蓮ノ空のアイドルクラブのマネージャーの話   作:桜紅月音

103 / 104
~103期から104期へ~
幕間 ~梢とのデート~


 

こずとデートの約束をした翌日。

 

「未来、待ったかしら//」

 

「ううん、待ってないよ」

 

噴水広場でベンチに座って待っていると、彼女がやってきた。

 

「似合ってるよ」

 

「そう//ありがとう//」

 

僕がこずのコーデを褒めると、顔を真っ赤にするこず。

僕の前でしか見せない様子に、僕もドキッとしてしまう。

 

「未来とデートに行くから、ちょっと張り切ってみたのだけど//」

 

「うん、こずがミニスカート履くなんて珍しいね//」

 

普段、こずはロング系のスカートを履くことが多いから、ミニスカート姿のこずは新鮮だった。

 

「それじゃあ、行こう」

 

「ええ」

 

僕は、こずに手を差し出し、こずも微笑みながら僕の手を取った。

向かう先は、市内。

 

昨日、あの後、どこに行きたいか相談したら、紅茶巡りをしたいと言われたので、最近。ハマっている店に連れていく事にした。

 

普段、こず外出した時とやってる事変わらないなと思いながら

 

 

******

 

僕とこずが向かう先は、街の中心から少し離れた所。

路地裏にある喫茶店。隠れた名店みたいで良き。

 

「ここが最近、ハマってる所なんだ~」

 

「未来が好きそうな所ね」

 

「でしょでしょ」

 

僕はそう頷きながら、店の中に入る。

 

「マスターまた来たよ」

 

「未来君、いらっしゃい。今日は彼女さんと一緒なんだね」

 

この人は、この喫茶店のマスター。

年齢は聞いた事ないけど、見た目で判断すると20代だと思う。

 

「はい、連れてきたいと思っていたので」

 

「こんにちは」

 

「梢ちゃんだっけ?可愛いよね」

 

「マスター…僕の彼女なんで、そういうの言わないで貰っていいです?」

 

「ふふふ、未来君そういうの意識しちゃう感じなんだ。若いって良いね。好きな席に座ってね」

 

マスターにそう言われて、丁度空いていた窓際に席に座る。

 

「マスターと随分仲良いのね。それに私の名前も知ってるなんて」

 

「マスターもスクールアイドル好きなんだって。その話を聞いて、話したら打ち解けてね。サービスまでしてもらってね」

 

僕がこずにそう説明すると、マスターがやってきて

 

「未来君はいつものでいい?」

 

「いつものでお願いします」

 

「オッケー。梢ちゃんはどうする?」

 

マスターがこずに聞くと、こずはメニュー表をじっくりと見始めた。

 

「おすすめもあるけど、どうする?」

 

「未来のおすすめは?」

 

「えっとね。これとこれ」

 

「あはは、いつも未来君が頼んでる奴じゃん」

 

マスターは盛大に笑いながらそう言ってきた。

だって、それが一番好きなんだから頼むに決まってるじゃん…

 

「じゃあ、それでもいけますか?」

 

「オッケー。未来君のおすすめって事ね」

 

マスターはそう言って、奥へと下がっていき、しばらくしておすすめのセットを持ってきた。他のお客さんも居なかった事もあって、マスターも話に入ってきた。

おまけにこずにサインを貰っていた。

 

喫茶店を後にしてやってきたのは、ショッピングセンター。

 

「私は大丈夫って言ってるのに…」

 

「何言ってるの。その髪飾り。中学の時にあげた奴じゃん。新しいのに変えてもいいのに」

 

「いいのよ。大事に使ってるんだから」

 

こずは、着けている髪飾りを触りながらそう言う。

 

「じゃあ、新しいのプレゼントしてあげるよ。どっちを使うかはこずが決めたらいいから」

 

その後、こずに髪飾りを選んで貰い、こずにその髪飾りをプレゼントした。

 

 

 

******

 

「今日は楽しかったわ。それと髪飾りありがとう」

 

夕方、蓮ノ空に戻ってきた僕達は、寮の前に居た。

こずは、買ってきた髪飾りを付けて、その髪飾りに手を触れて感謝の言葉を言ってきた。

 

「うん。喜んでくれたようで良かったよ」

 

その後、たわいのない話をして、こずに手を振って僕は自室に戻った。

明日には、新入生達が入ってくるのだ。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。