ウマ娘恋愛相談掲示板 約束の絶景   作:アマシロ

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ウマ娘恋愛相談掲示板

【相談】中央トレセン恋愛相談掲示板【募集】

 

1:名無しのウマ娘

 主に恋愛の悩みについて相談する掲示板です

 先輩方は解決にご助力をお願いします

 

 

2:面白い稲妻

 よっしゃ、任せとき!

 どんな相談でもドンと来いや!

 

 

 

3:異次元の逃亡者

 ええっと、参考になればいいんだけど…。

 

 

4:名無しのウマ娘

 いきなり豪華メンバー

 

 

5:名無しのウマ娘

トレセン学園は婚活会場や! って本当に言ったんですか?

 

 

6:面白い稲妻

>>5 んなわけあるかい! 逆や!

 トレセン学園は婚活会場ちゃうでって話や!

 

 

7:名無しのウマ娘

なんだ違うんだ…。

 

 

8:名無しのウマ娘

ちょっと残念

 

 

9:名無しのウマ娘

くっ、私たちの希望が…。

 

 

10:異次元の逃亡者

>>6 タマちゃんさん、そこは夢を守ってあげて…。

 

 

11:面白い稲妻

>>10 ウチからしたら悪夢やで…。

 なんで言ったことない台詞が名言みたいになっとるん…?

 

 

12:名無しのウマ娘

面白いから?

 

13:名無しのウマ娘

結婚最速の稲妻だし…。

 

 

14:名無しのウマ娘

スーパークリークより先にママになった稲妻

 

 

15:名無しのウマ娘

>>14 芝3200

 

16:面白い稲妻

ウチ帰ってええか?

 

 

17:名無しのウマ娘

これは芝

 

18:名無しのウマ娘

ママ~~

 

19:名無しのママ娘

そんな……私のママ力が負けるなんて……。

 

 

20:名無しのウマ娘

>>16 これはウチ(自分)とウチ(家)を掛けたハイセンスなギャグ…!

 

 

21:面白い稲妻

>>20 って、ダジャレちゃうわ!

 

 

22:名無しのウマ娘

あの、相談いいですか…?

 

 

23:名無しのウマ娘

来たぞ、相談者だ!

 

 

24:名無しのウマ娘

囲め、囲め!

 

 

25:名無しのウマ娘

出会え出会え!

 

26:名無しのウマ娘

え、ええっ!?

 

 

27:名無しのウマ娘

説明しよう! この掲示板は生徒の悩み解決をしつつ、恋愛話に飢えた生徒たちの格好の的になっているのだ!

さあ恋バナを聞かせろ!

 

 

28:名無しのウマ娘

……え、ええっと。

実はその、お兄ちゃん…私の幼馴染がトレーナーになってくれる約束をしてて

 

 

29:異次元の逃亡者

詳しく

 

 

30:名無しのウマ娘

はっや

 

31:名無しのウマ娘

この間 僅か5秒

 

 

32:名無しのウマ娘

出たぞ、元祖幼馴染系ウマ娘だ!

 

 

33:名無しのウマ娘

それでその、お兄ちゃんがトレーナーになって私に最高の絶景を一緒に見ようって約束を叶えてくれるはずだったんです。

けど、言われたのは『仮契約しよう』って……私、何がダメだったんでしょうか

 

 

34:名無しのウマ娘

ク ソ ボ ケ

 

 

35:名無しのウマ娘

こ、これは……

 

 

36:異次元の逃亡者

トレーナーさんは、他に担当とかは?

 

 

37:名無しのウマ娘

えっと、持ってないはずです。サブトレーナーとして経験を積んでるって前に聞いたので…。

 

 

38:名無しのウマ娘

とりあえずコテハンつけよ?

 

 

39:面白い稲妻

>>33 トレーナー同士、有望なウマ娘の奪い合いとかは日常茶飯事みたいやし

幼馴染だからって優先してもらうのが気が引けた、とかかもしれんで

 

 

40:幼馴染ウマ娘

そ、そうでしょうか…!?

お兄ちゃんは私のこと、まだ大切に思ってくれてるのかな…。

 

 

41:名無しのウマ娘

きっとそうだよ!

 

 

42:異次元の逃亡者

>>40 ちょっと私のお兄さんに聞いてきますね

 

 

43:名無しのウマ娘

えっ

 

44:名無しのウマ娘

伝 説 降 臨

 

45:幼馴染ウマ娘

有名な方なんですか?

 

 

46:名無しのウマ娘

愛を叫ぶトレーナーさんで有名な

 

 

47:名無しのウマ娘

BCクラシックで愛を叫んだトレーナー

 

 

48:名無しのウマ娘

世界三大恥ずかしい告白を独占する男

 

 

49:幼馴染ウマ娘

あっ、あの有名な……えっ、ということは

 

 

50:異次元の逃亡者

お兄さん曰く『新人トレーナーで自信を無くしてるのはよくあること』らしいです。

 

 

51:名無しのウマ娘

うーん、実体験?

 

 

52:名無しのウマ娘

あんたほどの人が言うなら…。

 

 

53:名無しのウマ娘

出たー! 担当のためなら何でもするトレーナーだ!

 

 

54:名無しのウマ娘

レジェンドトレーナー

 

 

55:名無しのウマ娘

愛を叫ぶトレーナー

 

 

56:幼馴染ウマ娘

あ、あの! 私もお兄ちゃんにレースで告白してもらうのに憧れてて…!

どうしたらいいんでしょうか!?

 

 

57:名無しのウマ娘

それは気になる

 

 

58:名無しのウマ娘

どうしたらいいんでしょうね…。

 

 

59:名無しのウマ娘

多くのウマ娘がぶつかって、そして敗れていった夢…。

 

 

60:名無しのウマ娘

三冠ウマ娘は何人もいる。だが公開告白されたウマ娘はまだ一人だけだ

 

 

 

61:名無しのウマ娘

実際、なんで異次元さんは現役中に告白してもらうとかミラクル起こせたの?

 

 

62:異次元の逃亡者

>>56 お兄さんに聞いたところ、『異性として意識させること』が大事らしいです。幼馴染は特にそのあたりが曖昧なので、それを利用するとか

 

 

63:名無しのウマ娘

な、なるほどわからん

 

 

64:名無しのウマ娘

全く参考にならない話か…?

 

 

65:幼馴染ウマ娘

ぐ、具体的な作戦とかありますか!?

 

 

66:異次元の逃亡者

えっと、レースに勝ったらご褒美をもらう約束をするといいとか

 

 

67:名無しのウマ娘

おお、無難

 

68:名無しのウマ娘

なんだ、普通か?

 

 

69:面白い稲妻

意外と王道な答えやな

 

 

70:異次元の逃亡者

枕とか、布団とか

 

 

71:名無しのウマ娘

? なんで寝具?

 

 

72:名無しのウマ娘

分かった! それをトレーナーさんの部屋に置いて押しかけるんだ!

 

 

73:名無しのウマ娘

犯罪かな?

 

74:名無しのウマ娘

大丈夫かそれ

 

75:異次元の逃亡者

それでお兄さんの枕を貰って、代わりに自分のを渡します

 

 

76:名無しのウマ娘

!?

 

 

77:面白い稲妻

なん……やて……

 

 

78:幼馴染ウマ娘

!? は、ハードルが……

 

 

79:異次元の逃亡者

大丈夫、お兄さんの匂いがするとよく眠れるとか、実家を出て寂しいとか言えばなんとかなります

 

 

80:名無しのウマ娘

言うのか、それを……?

 

 

81:名無しのウマ娘

あばばばば

 

82:名無しのウマ娘

の、脳が壊れる……

 

 

83:幼馴染ウマ娘

そ、それで本当に意識してもらえるなら…!

 

 

84:名無しのウマ娘

ま、待て早まるな! 参考にするには次元が高すぎる…!

 

 

85:名無しのウマ娘

勇気がありすぎる!?

 

 

86:名無しのウマ娘

ま、待てー! 早まるな!? どうなっても知らんぞー!?

 

 

87:名無しのウマ娘

うわ、返信が無いぞマジで行ったか?

 

 

88:名無しのウマ娘

幼馴染ちゃーん!?

 

 

89:面白い稲妻

これはアカン

 

 

90:異次元の逃亡者

? 何か良くなかったですか…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 ブエナと仮契約を結んでから、およそ1週間――――選抜レースで勝てたら本契約――――その約束でトレーニングを積んでいたある日のこと。

 

 

 

 

「あ、あのね、お兄ちゃん……お願いがあるの……」

 

 

 

 頬を紅潮させ、ブエナが恐る恐る切り出した『お願い』に、『もちろん、なんでも言ってくれ』と返す。するとブエナは、意を決した表情で―――。

 

 

 

「レースに勝てたら、ご褒美がほしいの…!」

 

 

 

 なんだ、そんなことか。

 確かに、トレーナー契約はこっちの都合。ブエナがご褒美が欲しいというなら応えるのもトレーナーの務めだろう。『ご褒美は何がいい?』と聞くと、ブエナは何故か視線を逸らしつつ、言った。

 

 

 

 

 

 

「えっとね………ま、枕……かなぁ」

 

 

 

 枕?

 

 

 

「じ、実家を出てから寂しくて……ふ、深い意味はないんだけど!」

 

 

 

 

 そんなに心配しなくても、もちろんいいよ。と返すと、ブエナは上目遣いで、何故か蚊の鳴くような小さな声で言った。

 

 

 

 

「ど、どんな枕でも……いい?」

 

 

 

 

 …………ちょっとドキっとしてしまったが、トレーナーとしてここはしっかりと決めなくてはいけない。もちろん、自分に払えるものならどんな枕でも大丈夫だ、と答えると。

 

 

 

 

「っ、じゃあ、や、約束………」

 

 

 

 

 

 

 子どもの頃と同じように、指切りをして。

 ブエナは変わらないな、と。そう思っていた――――この時は。

 

 

 

 

 翌日から、ブエナは変わった。

 これまでも気合十分といった雰囲気だったのに、まさに鬼気迫る迫力。そんなにご褒美が嬉しいのかぁ、と思いつつ。負けてはいられないと仕事に打ち込む。そして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………

……

 

 

 

 

 

 種目別特別レース、ブエナはハナ差ながら1着。見事に勝利した。

 ブエナの頼みで、約束の場所で改めて担当契約を結んだ次の日―――――枕を選びに行くと言われ、集合場所は何故か俺のトレーナー寮。

 

 ブエナの女子寮の前まで迎えに行くと言ったのだが、『どうしても』と押し切られ。

 出かける準備を万全に整えて待っていたのだが――――。

 

 

 

 

 

「……お、お兄ちゃん。入っても、いい…?」

 

 

 

 何故かレースより緊張しているらしいブエナは流石に心配で。このまま出発というわけにもいかないだろうと頷く。……生徒を連れ込んだ、とかシャレにならないな。と思いつつもブエナとはそういう関係じゃないし、と内心で誰かに弁護して――――。

 

 

 

 

「あの、ね。欲しい枕、決まったの――――」

 

 

 

 

 何故かブエナは、自分が今使っている枕を持っていた。

 これは、同じのを新しくしたいということだろうか。任せてくれ、と頷いて。

 

 

 

 

「じゃ、じゃあ、これ――――っ!」

 

 

 

 

 え。

 ブエナは俺の枕をさっ、と素早く確保すると、代わりに自分の枕を設置。

 

 そのまま脱兎のごとく、凄まじい勢いで走り去って。

 

 

 

 

 出かける準備だけ万端の俺と、ブエナの枕だけが残された。

 

 

 

 

 ……え?

 

 欲しい枕って、俺の……ええっ?

 

 

 

 というかこのブエナ枕はどうすれば……!?

 

 

 

 

 

 まさか返してくれ、と言うわけにもいかず。

 新しい自分の枕を買いに行ってブエナのをどうにかするというわけにもいかず。

 

 まあ大丈夫かとその日はそのまま寝て―――――。

 

 

 

 

 

 寝れるかあああああ!?

 何だよこれはああああ!? もおおおおお!

 

 俺だって男だよ!? 何考えてるんだブエナあああああ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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