幕間 ~梢とのデート~
こずとデートの約束をした翌日。
「未来、待ったかしら//」
「ううん、待ってないよ」
噴水広場でベンチに座って待っていると、彼女がやってきた。
「似合ってるよ」
「そう//ありがとう//」
僕がこずのコーデを褒めると、顔を真っ赤にするこず。
僕の前でしか見せない様子に、僕もドキッとしてしまう。
「未来とデートに行くから、ちょっと張り切ってみたのだけど//」
「うん、こずがミニスカート履くなんて珍しいね//」
普段、こずはロング系のスカートを履くことが多いから、ミニスカート姿のこずは新鮮だった。
「それじゃあ、行こう」
「ええ」
僕は、こずに手を差し出し、こずも微笑みながら僕の手を取った。
向かう先は、市内。
昨日、あの後、どこに行きたいか相談したら、紅茶巡りをしたいと言われたので、最近。ハマっている店に連れていく事にした。
普段、こず外出した時とやってる事変わらないなと思いながら
******
僕とこずが向かう先は、街の中心から少し離れた所。
路地裏にある喫茶店。隠れた名店みたいで良き。
「ここが最近、ハマってる所なんだ~」
「未来が好きそうな所ね」
「でしょでしょ」
僕はそう頷きながら、店の中に入る。
「マスターまた来たよ」
「未来君、いらっしゃい。今日は彼女さんと一緒なんだね」
この人は、この喫茶店のマスター。
年齢は聞いた事ないけど、見た目で判断すると20代だと思う。
「はい、連れてきたいと思っていたので」
「こんにちは」
「梢ちゃんだっけ?可愛いよね」
「マスター…僕の彼女なんで、そういうの言わないで貰っていいです?」
「ふふふ、未来君そういうの意識しちゃう感じなんだ。若いって良いね。好きな席に座ってね」
マスターにそう言われて、丁度空いていた窓際に席に座る。
「マスターと随分仲良いのね。それに私の名前も知ってるなんて」
「マスターもスクールアイドル好きなんだって。その話を聞いて、話したら打ち解けてね。サービスまでしてもらってね」
僕がこずにそう説明すると、マスターがやってきて
「未来君はいつものでいい?」
「いつものでお願いします」
「オッケー。梢ちゃんはどうする?」
マスターがこずに聞くと、こずはメニュー表をじっくりと見始めた。
「おすすめもあるけど、どうする?」
「未来のおすすめは?」
「えっとね。これとこれ」
「あはは、いつも未来君が頼んでる奴じゃん」
マスターは盛大に笑いながらそう言ってきた。
だって、それが一番好きなんだから頼むに決まってるじゃん…
「じゃあ、それでもいけますか?」
「オッケー。未来君のおすすめって事ね」
マスターはそう言って、奥へと下がっていき、しばらくしておすすめのセットを持ってきた。他のお客さんも居なかった事もあって、マスターも話に入ってきた。
おまけにこずにサインを貰っていた。
喫茶店を後にしてやってきたのは、ショッピングセンター。
「私は大丈夫って言ってるのに…」
「何言ってるの。その髪飾り。中学の時にあげた奴じゃん。新しいのに変えてもいいのに」
「いいのよ。大事に使ってるんだから」
こずは、着けている髪飾りを触りながらそう言う。
「じゃあ、新しいのプレゼントしてあげるよ。どっちを使うかはこずが決めたらいいから」
その後、こずに髪飾りを選んで貰い、こずにその髪飾りをプレゼントした。
******
「今日は楽しかったわ。それと髪飾りありがとう」
夕方、蓮ノ空に戻ってきた僕達は、寮の前に居た。
こずは、買ってきた髪飾りを付けて、その髪飾りに手を触れて感謝の言葉を言ってきた。
「うん。喜んでくれたようで良かったよ」
その後、たわいのない話をして、こずに手を振って僕は自室に戻った。
明日には、新入生達が入ってくるのだ。