出張の疲労でつい妄想して書きました
こんにちは! 私は化野モモモ! ゲヘナ学園2年生帰宅部!
モが3つで「ももも」です。ママシスターが「モモ」と名付けようとして既にモモがいて迷ったあげく「ももも(仮)」の仮置きしたら、書類ミスでそのまま(仮)が取れたそうです。
突然ですがこの世界はクソです。
「ざけんなコラ、戦車がナンボのもんじゃ!」
「ばーか! お前ら相手に主砲使うの勿体ないんだよ!」
D.U.地区の道を歩いていたら、路地から飛び出てきたヘルメット団の戦車。原型はチェコの名作35t軽戦車かな? がノーブレーキかつフルスロットルで路地から飛び出してきました。
そして通りすがりのスケバンさんグループをはね飛ばし、ついでにモモモを轢いて、スケバンさんグループの無事だった人達が小銃やライフル、拳銃を派手にぶっ放して、戦車はそなえつけの機銃をやっぱり派手にばらまいてます。
「ちょっとキミ、大丈夫!?」
モモモはおもいっくそ轢かれて制服に履帯の痕つけて道路と戦車にプレスして道に倒れてます。通りすがりの秋田犬系市民の人が防弾コートを頭から被って、亀みたいな防御態勢になりながら声かけてくれるのがありがたいけど、やっぱクソです!
「大丈夫です、モモモは頑丈なので……よいしょ、と」
立ち上がって、ヘイローを持たないから銃弾一発で致命傷になる市民さんを抱きかかえるように路地裏に運び。
「ありがとう、ありがとう。念のために結束手榴弾持っていたけど、もう駄目かと思ったよ! よかったらこれ取っておいておくれ!」
大喜びする市民さんに、結束手榴弾。パイパップル型と言われる古くさい手榴弾を雑にワイヤーで束ねたものを、花束みたいにプレゼントされました。
この世界はクソです。
「……ありがとうございます」
物騒な花束の安全ピンを引き抜いて、後に向かってブーケのように投げ。
「えっ、あっ、ちょ、待て待て待てあーっ!」
狙い通りにモモモを轢いてくれた戦車の車長ハッチ、キューポラと呼ばれるそこに『すぽっ』と入り、すぐに車体から爆炎があがりました。
「「「「ヒューッ!」」」」
戦車と銃撃戦していたスケバンさん達から歓声が上がり。
「おうゲヘナの桃色髪! 良い腕してんじゃん、これお礼にやるぜ」
スケバンさん達はお菓子、ジュース、プラスチックパッケージに入ったままの7.52mm実包マガジンに信管が刺さったままの紙粘土(プラスチック爆弾)とか色々くれて。
「よしよし止まってくれたな、お前達!」
スーツを着たアンドロイドの人が手下のドカタっぽい服装のアンドロイド達を引き連れ、素早く戦車を消火したと思ったら。
「おい、こいつを運んでいくぞ! 鉄くずは値上がり傾向だからな!」
カラフルな消火剤の泡と粉にまみれ、目を回して伸びているヘルメット団達を車内から引きずり出して道ばたにゴミの様に捨て。
素早くトラックの荷台に戦車をバラして積み込んで、風のように去っていきました。
何度でもいいます。この世界はクソです。
「ずー………ずずずず。もぐ、もぐ。ばりばりばり」
無性に腹立たしくなり、スケバンさん達に貰ったジュースをすすり、ポテトチップスめんたいタコ味サワークリーム風味をかじり。
「もう寮に帰ってふて寝しましょう……か」
ゴミを小さく圧縮してゴミ箱にぽいと投げ、振り返った先。この地区でもとりわけ大きなビルの近く。
青髪太もも(ユウカ)、黒セーラー爆パイ(ハスミ)、どこかで見たような卑し系おさげ(チナツ)、ヒロピンしそうなまじめ系羽根つき(スズミ)が、ヘルメット団の集団+紅茶臭そうな軽戦車(クルセイダー)と戦っているのはいいのですが。
生徒の関係者っぽい茶髪ボブのスタイルのいい女性……うん? ヘイローがないヒト族の大人ですね。
その大人が近くの装甲車に狙われ……チャンス!!
全力ダッシュして、銃撃戦会場とヘイローを持たない女性の間に立ち、両手と自分でもちょっとアレな造形だと思う、骨格と皮膜しかない翼を広げました。
「あ痛っ、痛っ、これ機銃は14.5mmな上に徹甲焼夷弾じゃないですか、あち、あちち!」
「あ、あなた……は」
「えへ。ちょっと怖いけど少し我慢してくださいね」
そのまま女性を体で包み込むようにしゃがませて、銃弾から保護します。
顔とか体とか翼とかに機銃の流れ弾が当たって痛いし、翼の皮膜に穴が空いて、翼の骨格もあちこち折れ曲がっていってます。あ、小指がもげた。
「まって!? わたしの盾に!? 止めて! 死んじゃうから!!」
腕の中で大人の人が騒いでますが、些事です。
なぜならー ですね。 モモモの体はいくら欠損しても生きていれば再生しますし。
なにより『モモモにだけ』見えている、この世界を一番クソにしている リスポーン(15)という表示ですね!
事情を説明しましょう! モモモは転生者です。
日本の普通の少年から青年になっておじさんに片足突っ込んだところで、仕事お昼時間、ATMに寄ったらこのご時世におそらく猟銃だろう散弾銃かまえた銀行強盗に出くわしてですね。
威嚇射撃で静まりかえった店内に、近くに立っていた女子高生が私の後ろに回り混んで盾にしてくれまして。
そのはずみで大好きなユニコーンちゃん(軽空母)のちょっと奥の奥まで見えているご禁制な感じのフィギュアが芸術的な感じに鞄から落ちて包装を破って床に転がって。
強盗とは別の意味で静まりかえった人質達の空気も読まずに育ちが悪い感じの銀行強盗が笑いながら踏みつぶしてくれまして。
野郎ぶっ殺してやる と、その時覚悟をキメました。
まあ銃で撃たれて致命傷を負いながらも、まあ死ぬまで動けるので、銀行強盗を打撃からの眼底フックからの喉抜き手して、トドメにヘッドロックからの首半回転ひねりで宣言通りユニコーンちゃんの仇を取ってぶっ殺してから、自分も大出血で死亡するという、もう少し転生トラックみたいに一瞬で死にたかったという死に様をしまして。
特に神にも悪魔にも出会わなかったのに転生したまではよかったのですが。
転生先がオープンワールドかつシームレスで第二次世界大戦を再現した各種ビーグルに船もある大規模MMOかつFPS(多人数で遊ぶネットゲームかつ一人称視点シューティング)な世界の上にですね。
まあゲームを再現した世界なのはわかりますよ。死んでも生き返るし、戦闘で貯めたポイントで銃や戦車、船とかが生えたりするのはわかるけど。
わりとガバい開発会社だったんでしょうね。バグ多かったんですよ。
それでもまあ……頑張って生きて? 戦い抜いて? いたんですけどね。
ある日、銃弾が飛び交う中弾薬箱を持って走いる時(弾持って来いアパーム!シチュエーション)に地形のテクスチャにつまずいて転んだら、世界の裏側に落ちて(ゲームでたまにあるバグ)、戦争中の各地より倫理観がクソ終わってるクソみたいな世界(暴論)に落ちたんです。
まあ、地形に引っかかるとか戦闘機から離脱した時に空の裂け目に落ちるとか日常(バグの多いゲームだと製品版でも普通)だったので、脱出方法もわかっているんです。
あの世界、元はネットゲームだったんでしょうね。デイリークエストを終わらせると各種データーが更新されて、世界観が違うようなところに飛ばされたのも修正されるんですが。
『デイリークエスト:味方をガードして死亡する リスポーン(15)』
戦闘不能におちいる(リスポーン消費)しきると死亡するのですが。この世界に入ってから妙に体が頑丈になるし。なにより、ゲーム仕様なのか自傷できないんですよ。
しかも、1日経過するごとにリスポーンが1ずつ増えるんですよね。
なのでモモモがこの世界から脱出して元の世界に戻るには、15回もこの世界のクソ頑丈な肉体がミンチ(戦闘不能)になる程度に痛めつけられた上で死亡判定を貰うしかない、しかも1日経つごとに死亡判定が遠ざかるよってクソゲーなんですよ!!!
あ、ちなみにリスポーン数の上限は15みたいです。これ以上貯まりません。
「なんで、なんで笑ってるの! やめて、生徒のあなたが私をかばって傷つくなんて間違ってるから!!!」
だから、こういう風に仕様的にリスポーン数が削れるような、誰かを守るシチュエーションをいつも探しているんですよ!!!!
「いいの、これ(リスポーン数が削れそうなチャンス)がモモモの望みなんです」
右手の手首が変な角度に折れて、手首のお肉が半分くらい取れたけど、まあちょっと汚れるけど笑顔で抱きしめてさしあげましょう。
「そんな……えっ、こんなの(誰かをかばって傷つく)のが望みなんて。おかしいよ!!」
……?
なんでこの大人は泣いているんでしょう? モモモはリスポーンが削れて嬉しい、この大人は死を免れて嬉しいのに。なぞです。
あっ、他の生徒達に比べて壊れやすい体が心配なのですね!
リスポーン削りチャレンジを繰り返していたら、何かバラけやすくなったんですよね。
でも昔のFPSみたいにヘルスゲージが存在しなくて。
「だいじょうぶ。モモモはすぐに治るから」
「……っ」
完全に先が取れちゃった手首を見せて、もげた傷口に光の粒子が集まって再生していくのを見せます。
ちかごろのFPSらしいですよね。完全に、戦闘不能判定にならないと時間経過で治るんですよ。なんか他の生徒達とは仕様が違うっぽくて。
「畜生! あれはゲヘナの死にたがりだ! おい、戦車砲で吹き飛ばせ!」
「相変わらずひどい呼び名………っ」
炸裂音と一緒に背中に刺さったのこれクルセイダーの6ポンド砲弾、しかも高性能炸薬がぎっちり詰まった粘着榴弾(HESH)! あっ、ちょっと逝く……!
衝撃と一緒に弾頭が背中に刺さり→お腹の中をぐちゃぐちゃにしながらぐんにょりと変形して→炸薬が炸裂してリスポーンが1回で2つも減った、13になったのひさびさ!
「……けぷっ」
再生中(リスポーン直後の再生&無敵時間)でお腹に光の粒子が集まりながら、口を堅く結んで力を込める。血がちょっと漏れたけど我慢我慢。
お腹の中の大事なものがミックスされたのを大人に振りかけるわけにいかないし。
「あっ……あっ、……ああああ」
大人の人が錯乱しかけてる。わかるー 初めて戦車砲で砲撃された時とかショックだよねー。あの時はモモモも軽く錯乱したよねー(FPSゲーマー特有の初心者への優越感)。
「だいじょーぶ、だいじょーぶ。モモモは(リスポーンしたりゲーム的な一回お休み意味な死亡する事はあっても)死なないからね。(新兵を戦場に)置いていったりしないから、だいじょーぶだよー」
にこっと微笑んであげる。お友達(キラリちゃん)と練習して、萌えヤバー☆って大好評だった優しいイメージらしい笑顔。
「大丈夫? 本当に大丈夫? 痛くない?」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ。ほら、お腹もすべすべー」
「よかった、本当に良かったよ゛ぉ……!」
「にゃーん?(前世で身につけた社会性フィルター)」
何かよくわからかいけど、そのあと先生? あれこの世界先生いたの?? まあいいや、先生に連れられてシャーレってところに行って、破れた服の新しいのを貰いました。
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○化野(あだしの)モモモ
転生者かつ迷い人。ゲヘナ2学園年生、帰宅部。
最初の転生先のFPS世界の仕様と感覚が残ったままキボォトスにコンバートされてた存在。
元になったゲームがゲームだけに感覚はあるが痛覚は無いし、なんなら人間だった頃から薩摩武士くらいの生死観とメンタルをしていたのでブレーキはない。
最押しはアズールレーンのユニコーン。ブルアカはタイミング悪く未プレイ。
ロングボブな明るいピンク色の髪、ゆるふわな雰囲気、骨と皮膜だけの翼に小柄な体とダメージで壊れやすいものの、すぐ再生する体。
爆速のオートリジェネと搭載した某ネクロニカのステーシー/ステーシーみたいな何か。
レーティングに配慮して生徒達には飛び散ったものも、もげたものもファンシーな光の粒子にしか見えない。
目標はデイリークエストを終わらせて元の世界に帰る事。そのために積極的に人をかばっては見せられないよ! みたいな何かになる。
猫系の悪魔族ではないが、人間だった頃の社会性フィルターが残っていて怒るとき、嘆く時、言葉選びに困ったり考え込む際に「にゃーん(システムエンジニア族の社会性フィルター)」という謎の鳴き声を発する。
本人が認識してないところで頻繁ににゃーんにゃーん言っている。
それを聞いた友人により猫耳カチューシャと猫シッポをつけられて、気に入ってずっとつけている。
今回の話で特に主張していないが男の娘である。男の娘である。
一人称はモモモ。口調もゆるふわ。
普段から学校帰りに散歩をしては誰かをかばって壊れて曇らせていた。
目を離したら死んでしまいそうと言われて先生に保護される。チュートリアル加入枠。当分は先生が小脇に抱えた状態になった。
誰かを守ってリスポーン減らしたいけど、先生が必死すぎる口調で説得してくるので「にゃーん(困り声)」と鳴きながら大人しくしている。
前の世界でフグの卵巣のぬか漬け物レベルで闘争に浸かっていたため、野良試合で遭遇する通りすがりの一桁ランカーや、田舎の小競り合いで出てくる野生の豊久とかホンダム程度に怖い存在。
○女先生
生徒がかばって致命傷を通り過ぎて無残な事になったのを至近距離で目撃。曇って錯乱まで行った。本編先生よりも生徒が傷つく事に忌避感が強くなる。
○この世界観を観測しているプレイヤー先生
ネクロニカの表紙レベルの代物(検索注意)を低めレーティングかつチュートリアルでお出しされた。