前回のあらすじ
同じ転生者である紅龍牙との邂逅
私は今、稀に見る強大な力を持った悪徳転生者と対峙していた。
レズウェル「まさかこれほどの強さを持った悪がいるとは…」
対峙してるのは悪徳転生者が変身した仮面ライダータイラントだ。
少なくともこれまで裁いてきた悪徳転生よりははるかに強かった。
ヴェイア「レズウェル、大丈夫か⁉」
レズウェル「えぇ。まだいけます。」
私はゾンビブレイカーのデッドリーポンプのポンプアクションを行う。
POISON CHARGE
それを見たタイラントは不敵な笑みを浮かべる。
タイラント「何度やったって無駄なことですよ…」
タイラントはソニックアローを構えて走り出す。
そしてタイラントが私に向かってソニックアローを振りかぶった瞬間、私は勢いよくゾンビブレイカーを下から振り上げた。
TACTICAL BREAK
そして次の瞬間、ソニックアローの刃が私に届く前に高速回転している鎖鋸テリブルチェーンの刃がタイラントに直撃し、凄まじい勢いで火花が散ると同時にタイラントを切り裂いた。
ズバァァァン!
タイラント「グァァァァ!」
勢いそのままにタイラントは壁に叩きつけられ、変身解除されてしまう。
タイラント「くそ…せっかく力をもって好き放題できると思ったのに…」
そしてタイラントの変身者はヴェイアの手によって地獄に送られた。
私は一息ついてると、ヴェイアが疲れた様子で言ってきた。
ヴェイア「疲れてるとこ非常に言いづらいんだが…また悪徳転生者の存在を検知した。」
レズウェル「そうですか。で、今度はどこなんです?」
ヴェイア「悪魔の結婚式場だ。」
レズウェル「なんでまたそんなところに…」
ヴェイア「知らん。とりあえず体力回復したら向かうぞ。」
そして数分経ったら体力も回復したので私達は悪魔の結婚式場に向かった。
するとそこはすでに大騒ぎになっていた。
レズウェル「あれって…龍牙?」
ヴェイア「ウィザードに変身してるし…そのようだな。」
そこでは仮面ライダーウィザードに変身した龍牙は悪徳転生者が変身したであろう仮面ライダーセイヴァーと戦っていた。
龍牙はセイヴァーのソニックアローと大橙丸(ブラッドオレンジ)を用いた荒々しい攻撃に攻めあぐねていた。
龍牙「こうも振り回されると接近できないな…下手な射撃も弾かれるし…」
セイヴァー「クソッ!あと少しのところで邪魔しやがって!こうなったらまずはお前を始末してそれからお楽しみタイムだ!」
龍牙は襲い掛かってくるセイヴァーの攻撃を華麗な身のこなしで回避する。
そしてスキをついてウィザーソードガンでセイヴァーの装甲を突く。
セイヴァー「ガァ!」
セイヴァーは怯むことなく攻撃を続けるが、龍牙の足さばきによって捌かれその拍子でクルっと回ってしまい背を向けてしまう。
龍牙はそれを見逃さずウィザーソードガンで切り裂く。
ズバァ!
セイヴァー「グハァ!」
セイヴァーは斬られた勢いで地面を転がる。
それを冷たく見下ろすように龍牙はセイヴァーに歩み寄る。
龍牙「もう終わりだ。諦めろ。」
セイヴァー「諦めろだ?やなこった!こうなったら駒王町で動いてるタイラントも呼んで袋叩きに…ってあれ?タイラントからの応答がない…?もしかしてあの野郎死にやがったのか⁉クソッ!役立たずが!」
龍牙「どうやら助けは望み薄のようだな。これで終わりにしよう。」
フレイム ドラゴン!
ボゥー!ボゥー!ボゥーボゥーボォー!!
龍牙はウィザードの強化形態であるフレイムドラゴンにスタイルチェンジした。
そして、胸部からウィザードラゴンの頭部を出現させ、灼熱の炎、ドラゴンブレスを放つ。
セイヴァー「グワァァァァ!」
セイヴァーは灼熱の炎に焼かれた。
私は無事に事が終わった様子を見てホッとするとその場を去ろうとする。
すると背後から声を掛けられる。
「あの時の戦争以来ですね。英姫様。」
その男は真紅の長髪をなびかせており、ニコニコと笑っている。
レズウェル「英姫?何ですかそれは?」
「我々の戦争であなたが争っていた二天龍を鎮めたことから我々の間ではそう呼ばれえるようになったのですよ。」
レズウェル「それで、私に何の用です?」
サーゼクス「申し遅れました。私は今、冥界で魔王を務めております。サーゼクス・ルシファーと申します。このようなところであなたの姿を目にすることができるとは思わずつい呼び止めてしまいました。」
レズウェル「そうですか。」
サーゼクス「英姫様はどうしてこのような場に?もしかして、先ほど式場で暴れていたあの鎧の戦士と関係が?」
レズウェル「まぁ、そんなところですね。すでに彼が倒してくれたので私の出番はなくなったようですが…」
サーゼクス「そうでしたか。」
レズウェル「それで、あなた達はあの戦争からどうしているんですか?私が見る限りは人間を襲っている者が多いようですが?」
ヴェイア「未だに人の世で好き放題しているのか?」
サーゼクス「耳の痛い話ですね…」
サーゼクスの話によると、あの戦争以来各種族の数が大きく減ったので悪魔は上級悪魔たちに『悪魔の駒』を与え、他の種族を悪魔の眷属にして種族の回復を図ったそう。
しかし主に反逆した眷属が『はぐれ悪魔』となって人間界などに逃亡することがあるらしい。
レズウェル「他の種族を有無を言わさず悪魔にするのも問題ですがはぐれ悪魔が発生する状況があるにも関わらずその問題を解決する動きすらしないなんて…」
サーゼクス「一応人間界に領地を設けてその領主に対処させてはいるんですけどね…」
レズウェル「人間界の土地を悪魔の領地に?どこまで人の世を私物化すれば気がすむのですか…」
ヴェイア「これ以上行き過ぎるようなら本格的に我々が裁きを下さなくてはならなくなるぞ?」
サーゼクス「待ってください!今すぐにとはいきませんが必ず解決に向けて進めますから…!」
私は必死に懇願するサーゼクスを睨みつける。
レズウェル「いくら種族が絶滅の危機だからといって他の生命を私物にしていい理由にはなりません。もし人間への被害が悪化したら…裁きますからね?」
私はそれだけ言うとヴェイアと共にその場を去った。