蓮ノ空のアイドルクラブのマネージャーの話   作:桜紅月音

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小説タイトル変えます。いつになるか分からないけれども近い内に


14.憧れのスクールアイドル

 

「はぁ。はぁ…少し、いいかな?…話が、したいんだ」

 

「話…どうぞ?」

 

綴理がやってきて、話がしたいと言ってきた。

それにさやかちゃんはそう返した。

 

「ええっと…」

 

いざ話をしようとすると。固まってしまった綴理

 

「綴理、さやかちゃんからも話があるんだって。聞いてあげてくれないかな?」

 

「さやが?」

 

「そう、さやかちゃん」

 

「はい。夕霧先輩」

 

「うん…」

 

「謝らければならない事があります」

 

「謝る?さやが?」

 

「目をかけてもらって、根気よく指導してもらっているのに、ふがいなくてごめんなさい」

 

「さや…!?」

 

「言われた事一つこなすことが出来ず、まるで成長出来ていない事がとても情けないです。だからごめんなさい」

 

「さや、君は何を言ってるんだ」

 

「私が、夕霧先輩の足を引っ張ってしまって、あなたの望む理想に、私が追い付けないから、だから、あんなに、花帆さんと乙宗先輩の演技を…」

 

「う、あ…」

 

「…夕霧先輩に言いたい事は、いえ、夕霧先輩に判断して欲しい事は一つです」

 

「ふさわしくないと判断したのなら、私の事はいつでも。見限ってください…と」

 

「待って欲しい。おぼれそうだ」

 

「せ、先輩!?」

 

「先輩、お水を…」

 

さやかちゃんはそう言って、どこかへと行こうとしたが、綴理は引き留めた。

 

「ボクは、ボクは…そんな事は何も思ってない」

 

「それじゃあ、どうして」

 

「…さや。怒らないで聞いて欲しい」

 

「え?」

 

「ボクは言葉が下手だ。伝えるのがうまくない。もっとボクがちゃんとしていれば、さやをこんなに悩ませたりしない」

 

「…」

 

「でも、頑張るから、頑張るから。聞いて欲しい」

 

「先。輩?」

 

「_ボクはスクールアイドルにはなれない」

 

「え?」

 

「ボクはスクールアイドルが好きだ。初めて見た時に感動したんだ。ずっと1人でステージに立っていたボクとは違う。ボク自身もよく分かってない所で褒められて、凄いって言われてただけのボクとは違う。スクールアイドルは、1人じゃない。完璧じゃないかもしれないけど、みんなで頑張って。ステージに立ってるみんなとやると、地球上のどんなものより。綺麗に見えるんだ」

 

「ボクの、一番好きで…一番届かない芸術」

 

「…」

 

「貴方は夕霧綴理であって、スクールアイドルではない。…ボクはそう言われた。僕はあれからどんなに踊ってみても、スクールアイドルになれてない。でも」

 

「かほも…こずも、いつも間にか。だからごめん。ボクだ、ボクが足りない、ボクが良くない」

 

「さやは綺麗だよ。凄いスクールアイドルになれる」

 

「…えと、伝わった…かな」

 

「綴理…それじゃ…」

 

綴理の言葉を聞いたけど、それじゃ何もさやかちゃんには伝わらないよ…

 

「…ません」

 

「え?」

 

「伝わりません。さっきから何を言ってるんですか。あなたこそしっかり聞いてください。私にとっては、あなたこそがスクールアイドルです!」

 

「え?」

 

「初めてあなたのステージを見た時に、言葉なんて出なかった。こんな凄い演技があるんなんて知らなかった。こんな凄い演技をする人が、スクールアイドルクラブの夕霧綴理先輩って知った」

 

「誰が、貴方自身がなんと言おうと!私にとっては、貴方がスクールアイドルなんです!」

 

「…なんで…」

 

「なんで?そんなの簡単ですよ。私はスクールアイドルを全然知りません!」

 

「ずっと何も成長できなくて、それこそ溺れそうで、どうすればいいのかも、何を目指せばいいのかも分からくて。蓮の空になら何かヒントがあるかもって、ほんとに最後の希望みたいに縋り付いてきたこの場所で、どうしようもなく迷っていた時に、それを全部晴らした希望だったんです。まだ頑張れるかもって思えたのは、先輩の演技が見られたおかげです!」

 

「見る人に希望を与えるのがスクールアイドルなのだとしたら、私がこの学校に来て良かったと心から思えた理由、その人が、スクールアイドルじゃなくてなんだって言うんですか!」

 

「ボクが、でも、ボクはその時も1人で」

 

「一人じゃダメだと知りませんよそんなもの」

 

「私の憧れに、あんまりひどい事を言わないでください」

 

「すみません、やっぱり今のなしで」

 

「…さや」

 

「…なんですか」

 

「スクールアイドルに、なりたい」

 

「ボクは、ずっとスクールアイドルに、なりたいんだ」

 

「君は、僕をスクールアイドルにしてくれるの?」

 

「何度でも言います。貴方は、私にとっては最初から、一番のスクールアイドルです。でも、そうですね。どうしても1人じゃダメだっていうんなら私がそばに立ってますから」

 

「あーー。そう、だね、さやとならーー。踊ろう さや。今なら凄い事が出来そうだ」

 

綴理とさやかちゃんの解決したようだった。

 

「さやかちゃん、言いたい事は言えた?」

 

「はい。もう大丈夫です」

 

「それじゃ、僕はもう行っても大丈夫?」

 

「せっかくなら練習見て行って」

 

「はい!私も見て行って欲しいです」

 

2人にお願いをされてしまった。

 

「オッケー、2人から言われたら見てあげるしかないね」

 

僕はそう言って、2人の練習を見るのだった。

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