては助かるんだがな。」
オーディン「では早速お嬢さんに力を渡そう。」
オーディンはそう言って指先から小さな光の玉を出し私の中に入れた。
私「…これは?」
オーディン「お嬢さんに力を渡したのじゃよ。内容は後で確認すればよい。それとこれからお嬢さんの活動を手伝ってくれるヴェイアじゃ。」
ヴェイア「よろしく頼むぞ。」
私「はい。よろしくお願いしますね、ヴェイア。」
トール「まぁお前は俺の妹となったからな。もちろん俺由来の雷の力も扱えるぞ。」
ロキ「あとは君の働き次第で僕からスペシャルなプレゼントもあげるから頑張ってね!」
私「はい!」
オーディン「それでは雷神トールの妹として新たな生を授かりしレズウェルよ。お主の活躍を祈っておるぞ。」
私は白い光に包まれて別の世界へ転移した。
転移した先の世界は戦場のようで、中心となる場所では赤い龍と白い龍が争っていた。
レズウェル「これは…一体…?」
ヴェイア「ここはハイスクールD×Dという作品の世界だな。そしてあそこで争っているのは二天龍と呼ばれているドラゴン、赤龍帝と白龍皇だ。」
レズウェル「詳しいんですね。」
ヴェイア「いや、まぁ…オーディン様にガイドブック的なのを貰ったから…」
レズウェル「はぇ~」
ヴェイア「時系列的に見ると我々が裁くべき対象である悪の転生者がはびこるのはもう少し先だが…どうする?」
レズウェル「まずはあそこで争っているドラゴンを止めたいと思います。」
ヴェイア「そうだな。元々二天龍や悪魔、天使、堕天使の三大勢力が争っていたこの地は人間のものだ。にもかかわらず勝手に自分たちの戦場としている。これを見逃すわけにはいかんな。」
レズウェル「はい、行きましょうヴェイア…いえ、『ヴェイア・ドラゴン』!」
ヴェイア「あぁ‼」
ヴェイアはどこからか現れた赤と黄色の鎧を装着し、ヴェイア・ドラゴンとなった。
私も『神竜光剣ガルナイト・セイバー』を装備して二天龍にとびかかる。
赤龍帝『なんだ貴様らは⁉』
白龍皇『我らの楽しみを邪魔してくれるなよ!』
レズウェル「それだけの理由で自分たちの物でもない土地で好き放題暴れていい理由にはならないでしょうが!」
ヴェイア「その通り!今から我らが貴様らに裁きを下す‼」
私はガルナイト・セイバーで赤龍帝を切り裂き、ヴェイアは鋭く強靭な爪で白龍皇を切り裂く!
白龍皇『おかしいぞ…』
赤龍帝『どうした白いの⁉』
白龍皇『我の能力が発動せんのだ。』
赤龍帝『なんだと⁉』
ヴェイア「我が戦場に降臨した時、我を阻む敵の能力は一切無効化される!」
白龍皇『無効化だと⁉』
レズウェル「そういうことです!」
私は驚いている赤龍帝の首を切り裂く。
いくら頑強なドラゴンの皮膚とはいえ、内側の部分はそれなりに斬れる。
赤龍帝『グハッ!』
ヴェイア「フン!一気に決めるぞレズウェル‼」
レズウェル「分かりました!」
ヴェイアが白龍皇を弾いて赤龍帝にぶつけたことで二天龍が一か所に集まる。
そして私はそこを目掛けて必殺技を放つ。
レズウェル「
私の背後に巨大な剣の形をしたオーラが現れる。
オーラはすぐに剣の形から分散し、私の体に纏われる。
レズウェル「悪しき魂は‼かけらも残さず!こっぱ、みじんです‼」
『ホーリーパニッシャー‼』
ドガァァァァァァァン‼
赤龍帝『グァァァァァァ!』
白龍皇『こんなところでェェェェェ!』
私のオーラから放たれた波動が二天龍に直撃し、二天龍は木端みじんになった。
それを見た他の悪魔や天使、堕天使が歓声をあげた。
「うぉぉぉぉ‼」
「英雄様だぁぁぁぁ‼」
だがヴェイアがすぐに三大勢力の方を睨みつける。
ヴェイア「貴様らも貴様らだ。人間以上の力を持ちながら人の世で争いを起こすなど…」
レズウェル「ヴェイア、どうします?彼らもここで裁きますか?」
ヴェイア「レズウェルに任せる。」
レズウェル「でしたら…まだ彼らはやり直せると思うのです。ですから私たちは先に目的の時系列に移動し、そこで彼らを見極めてはいかがでしょう?」
ヴェイア「なら、そうするか。」
そして私とヴェイアはこの世界の未来へ移動した。