そして、次の日になり蓮華祭がやってきた。
三年生達の先輩方もたくさん残っていた。もちろん。僕が知っている先輩達も
「夜空君、1年間お疲れ様」
「先輩っ…!ご卒業おめでとうございます」
「ありがと」
ステージを見に来た、お世話になった先輩達に囲まれて僕は最後になるであろう挨拶をしていた。
次、いつ会えるか分からないから_
「いやぁ~凄い人だねえ~」
「沙知先輩。先輩には特別な席を用意してますよ」
「おー気が利くね~」
僕はそう言って、先輩をステージが良く見える場所まで案内した。
「ここはステージがよく見えるね」
「ですです。僕はステージ裏に行かないとなんで、楽しんで行ってくださいね」
「ああ、しっかりとこの目にこの光景を刻むよ」
沙知先輩にそう言って、僕はステージ裏に向かった。
-ステージ裏-
「みく!遅いよ!」
「最後くらいは先輩達と話す時間くらいくれてもいいじゃん」
怒るめぐに対し、僕はそう返す。
「そうよ、私たちと違って、未来は色んな先輩にお礼をしないといけないの」
「うん」
「ぐぬぬ…はぁ…今日くらいはいっか」
「ありがとめぐ」
「いいって、先輩達にはしっかりと挨拶出来た?」
「もちろん。ライブ楽しみにしてるってさ」
僕がそう言うと、みんなの表情が変わった。
そして、時間がやってきた、ライブを始める時が_
「みく、掛け声よろしく」
「何も考えてないんだけど!?」
『あははは』
めぐに無茶難題を押し付けられた。
本当に何も考えていないだもん。でも…
「ここに集まってくれた先輩。そして、みんなに感謝を伝えよう!」
『うん(ええ)』
「Bloom the smile」
『Bloom the dream!』
みんなはそして、ステージ上に向かっていく。
「行ってくるわね」
「うん、沙知先輩にとびっきりのライブ、見せてきて」
「ええ」
一曲目にしたのは、お馴染みの『Dream Believers』
ライブを終えると、挨拶を行う。こずがこのステージが出来たのは。卒業生の発案によって出来たものだったり、蓮華祭の事だったりとか。こういうのはこずに任せておけばもう大丈夫だ。
続けてライブをした曲は『On Your Mark』『ツバサ・ラ・リベルテ』
2曲目は沙知先輩から託された曲なのもあって、思い出は特に強い。
そして、最後の曲の時間がやってきた。
こずが曲の前に紹介をする。
「次は、私たち二年生三人と部長の未来が卒業生を祝う為に作った新曲です。この曲が生まれたのはつい先日のこと。けれど、作り始めたのはきっと二年前の春」
そう。作り始めたのはきっと二年前だと思う。
「たくさんいろんなものを貰ったよ。それを一つ一つ重ねて歌にしたんだ」
「卒業生、在校生、きっとみんなそれぞれに思い出があるよね。それを思い出しながら聞いてくれると嬉しいな。今日は、最高の春だから」
三人は言葉を言い終えると、お互いに顔を見合わせた。
「それでは聞いてください。全ての旅立つ人たちと見送る人たちに」
『抱きしめる花びら』
この曲は、旅立つ人、残される人に伝わるように、みんなで作った曲。
歌詞と曲調も相まって、今まで過ごしてきた日々を思い出す。
ステージ裏からチラッとステージ前列に居る人達が見えるが、その人たちの目には涙があった。
この曲が終わった。
『ありがとうございました』
六人でそう感謝を伝え、こずが話をし始める。
「この曲を披露させてもらった事もあり、ほんの少しだけ私たちにお時間をください。本来、この場で私事を語るべきではないのですが……」
「言葉を届けたい人がいるんだ。その人は、僕たちスクールアイドルクラブのとても大切な人。でも、もう学校からは居なくなっちゃう」
「色々お世話になったし、お世話もしたし、これが最後じゃないけど、きちんと挨拶はしておきたいんだ」
めぐがそう言い、六人は並んで_
『大賀美沙知先輩! ご卒業おめでとうございます!!』
こうして、蓮華祭。八重咲ステージライブは終了した。