部長の仕事はさやかちゃんに任せているので、梢の看病のために、薬を買う為と僕個人の用事で、金沢市内までやってきていた。
「しゃーっす!おねしゃーっす!花帆ちゃん、さやかちゃん、あともうちょい!」
「え、すごいね瑠璃乃ちゃん!こっちまだかなり残ってる!」
「あ、違う!ルリの充電!」
「大変じゃん!!!-ーあ、お願いしまーっす!蓮ノ空学院スクールアイドルクラブです!」
「う、うう…どうして、どうしてこんな、こんな」
「三人とも頑張ってるね」
「あっ、みく先輩!」
金沢市内を散策していると、チラシを配っていた三人を発見して声をかけた。
「見てください、さやかちゃん、可愛くないですか」
「うん、可愛いね」
「ありがとうございます//」
花帆ちゃんに言わされるように、僕が言うと、さやかちゃんは照れていた。
「この服、どこで買ってきたの?」
「買ってきた訳じゃなくて、梢先輩と一緒にお手伝いをした喫茶店の人が、すっごく似合ってるって言ってくれたんです!それで借りてきました」
「なるほどね、凄い行動力だね」
「っていうか、みく先輩に聞きたいんですけどいいですか?」
花帆ちゃんにそう言われて、僕は頷く。
「生徒会長っていつもあんな感じなんですか?」
「あー三つの試練って奴かな?」
「そうです!それでここで配ってるんです!」
「沙知先輩…楽しんでるなぁ…全く」
僕がボソッと言ったつもりだったのだが、さやかちゃんには聞こえていたらしく_
「楽しんでるんですか!?あれで!?」
「まぁ…三つの試練頑張って」
「ええ、みく先輩から何か言ってくれないんですか?」
「あの人にも色々と理由があるんだと思うし、僕は行かないといかない所があるから、ここらで行くね。チラシ配り頑張って」
僕はそう言って、三人から離れた。
******
「こんにちは~」
僕は、とある工房を訪れていた。
「あっ、みくさん」
「吟、久しぶり」
「はい、久しぶりです」
工房の定員さん_僕が、吟子と呼んでいるこの子は、
すると、奥から吟子の祖母が出てきた。
「おや~未来君いらっしゃいやね」
「お久しぶりです」
「ええ~今日はどないしたん?」
「近くまで来たので顔を出しに来たんですけど」
「そうかい?家に上がっていくかい?」
「いえ、今日はこのまま帰ります」
「そんな…」
僕が家に上がっていかないと言うと、吟子ちゃんは悲しそうな顔をしていた。
「ごめんね…顔を出したかっただけだから…次、来た時はあがらせてもらうね」
「そうかい。その時はしっかりとしたおもてなしをしないとね」
「そこまでしていただく必要ありませんから…」
僕がそう言うと、吟子の祖母は店の奥へと消えていった。
「あっ」
「どうしたの?」
「今度、蓮ノ空のオープンキャンパスに行こうと思ってるんです」
「そうなんだ。蓮ノ空受けるの?」
「今の所はですけど、それで…」
吟はそう前置きを置いて
「良かったら、オープンキャンパスで案内をみくさんにお願いしたい…です…」
「何も無かったから大丈夫だよ」
「本当ですか!?」
「うんうん、学校内に居るから見かけたら声をかけてくれたら」
「はい」
「そろそろ帰るね」
「はい、また来てください」
「うん、またね」
吟に手を振って、僕は工房を後にして蓮ノ空に帰った。
******
「で、はぐらかされちゃった、と」
「というより、答えを言ってくれるつもりは無さそうでした」
「そっかー」
夜、梢を除いたみんなで集まっていた。
部長代理のさやかちゃんが、竜胆祭でライブを行う為の書類を出しに行ったら、沙知先輩が一年生三人に三つの試練を出してきたらしい。
そして、一つ目の試練が竜胆祭のパンフレットを配る事。それをなんと一日行ったらしい。凄いというか…花帆ちゃん達も良くやったよなぁ…
二つ目の試練は明日言い渡すと言われて、はぐらかされたの事。
それで最初の話に戻るという訳だが
「ボク、ちょっと行ってくる」
「待った待ったー言うまでもないけど、どこ行くつもり?」
「…邪魔しないでほしいって」
「そんなことだろうと思ったけども、こんな時間に生徒会室行ったって、誰もいないからね」
「…じゃあ、部屋」
「本当に行くの?綴理が、あの人の部屋に?」
慈がそう聞くと、綴理は黙ってしまい、何とも言えない空気が漂ってきた。
「あ、あの、今日の梢先輩はどうでしたか?」
「いやー、上がったり下がったりかな。少しでも熱が下がってくると、すぐ『そろそろ練習できそうね!』とか言い出すから、ベットに縛り付けてやろうかと思ったよ」
「あちゃー」
「でも、間に合ってほしい」
「なんとかなるよきっとね」
「梢だけいないとか、ありえないしね」
「…めぐちゃん」
「んー?」
「じゃあ、こんなことしててごめん」
「え、こんなことっていうのは、ステージ許可が下りないって話?」
「そー」
「…なに考えてんだろうね。あの人は」
「…それは、生徒会長がスクールアイドルに居た頃の話ですか?」
「そ、色々助けてもらったし?お世話になった恩もあるし?事情があったのも分かるけど…それでも、どうにもならない気持ちっていうのはあるしね、また、勝手に『こっちの方がいいでないかい?』とか、よく分からないこと考えてるんでしょ」
「めぐちゃん…」
「ま、色々とあったんだよ。色々ね」
「…分かったよ。ラブライブ!予選は、めぐちゃんのリベンジなんだ。絶対に邪魔させない!」
「そ、そうですよ!必ず許可をもぎ取ってきます!!」
「ま、そーね!梢の復帰もあるし、みんな頑張らないと大変だぞ☆ 私たちの目標なんだっけ?はい、リーダー代理さやかさん!」
「全員での、予選突破です」
「そーゆーこと。ま、だから、特にさやかちゃんは頑張ってよ!」
「はい…たぶん、生徒会長の言いたいことについては、わたしはある程度答えが返せるんじゃないかと思っているので」
「まじでー!?じゃあルリだけじゃん!ルリがめぐちゃんのリベンジに足引っ張ってんじゃん!」
「ああいやその、それで合っているかは分かりませんから!」
「うおーん!助けてくれー、ルリがお荷物はいやだー!」
「さっきまで
「そういうことじゃないやい!」
「もちろん協力するからね、瑠璃乃ちゃん!」
「おお、持つべきは友…」
「あれ、このお菓子」
花帆ちゃんとルリちゃんの会話に気を取られていたが、慈がそう言った時、慈が向いている方を見ると、見慣れたお菓子があった。
「あ、はい。さっき生徒会長に、お土産でいただいちゃって」
さやかちゃんがそう言うと同時に、慈はお菓子を取って食べて
「うーん…腹立つ味」
蓮ノ空、埼玉公演1dayのみだけですが、現地行ってきます!!!
Aqours 5th以来のラブライブ現地なので楽しみでたまりません!