蓮ノ空のアイドルクラブのマネージャーの話   作:桜紅月音

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48.実行委員夕霧綴理

 

次の日、ホームルームにて

 

「オープンキャンパスの実行委員を各クラスから出す事になったんだが、やりたい奴いるか?」

 

「先生!夜空が良いと思います!」

 

「おい!」

 

先生が実行委員の話を言うと、クラスの男子が僕の名前を言った。

思わず声が出てしまい、クラスから笑いが起こった。

 

「夜空が良いならこれで行こうと思うが…他に居ないか?」

 

先生がそう言うと、隣に座っていた綴理が席を立った。

 

「やります。ボクが、オープンキャンパスの実行委員、やります」

 

「夕霧が言うなんて珍しいな」

 

「綴理さん?」

 

その後、他にやりたい子が居なかった事もあって綴理が僕達クラスの実行委員として決まった。

というか…実行委員の上って、確か…

 

 

 

その日の放課後

 

綴理が実行委員になった事をみんなに言うと、みんな驚きの声をあげた。

そりゃそうか

 

「綴理が…」

 

「実行委員~!?」

 

「そう、意外でしょ」

 

「どうして自慢気なのよ」

 

「えっと、実行委員ってどんなことをやるんですか?」

 

花帆ちゃんが綴理に対して聞くと、綴理は何かを考えて

 

「今日は座ってたよ」

 

「最初の集まりだからね…」

 

「綴理先輩綴理先輩、実行委員で何やろうと思ってる感じですか!」

 

「すごいことかな」

 

あまりにも壮大過ぎて何も見えてこない

 

「お、おおー?胸に秘めた野望、みたいな感じですかねそれは」

 

「?言ったよ」

 

綴理はそう言って、会議で_

 

 

『夕霧綴理です。すごいことをします。おわり』

 

 

と言った事を話してくれた。

あまりにも綴理ワールドだった。

 

「大丈夫かしら」

 

梢、言いたい事は分かる。

 

「あのー、それとスクールアイドルクラブの活動、兼任することになるけど、それは綴理的には平気なの?」

 

「みくだって二つの部活兼任してた。ボクだってできる」

 

「それはみくだからできるって話で_」

 

「あの、綴理先輩っ」

 

綴理と慈が話合っている仲、さやかちゃんが入ってきた。

 

「もし大変そうなら、わたしがお手伝いしますよ!」

 

「…………ひとりで大丈夫」

 

「あれ!?……そんな」

 

なんと綴理がさやかちゃんのお誘いを断った。

 

「…何もする気が起きなくなってしまった時は、どうすればいいんでしょうか」

 

やる気が無くなってしまったさやかちゃんは、慈にそう聞いた。

 

「えっ…私は場合はみくに構って貰ってるけど…」

 

「じゃあそうします…」

 

慈の言葉を聞いたさやかちゃんは、僕の隣の椅子に座って肩にもたれかかってきた。

このまま寝なければいいけど…

 

「なにをしているのよ…」

 

「まあ、なにをしてるっていうと」

 

「さやが6人…ボクも、6人、やるぞー」

 

綴理がやる気になってるなぁ

 

「こっちもこっちで、よくオープンキャンパスの実行委員になったなあ。綴理ってば、ほんとに分かってるのかなぁ?」

 

「というと?」

 

「オープンキャンパス実行委員の上にあるのは何でしょーか?」

 

「生徒会…すなわち沙知先輩だね」

 

「最近の綴理、また沙知先輩とギスってし?少なくとも直接会わせるのは怖いかも」

 

「いちおう、ふたりが顔を合わせる機会はほとんどないはずよ、忙しい生徒会が直接は携われないからこそ、イベントの実行委員を組織したわけだし」

 

「ま、念のため見守っとこーよ」

 

「そう、ね」

 

「みくもそれでいい?」

 

「今はそれで行くしかないね」

 

「じゃあそう言う事で」

 

そんな感じで決まって、綴理は、次の実行委員の集まりで歌で、色々とアドバイスをしたらしい。もうやりたい放題というか…なんというか…

 

 

 

-次の日の放課後-

 

「みく、これ見て」

 

綴理に言われて、綴理が持ってきた紙をじっくりと見た。

 

「オープンキャンパスの企画か~」

 

「そう」

 

「いいんじゃないかな?発想は綴理らしい素敵なものだし、分かりやすく書類もまとめられていて、イベント企画もレクリエーションも、うん、これ以上何も言う必要がないと思うよ。これなら来てくれる人たちもきっと喜んでくれると思う」

 

「ん、頑張った、みんなに頑張ってもらったけど」

 

「実行委員の人達?」

 

「そう、みんな優しい」

 

「みんな優しいのはそうなんだけど、それだけじゃなくて、綴理には人望があるんだと思うよ」

 

僕がそう言うと、綴理は顔を傾げた。

 

「だって、こんなに素敵な企画を思いつくし、慣れない事にも本気で取り組んでいるんだなってみんなにもきっと伝わってる。だから皆が、綴理を事を支えてくれてる」

 

「うまく、やれてる?」

 

「うん、この調子で頑張って」

 

僕がそう言うと、綴理は満足そうな顔を浮かべていた。

 

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