100:幼馴染ウマ娘
ダブルティアラのご褒美……お布団……!
トリプルティアラのご褒美は、二人で温泉旅行…!
私、勝つよ…。お兄ちゃんと温泉に行く!
101:名無しのウマ娘
なんか凄い高みの話をされてる……。
102:名無しのウマ娘
トリプル…ティアラ? ティアラって一個でも奇跡だと思うんだけど……
103:名無しのウマ娘
というか流れ的に布団貰ったの?
104:幼馴染ウマ娘
もらっちゃいました
105:異次元の逃亡者
いいですよね、お布団……
106:幼馴染ウマ娘
いいですね……。
107:名無しのウマ娘
歴代のトリプルティアラウマ娘って、ご褒美なに貰ったんだろう
108:名無しのウマ娘
スティルさんはエンゲージリングという噂が
109:名無しのウマ娘
スティルさんのトレーナーさんってあの顔色悪い人?
110:名無しのウマ娘
最近はそうでもない
111:名無しのウマ娘
え、治ったの!?
112:異次元の逃亡者
お兄さんがタキオンさんと一緒になって何か薬を飲ませてましたね……
あとロイヤルビタージュース
113:名無しのウマ娘
うわぁ
114:名無しのウマ娘
一時期流行したけど何だったんだろうあのジュース
115:名無しのウマ娘
やめて、思い出したくない
116:名無しのウマ娘
スティルのトレーナーさん、顔色悪い→発光→赤い→ピンク→通常
みたいな色の変化してたよ
117:名無しのウマ娘
なにそれ見たかった
118:名無しのウマ娘
スティルさんにお願いすれば写真があったはず
119:名無しのウマ娘
まあスティルさんは完全にデキてるというか、あれでダメなら嘘だよね
120:名無しのウマ娘
ラモーヌ様は?
121:名無しのウマ娘
あの人はわかんない。
122:名無しのウマ娘
ラモ様はレース愛? なのかな
123:名無しのウマ娘
そもそもご褒美概念が割と最近というか、某サイレンススズカさんからだし……。
124:名無しのウマ娘
まあそう
125:名無しのウマ娘
私たちは今「歴史」を見てる
126:名無しのウマ娘
あ、じゃあジェンティルドンナさんも凄いご褒美貰ってるのかなぁ
127:名無しのウマ娘
あの人はトリプルティアラだけじゃなくてG1を7勝もしてるからね
128:名無しのウマ娘
布団だけじゃなくて温泉旅行くらいは行ってるか
129:名無しのウマ娘
え、ジェンティルさんってそっちの興味あったの?
てっきり筋トレにしか興味ないのかと……
130:名無しのウマ娘
さすがに失礼では?
131:名無しのウマ娘
パワーが高すぎてパワーしか目立たない
132:名無しのウマ娘
実際、ジェンティルさんのお相手って誰なんだろ?
トレーナーさん?
133:名無しのウマ娘
ああ、あの細マッチョな……。
134:名無しのウマ娘
細マッチョなの!?
135:名無しのウマ娘
脱ぐと凄いよ
136:名無しのウマ娘
凄いんだ……。
137:名無しのウマ娘
>>135なんで知ってるのそんなの
138:名無しのウマ娘
ひ み つ♡
139:貴婦人
>>138 ちょっとお話いいかしら?
140:名無しのウマ娘
はっや
141:名無しのウマ娘
エクリプスより早かったかもしれない
142:名無しのウマ娘
貴婦人さんはトレーナーさんといい関係なんですか!?
143:名無しのウマ娘
命知らず来たな……。
144:名無しのウマ娘
いやでも気になるし
145:名無しのウマ娘
お前……消えるのか…?
146:名無しのウマ娘
まあ気にはなるけど
147:名無しのウマ娘
トリプルティアラだよ? 聞くだけ野暮でしょ
148:名無しのウマ娘
言えない関係!?
149:名無しのウマ娘
逆にどうして言えると思ったのか
150:名無しのウマ娘
いくら中央トレセン内部限定の掲示板とはいえ、限度はあるよ
151:名無しのウマ娘
温泉は行ってるでしょたぶん
152:名無しのウマ娘
キスはしてるでしょたぶん
153:名無しのウマ娘
クリスマスに二人で出かけてたって目撃情報が…
154:名無しのウマ娘
行くところまで行ってたかぁ
155:名無しのウマ娘
さすが貴婦人様……
156:名無しのウマ娘
えっ、じゃあもうゴールインしてるかもってこと?
157:名無しのウマ娘
くっ、私たちが知らぬ間にレースが終わってた……
―――――いや、そんなレースわたくしも知りませんが。
何故か掲示板内で完全に『デキてる』ことにされていく現状に冷や汗が流れる。が、ここで『何もありませんわ』というのは何と言うか……『負け』な気がする。
『えっ、ジェンティルさんトリプルティアラなのに何も進展してないの?』とか『恋愛は弱者だったかぁ』とか思われるのは割と耐えがたい。逆に『全くトレーナーさんに興味なしなんだー』と思われるのも………なんとなく、気に食わない。
一年下の、同室の、ダブルティアラウマ娘が進展しているのを知っているので、余計に。
「………ほほほ」
常に余裕と気品を絶やしてはならない――――自らの矜持を曲げないために無理やり笑みを浮かべるが、普段は綺麗に圧縮できる鉄球が今日は歪に圧縮され。それが自分の『弱さ』を露呈しているようで。
「えへー、お兄ちゃんの匂いー………ぎゅー」
ちょっと使い込んだ風のある布団を、ものすっごい幸せそうな顔で抱きしめて頬擦りしている同室のあられもない姿を見て、頭痛と共に『ちょっと羨ましい』と思ってしまう自分に呆れる。
いや、『こう』はなりたくないけれど。
しかし、幸せそうであることは疑う余地がない。そして、自分も『そう』したら幸せであろうことは間違いないのだけれど。
(――――そう、これは私の矜持の問題――――はしたない姿を晒すなど、強者のすることではない)
トレーナーが『どうしても』と頼み込んで来たら考えなくもないけれど。
…………。
ぎりっ。
いびつなオブジェと化した元鉄球を見下ろして、トレーナーとのLANEを見る。
何の色気もない業務連絡と、トレーニングのことしか書かれていない履歴。
そして、戦利品の布団との自撮り写真をLANEで送り付けている同室のブエナビスタ。
「あれ、着信だ。どうしたの、お兄ちゃん? ……え? はしたない? ………お兄ちゃんにしか送らないから大丈夫だよ!」
「はーい、気を付けまーす……でね、お兄ちゃんの写真も……欲しいな? だめ? いいでしょ~~! 頑張ったご褒美! ね? ……やった~! ありがとう、お兄ちゃん♡」
(………つ、強い……)
その日、初めてジェンティルドンナはブエナビスタに怯んだ。