メティー&ベルのアトリエ ーオラリオの錬金術士ー   作:斎藤 晃

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弟子入したアミッドの日常話第2弾。



新米錬金術士アミッド!

「し、死ぬ、死ぬんでしまう…。」

 

 アミッドさんはそんな事を言いながら、必死に錬金釜を必死になって杖でかき混ぜている。何を大げさな。まだ5時間くらいしか調合していないと言うのに。

 

「確かに今日は5時間くらいですけど、ここに来るようになってからほぼ寝てないんですよ! 午前はお菓子屋の店員をして、午後は錬金術の練習。そして、帰ればディアンケヒト・ファミリアの団長としての仕事…。」

 

「…寝る必要ってあるの?」*1

 

「っ!?」

 

 アミッドさんも変なことを言うわね。人間1月や2月くらい寝なくても生きていけるわよ。

 

「それに、私たち錬金術士は寝なくてもいいように、身体が出来ているんだから、あなたももう寝なくても生きていけるはずよ。」

 

 私の言葉を聞いたアミッドさんの顔は死人よりも蒼白になっていた。目も輝きが失せてしまい、髪も何だか艶が失われてしまっている気がした。

 

 まだ錬金術士となって日が浅いので、きちんと周りの魔力を取り込めないのかも知れない。正確には魔力ではなくマナと呼ばれるものらしいけど。*2先生も珍しく自信がなさげに語っていたけれど、錬金術を使用する際に素材と魔力の他に“何か”も消費するらしいのだ。

 

 先生はそれを知識としては知っているけど確信が持てず、ヘルミーナさんは何となく周りから何かを取り込んでいることを感覚的に掴んではいるようだったけど、それが何なのかは分からないそうだ。

 

 ヘラ様やゼウス様は、意識を持っていない“微小な精霊のような何か”だと推測しているようで、私たちの間ではマナとはそういうものだと認識していた。

 

 ただ、それらを消費して錬金術を行使しても、世界で特になにかが起こるわけでもなかったけれど、身体には明確な変化が確かにあった。

 

 錬金術を使いだしてから、私は眠らなくても良い体になってしまったのだ。ヘルミーナさんやベルも同様で、寝る必要がなくなった私たちは調合に没頭することもしばしばあった。*3

 

 先生が言うには、使いすぎれば黄昏と呼ばれる世界の衰退が始まるかも知れないという話だった。*4

 

 眉唾物の話だし、神様たちはおろか、先生本人もよく分かっていないらしいので、錬金術の使いすぎには注意しようくらいの話でしかないけれど。

 

 それはともかく、アミッドさんはまだまだ錬金術士として修行が足りないのだ。ベルの友人のヴェルフという子は、少ない睡眠で体調を維持できるようになったらしいけど、やや複雑な心境らしい。無理して眠ろうとしているらしいけど、起きてる時間を生産活動に当てたら良いのに。

 

 その事を説明すると、アミッドさんは絶望した様子で身体を倒れ伏せた。

 

「わ、私は一生ブラック労働をする羽目に……?」

 

 そして起こる錬金釜の爆発。力なく吹き飛ばされ、意識を失うかのように眠るアミッドさんを見て、もう少し修行を優しくしたほうがいいのかも知れないと思った。

 

 とりあえず祝福のワインとデニッシュで疲労回復させましょうか。*5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな事を繰り返す内にアミッドさんも身体にマナが馴染んできたのか、調合による寝不足を感じることは少なくなっていったようだ。疲れたら祝福のワインやデニッシュを飲食すればいいだけだし。私はお酒類全般は飲まないようにしているけど。

 

「ほ・ん・と・う・に、不本意ですが、私の身体は既に錬金術士のものになりつつあるようです。」

 

 彼女は何かを諦めたかのような顔つきで、大きくため息を付きながら調合を行っていた。彼女が弟子入りをしてから2週間近く。基本の中和剤4種に加えて、ヒーリングサルブやうに袋といった簡単なアイテムも、爆発を起こすことなく作れるようになっていた。

 

 恩恵を受けているのが原因なのか、彼女の成長速度も凄まじいものがあると思う。元々、ディアンケヒト・ファミリアで色々な治療薬や魔道具を作っていたらしいので、その経験が錬金術の学習にも寄与しているらしい。

 

「ここまでくれば、調合をいくらでも続けられる喜びを感じることができると思うわ。良かったわね。」

 

「これは良いことなんでしょうか? 普通は、苦痛に思うことだと思いますけど……。」

 

「寝ずに調合し続けられるなんて、素晴らしいことじゃない。」

 

 寝ずに起き続けられるなんて、良いことだと思うけれど、アミッドさんは違うと感じているらしい。

 

 まあ、錬金術士でも風邪にもなるし*6、まとめ寝をして疲れを取ったり*7することもあるから、切りの良い所で寝ればいいと思うけど。時間がもったいないから、私の場合はアイテムを使って回復をするけど。

 

 そんな事を言ったら、アミッドさんは暗い顔でため息を吐いていた。

 

「毎日寝る必要がなくなって、時間を有効活用できるようになったと思わないの?」

 

「はぁ、弟子入した時にアーシャさんやイクセルさんが私を変な目で見ていた理由が分かった気がします…。」

 

「???」

 

 あの子達はそんな目でアミッドさんを見ていただろうか? 

 

 それは置いておくとして、これで彼女の錬金術士としての成長は順調になりそうね。私はそんな事を思いながら、今日もアミッドさんに錬金術の修行を付けていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アミッドさんの調合の練習や錬金術の知識を教えていく傍ら、錬金術士にとっては重要な採集のやり方についても教えている。錬金術で必要な素材は、市中で手に入るものも多いけれど、手に入らないものもまた多い。

 

 だから、何処に何があるのかを教えて自分で採集できるようにならなければならない。私は冒険者ではないのでダンジョンには入れないけれど、アーシャがある程度は持ってきてくれている。

 

 でも、それはアーシャが私とともに長い間行動していたが故にできることであって、普通の冒険者では無理なことだということも知っていた。恩恵を貰った薬剤師などが必要な素材と、錬金術士とでは求める素材が結構違っていたりするのだ。素材の名前が違うことも多々あったりする。

 

 そういう事情もあって、今日はオラリオの外にある近くの森で採集をしていた。アーシャは私たちの護衛役として付いてきてくれているので安心だ。*8

 

「これがトーンで、こっちがマジックグラス。」

 

「この紫っぽい色の草も素材なんですか?」

 

「これはコバルト草よ。植物類でもあるけど、水素材としても使用可能だから、結構重宝するわ。」

 

「植物だけど水素材…。今までならただの雑草としてしか見ていなかったでしょうけど、こうしてみるとこの世には素材にならない無駄なものなど無いように思えてきますね。」

 

「そうね。この石ころだって、中和剤の材料にできるから。有用な特性がついていれば、拾っていくこともあるわよ。ただし、地上にある殆どの素材は低品質で特性も平凡なものが多いから、よく選別して採集しないといけない。いくらカゴや特製バックパックがあるとは言っても、持って帰れる量には制限があるからね。」

 

「…この特製バックパックとか、今までなら信じられない代物なんですけどね。違和感を抱かなくなった自分が少し怖くなります。」

 

 まあ、携帯コンテナとか秘密バッグとか、限界まで効果を発現させた物なら家にあるコンテナと繋げられるから、持って帰れる量は事実上無限になったりするけどね。

 

 でも、アミッドさんの実力ではそんなものは作れないから、今はきちんと素材を選別できるように教えておかないと。錬金術士って、ついつい根こそぎ素材を持って帰ろうとしてしまうのよね。

 

 低品質の素材や低レアの特性の素材なんて、錬金術士として成長してしまうとゴミにしかならないから、最初にきちんと教えておかないと。*9

 

 一通りの素材について教えると、早めに帰ることにした。木材の採取の仕方も教えようかと思ったけど、それはまたの機会に取っておくこととした。それに、あまり取りすぎるとこの森が消えてしまうかも知れないし。*10

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな日を過ごしていく内に、アミッドさんが弟子になって1ヶ月近くが過ぎた。店員としても十分に戦力になるようになって、お客さんにおすすめのお菓子を紹介したり、健康相談に乗ったりもしている。

 

 今はまだ錬金術士としての腕は低いけれど、時間をかければきっと一人前の錬金術士になれると思う。

 

 そして、アミッドさんの性格もある程度知ることが出来た。彼女は人を救うという点に関しては非常に頑固で、何に変えてもそれをなそうとしようとする強い意志があるのだと感じた。

 

 それに反して、趣味だとかはとても少ない印象だった。自分を犠牲にして、までとはいかないまでも、これはちょっと改善するべき問題だと思うので、この事はアミッドさんと話していく必要があるだろう。

 

 そんなアミッドさんは、閉店間際のお店にやってきているロキ・ファミリアのヒリュテ姉妹と談笑している。

 

「うーん、やっぱりあの錬金術師君の母親だけあって、この店のお菓子も回復アイテムなんだね…。」

 

「はい。と言っても基本的に冒険者の皆さんには売らない方針なので、これは内密にお願いしますね。」

 

「冒険者に高く売ったほうが儲けられるとおもうけれど?」

 

 ティオナさんとアミッドさん、ティオネさんの話を聞きつつ、私は閉店作業を続けていた。

 

「メティー先生?」

 

「私は静かに暮らしたいの。それにこの街を支えているのは一般の方々よ。それを蔑ろにしたくないというのも理由の1つね。あと、冒険者に売ったら、お菓子じゃなくて回復アイテムとしてしか見られなくなるでしょうから。私はお菓子屋がやりたかったのであって、薬屋をやりたいわけではないのよ。」

 

 ヒリュテ姉妹とアミッドさんの疑問に、私は簡潔に答える。私はより多くの人に喜んでもらえるお菓子を作りたい。だけど、冒険者に売ってしまうと、その効果にばかり目がいってしまい、お菓子として見られなくなるだろう。買い占め、転売、偽物、そんな問題もつきまとうだろうし。

 

「だからウチでは表立っては言っていないけれど、基本的に冒険者の方にはご遠慮願ってるわ。*11普通にお菓子を買いに来る分には良いけど。回復アイテムが欲しいのなら、ベルに頼みなさい。それに、その方があの子の成長に繋がるわ。」

 

「なるほど。」

 

「だったら、今度うちの本拠地に呼ぶそうだから、その時に頼んでみようよ。アイズとかレフィーヤとかと一緒にさ。美少女を並べて頼んだらきっとイチコロだよ。」

 

「18階層で食べたマフィンとか美味しかったしね。」

 

 姉妹の会話を聞いて、冒険者といっても年若い女性なので、やはり甘いものには目がないのだろうか。それはともかく、甘いものが苦手だったはずのベルが、自分から進んでお菓子を調合するようになるとは思っても見なかった。

 

 口には出していなかったけれど、あの子が冒険者を目指した理由の1つは甘いものが苦手なのが原因だと思っていたけれど、私が間違っていたのだろうか?

 

 しばらく彼女たちは会話を楽しんだ後、帰っていった。アミッドさんは久しぶりの友人との語らいで楽しかったのか、とてもリラックスした様子だった。

 

「さて、今日も店を片付けたら錬金術のお勉強よ。」

 

「はい、望むところです。」

 

 

 

 

 

 

 

 店の片付けを終え、昼食を取り少しの休憩をした後に、私たちは調合室で椅子に座っていた。私は机の上に、幾つもの自作の本を置いていく。

 

「メティー先生、これはレシピのノートや本なのでしょうか?」

 

「ちょっと違うわね。レシピを覚えるのも大切だけど、今日教えるのは大まかな素材のカテゴリと調合マップよ。」

 

「素材のカテゴリは分かりますけど、調合マップ?」

 

 私はノートのあるページを開いた。そこには見開きで素材と矢印が大量に書かれている。

 

「ある特性をある素材に付けたい時に、どのような順序で調合していけばいいかということが、ひと目で分かるようにしたのがこれよ。まあ、これはほんの一部分だけど。」

 

「これをメティーさんが作ったのですか?」

 

「そうよ。とは言っても、これを教えてくれたのはフリッツ先生よ。」

 

「メティー先生の先生。私にとっては大先生とも呼べる人ですね。」

 

 私はノートの中にある一点を指さした。

 

「例えば、植物についている特性を金属に移す場合は、『植物→ゼッテル→インゴット』となるわね。それと中和剤にすれば、ぐっと移せる範囲が広がるから、有用そうな特性はまず中和剤にすると覚えておいてもいいわよ。」

 

「なるほど。ところで、ここって矢印が元の場所に戻っていますけど、これは?」

 

「それはループ調合のできる場所を表してるの。ループ調合をすれば、品質を徐々に上げていくことが出来て、結果的に高品質な中間素材を作ることができるようになるわ。品質が上がればアイテムの効果も上がるから、時間があるのならループ調合は積極的に行うべきよ。」

 

 アミッドさんは真剣に私の話を聞いて、手元のメモに書いていっている。

 

「今のあなたの腕では、ループ調合をするのも難しいでしょうけど、近い将来必要になるでしょうから覚えておいてね。ただ、とても時間がかかるから、凄い根気が必要になるわよ。」

 

「ベルさんもやっているんでしょうか?」

 

「やりたいけど、やる時間もないし、するための特性も無いってぼやいていたわね。ループ調合をするには、品質上昇系の特性が複数いるから、手元にない場合は出来ないのよね。」

 

 彼女は何かとベルのことが気にかかるようだった。ベルも彼女のことを気にしている様子だったし、もしかすると兄妹弟子で……。なんて考えてしまう。つい頬が緩みそうになるのを必死に堪える。

 

 惚れた腫れたは、当人同士で解決しなきゃ。母親がしゃしゃり出てきても、いい関係になれるとも思わないし。私の時は、姉さんが妨害しようとして、かえって熱く燃え上がったけれど。まあ、その結果がベルなのだけれど。

 

 思考を元に戻して、どのような素材からどのような素材へ特性を移していけるかを順番に教えていく。そして、神秘の力やエリキシルについても簡単に説明した。

 

「この2つが使えるようになったら、駆け出し錬金術師は卒業ね。ただ、この辺りではこの2つは入手が本当に大変だけど。」

 

「そう言えばベルさんもこの2つを手に入れるために、18階層まで行くと言ってましたね。」

 

「ダンジョンで神秘の力素材は見つかったらしいけど、エリキシルはついに見つからなかったみたいなのよね。だから、錬金粘土を作って使うらしいわよ。それと、あなたがよく爆発させた後に出てくる失敗作の灰も一応エリキシル素材よ。ただ、錬金成分は少ないからあまり使い道はないけど。」

 

 この段階で、失敗作の灰が賢者の石のレシピの1つでは重要な材料*12だと話しても、混乱するだけでしょうからこれは黙っておいた。私でもまだ賢者の石の調合はまだ出来ていないので、実践して見せるわけにもいかないし。

 

「このエリキシルが、“万能厄除け香”に必要な重要素材…。」

 

「それを調合できるようになるまでの道のりも長いけどね。」

 

 私はノートに記してある万能厄除け香←万薬のもと←エリキシルと順番に指でなぞった。私はエリキシルを扱えるようになるまで1年以上かかった。万能厄除け香を作れるようになったのは、そこから更に7年後のことだ。

 

 その事を話すと、アミッドさんは長い道のりにうめき声を出した。

 

「それでも私はやらないといけないのです。メティー先生やベルさんにばかり頼らなくてもいいように。」

 

 アミッドさんは自分に言い聞かせるかのように、そのようなことを呟いた。オラリオ一の治癒師としての意地もあるのでしょうけど、私たちにばかり負担がかからないように、そして私が平穏な日常を送れるようにと言う気持ちが伝わってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 夕方になり、アミッドさんはディアンケヒト・ファミリアの本拠地へと帰っていった。アミッドさんは住み込みでの修行も考えていたらしいけど、ディアンケヒト様に強く反対されたらしく毎日本拠地とお店を往復している。時々、寝ずに調合室で調合してることもあるけど……。

 

 ディアンケヒト様には、錬金術についてあれこれ尋ねられているそうだけど、決して漏らしたりはしていないそうだ。一応アストレア様にも確認を取ったけど、嘘はついていなかった。

 

 まあ、たとえ漏れたとしても錬金術の才能がない人では使えないでしょうけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アミッドさんが帰った後は、賢者の石の調合に向けた研究の始まりだ。私が知っている賢者の石のレシピは幾つかあるけど、今一番注目しているのは“竜のつの”と“ドンケルハイト”と“エリキシル剤”を使ったものだ。*13

 

 エリキシル剤は、これまでは調合できたことはなかったけれど、先日ようやく調合することに成功していた。ようやくだった。あらゆる状態異常を癒し、生命力を回復させ、死者ですら復活させることができる、回復アイテムの最高峰。

 

 正直に言えば、それぞれの効果自体は、これまでの私が作れるアイテムでも代用できていた。だから、そこまで必要性を感じていなかったけど、ベルに負けないためにも頑張って挑戦した結果、調合に成功したのだった。

 

 久しぶりに成長が実感できる出来事だったので、アーシャやイクセルに抱きついたり踊ったりしてしまって、2人にはまた酒を飲んでしまったのでは、と疑われてしまった。ぐすん。

 

 ちなみに、エリキシル剤は凄い回復アイテムでもあるけど、ある副作用があって使用には注意が必要だ。どうも、エリキシル剤には神の恩恵に干渉してしまい、溜め込んだ経験値ごと恩恵を消し去ってしまうらしい。

 

 これが分かったのはフリッツ先生が私の治療をした時だった。私の治療に使ったエリキシル剤は、ヘルミーナさんが作ったものだったけれど。

 

 最も、あの時の私は死の間際だったし、恩恵の必要性もあまり感じていなかったので今日まで再び恩恵を刻んでもらったことはなかった。

 

 アーシャとイクセルの時にも使ったけど、その時に詳細な記録をしていたので、恩恵が消えるだけではなく経験値すらも消えていることが分かったという経緯があった。

 

 まあ気の滅入る話は放っておいて、なぜこの賢者の石のレシピなのかと言うと、これは3つとも食べられるのだ!

 

 正確に言うと、竜のつのは薬の材料で竜素材、エリキシル剤は薬品とお菓子のカテゴリで、どちらも口にすることができる。*14

 

 ドンケルハイトも植物で薬の材料なので、食べられる。竜のつのとドンケルハイトは私が描いた不思議な絵*15に入って取ってきたものだ。

 

 つまり、このレシピで作った賢者の石も食べられる可能性があるのだ。*16実際、賢者の石を使った食品のレシピは幾つかある*17ので、可能性は高いと思う。*18

 

「錬金ドロップやとろける宝石は、宝石とお菓子両方の素材カテゴリーに属しているから、賢者の石にもお菓子のカテゴリーを付けられたら、私でも作れるはず!」

 

 私は自分を奮い立たせて、賢者の石の調合に挑戦した。今日こそできるはず。錬金術師として、お菓子職人として、私は賢者の石の調合にすべてを掛けてみせる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、私は今日もまた産業廃棄物を量産したのであった。

 

 

 

 

 

*1
錬金術士は眠らない。

*2
アトリエシリーズには、度々マナと呼ばれるものが出てくることがある。

*3
錬金術士の(さが)である。

*4
黄昏シリーズにおいて、錬金術の使いすぎが黄昏を引き起こしたのではないか、と一部のファンの間では考えられている。らしい。

*5
昔のシリーズ作品では、疲れたら祝福のワインや栄養剤などを飲んで疲労を回復させて調合をしまくるシステムである。

*6
リディー&スールのアトリエより。

*7
アトリエシリーズのゲームではいくらでも寝ることが可能。ただし、寝過ぎたらバッドエンドになることもある。

*8
地上にメティーを傷つけられるモンスターなどいない。

*9
経験談。

*10
錬金術士は素材を根こそぎ採取してしまう悪癖がある。

*11
アストレア・ファミリアには普通の回復アイテムを売っている。

*12
不思議シリーズより。

*13
ロロナのアトリエのレシピ。

*14
竜のつのは粉末にすれば何とか?

*15
リディー&スールのアトリエより。メティーは身体が弱かったので、屋内でできる読書や絵画などを趣味としていた。

*16
そんな事はない。

*17
ロロナのアトリエの賢者パイと、ルルアのアトリエの賢者の石カレー。ちなみにどちらとも食べることは出来なかった。

*18
そんな事はない。




賢者の石は食べ物ではありません。
ロロナは歯が折れたし、ルルアは腹パンされてジャイアントスイングされました。大砲で撃たれもしました。
メティーは、お菓子としての賢者の石を作ろうとしていますが、その努力が報われるかどうかはまだわかりません。

ちなみに、現実で賢者の石の使い方として知られている逸話では、水に溶かして飲んだり、熱して滴り落ちた雫を飲んだり、液化して飲んだりするものなので、石の状態では食べられません。
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