蓮ノ空のアイドルクラブのマネージャーの話   作:桜紅月音

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27.あの日のこころ、明日のこころ

 

その後、梢と合流することが出来た僕は、梢と一緒に綴理の元にやってきた。

 

「綴理!!」

 

「…こず…みく」

 

「…話が、あるの」

 

息を整えながら言う梢

 

「…なに、ボクにも話すことは、なくはないけど。さっきと変わらないよ」

 

「まぁまぁ、梢の事聞いてくれないかな綴理」

 

「みくがそう言うなら」

 

僕がそう言うと、綴理は梢の言葉を聞いてくれるようだった。

 

「綴理の言う通りだったわ」

 

「じゃあ…どうするの、行くの?その学校に」

 

「…勘違い、していたの」

 

「…」

 

「私にとって、大切なのは立派なスクールアイドルになることで、ラブライブ!優勝で、伝統ある蓮ノ空学院スクールアイドルクラブを守ること。だから、スカウトを受けるつもりはないし…勝手に、振り付けも変えたのだと」

 

「さっきまでそう言ってたよ」

 

「そうね。だからそれが、私の勘違い、でも、違ったって、分かったの」

 

「こず、さっきから、なにを」

 

「ねえ綴理。私ねーーあなたと離れたくなかったのよ」

 

「…えっ?」

 

「スクールアイドルクラブに入って、すごく楽しかった。尊敬する先輩が居た。楽しい仲間がいた。たとえそれが欠けていってしまっても…出会った時から憧れていた、あなただけは残っていた」

 

「えっ?」

 

「なんの取り繕いもできない、これが私のほんとう。私自身も気づいていなかった、本当の気持ち」

 

「こず…でも、きみは」

 

「スカウトの話には、乗らないわ。さっき言った理由は忘れて。今から伝える理由だけを、聞いてほしい」

 

「私はただ…あなたたちと離れたくない。あの時、綴理と…離れたくなかった。だから、どこにも行きたくない」

 

「ーー私の夢はもう、私だけの夢じゃない。貴方達と一緒に叶えたい夢。だから、ここで夢を叶えたい」

 

「それが、こずの、本当…?」

 

「今までずっと、何も言わなくてごめんなさい。何も言えなくてごめんなさい」

 

「…貴方に言いたい事、言わなきゃいけないこと…今の今まで、気付いてもいなかった。どうかしら」

 

「きっと私の気持ちに、もう嘘はないはず…だと、思うけれど」

 

そう言って、梢は綴理の前に立ってそう言う。

 

「…ん、こずの気持ち、ようやく聞こえた」

 

綴理はそう言って、梢の頭を撫でながらそう言った。

梢の気持ちが綴理に伝わったようで良かった。

 

「…そう、それなら、良かった」

 

「ごめんね、こず」

 

「貴方が謝るようなことは、なにもないわ」

 

「んーん…ボクね、こずが何かを隠して予選に出た事だけは、分かってたんだ」

 

「聞けば、良かった。ちゃんと、ボクも、聞けば良かったな」

 

「そうだね…あの時色々とあったけど…聞くべきだったね僕も」

 

綴理に続いて僕はそう言った。

 

「…そう」

 

「…言えば、良かった。たとえ、わがままだったとしても」

 

二人のやり取りが終わろうとしていた時、どこからか花帆ちゃんとさやかちゃんの声が聞こえてきた。

 

「あら…かすがいだわ」

 

「かす…?」

 

「そこで区切らないでほしいのだけれど」

 

「綴理…」

 

「ん、ボクが悪いの?」

 

「二人ともこっちよ」

 

梢がそう言うと、二人は僕達の前までやってきて

 

「お待たせしました。貴方達のおかげで、もう大丈夫!って…大丈夫に信用が無かったわね。困ったわ、なんて言えばいいのかしら…」

 

梢がそう言って困っていると、花帆ちゃんは笑って言った。

 

「あはは、分かってますよ梢先輩!!先輩方が揃って大丈夫ってことですよね!」

 

「本当に良かったですーー綴理先輩がなかなか見つからなくて、本当にどうしようかと」

 

「ごめんね、ボク、もう元気」

 

「心配をかけてごめんなさいね。本当にありがとう」

 

「うん、二人ともありがとう」

 

「えへへ」

 

「…はい」

 

「でもきっと最高のパフォーマンスが出来そうだよ」

 

「そうね。今なら、あの曲も完璧に踊れる気がする。だってーー今の気持ちは、みんなとひとつだもの」

 

「よし…じゃあ、うまくまとまったところで!梢先輩、気合入れなおしましょう!」

 

花帆ちゃんがそう言うと、梢は僕の方を見ながらこう言った。

 

「私?…今私がやるのは、気が引けるのだけれど」

 

「ん?なんで僕の方を見ながら言うの?」

 

「だって…部長なのだし」

 

「いやいや…こういう時は梢の出番でしょ」

 

僕がそう言うと、さやかちゃんが声を出してくれた。

 

「だからこそ、いつも通りにやりましょうよ」

 

「ん、信じてる」

 

「分かったわ。じゃあ…明日からは改めて撫子祭に向けて、全力で練習するわよ。撫子祭を観に来るたちに、みっともないスクールアイドルクラブなんて見せられないーーいいえ、貴方達と一緒に、最高のライブがしたいからよ!」

 

「よく言ったよ梢」

 

「もう//」

 

 

 

 

そして、問題が解決したみんなは無事にライブを成功させたのだった。

 

 

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