蓮ノ空のアイドルクラブのマネージャーの話   作:桜紅月音

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104期編は、シャープでお送りします。


後、書き方をこの話から変えております。
その方が分かりやすいのもあるかと思うので…!


~104期編~
#1 新入生百生吟子


 

新学期が始まり、初日。

あちこちから、新入生達の悲鳴が聞こえてくる。

 

 

「ああ…今年もか…」

 

 

「花帆みたいに脱走しようとする子が居なければいいのだけれど…」

 

 

「花帆ちゃんは例外だって…」

 

 

こずがいきなりそんな事を言い出すから、こっちがびっくりしてしまった。

花帆ちゃんの脱走の話は、当時聞いた時は驚いたけど。

 

 

「そうだ。こず」

 

 

「何かしら?」

 

 

「生徒会から頼まれごとがあったの思い出したからさ、今日は部活出れないわ」

 

 

「分かったわ」

 

 

「助かるよ」

 

 

 

その頃、部室では_

 

 

「よーし、新入生が来るかもしれないし。きょうはあたしが部室にいちばん乗り!みく先輩と梢先輩に褒められる為に、部室のお掃除でもしちゃおっかなー」

 

 

花帆が部室の前に居てそう息込んで部屋に入ると、そこには

 

 

「?」

 

 

「はぁ ここが、芸楽部……」

 

 

ネクタイの色からして新入生である吟子が横になっていた。

もちろんだが、この時点では花帆は吟子の事は知らない。

 

 

「……」

 

 

花帆は恐る恐る吟子に声を掛けた。

 

 

「…あの」

 

 

「…耳を澄ませば、部員たちの声が聞こえてくるよう…」

 

 

花帆の声は吟子に届いていなかった。

 

 

「…もしもし」

 

 

「やけにハッキリと……。はえ」

 

 

花帆の声にようやく気付いた吟子は目を開ける。

 

 

「なにしてるの?」

 

 

「っ――、う、うわあああああああああああ!」

 

 

吟子は悲鳴を上げるのだった。

 

 

 

 

******

 

 

花帆は、吟子を一旦落ち着かせて、椅子に座らせる。

 

 

「えーと、さっきのは…」

 

 

花帆は、さっきの事を吟子に聞く。

 

 

「…蓮ノ空の、伝統を、感じたくて…」

 

 

「伝統…?」

 

 

吟子は身体をプルプルと振るわす。

 

 

「あ、あの、あたし、そうだ!紅茶いれてあげるね!」

 

 

花帆は席を立ち、紅茶を淹れようとした。

 

 

「あっ、ポットにお水入ってない!えーと、えーと、茶葉はどれがいいんだっけ……?確か、ティーポットにこれぐらいの量を入れて、いたような………!いや、でもちょっとだけお湯を注いで、蒸らす……!?」

 

 

上手く行かなかった…そして最終的に行きついた結果

 

 

「ご、ごめん!ティーバックでもいいかな!?」

 

 

「あの、お構いなく……」

 

今度は無事に入れる事が出来た花帆は、紅茶を吟子に前に差し出す。

 

 

「あはは……えーと、一年生の子、だよね?もしかして、入部希望……だったりする?」

 

 

「…はい。…不法侵入者が、許されるのなら」

 

 

「だ、大丈夫だよ!鍵かかってなかったんだし、つい入っちゃうときってあるよね!」

 

 

吟子の言葉に、花帆はすぐさまフォローに入る。

 

 

「お名前は?」

 

 

「あっ、すみません、百生吟子、です。吟ずるに子と書いて、吟子です」

 

 

「吟子ちゃん!そっか、だから声きれいなんだね!」

 

 

「いえ、そんな……」

 

 

「あたしは二年生の日野下花帆だよ。よろしくね!」

 

 

ここでお互いに名前を認識する。

 

 

「…はい、あの、入部テストとか、あるの?あっ…ある、んですか?」

 

 

「えーそんなのないよーあ、だったら、志望動機とか聞いてみたいな!」

 

 

「志望動機…」

 

 

「うん、あなたはどうしてスクールアイドルクラブを志望したんですか?ってやつ!なんでもいいよ!」

 

 

花帆が吟子にそう聞くと、吟子は手帳を取り出す。

 

 

「…手帳?『目指せ、№1スクールアイドル!』…?」

 

 

「す、すみません、挟んでいた紙が散らばって、すみません」

 

 

その時、吟子は手帳の中に挟んであった紙を机の上にばら撒けてしまった。

 

 

「これって…もしかして、衣装デザイン?こんなに、いっぱい!?」

 

 

花帆は、その中で一枚の紙が目に入った。

 

 

「その…力作を集めてきました。すべてが会心の出来、というわけでは…ありませんが…」

 

 

吟子はそう言い、続けて言う。

 

 

「…っ、私は、この蓮ノ空学院に入学することが、夢でした。この学校で、立派なスクールアイドルになりたいです」

 

「ーー!」

 

「若輩者ですがーー目標は、ラブライブ!優勝です。この学校なら、それが叶えられると信じています」

 

 

吟子ははっきりと、自分の想っている気持ちを花帆に伝えた。

それを聞いた花帆は_

 

 

「ね」

 

 

「ねっ?」

 

 

「熱意っ!」

 

 

「ね!吟子ちゃん!あたしたちと一緒にーースリーズブーケ、やろうよ!」

 

 

「……え?」

 

 

花帆は勢いのまま、吟子をスリーズブーケに誘った。

 

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