蓮ノ空のアイドルクラブのマネージャーの話   作:桜紅月音

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ふと思った事があるんですよ。

未来君、ライブの時にペンライト持ってたらフリーズブーケた


53.成功に向けての気持ち

 

僕は、部室に向かうとそこには綴理とさやかちゃんの話合う声が聞こえてきた。

 

「綴理大丈夫、綴理の成功させたいって気持ち、ここで終わらせないから、沙知先輩の所へ行っておいで」

 

僕はそう言って、二人の元へと向かう。

 

「みく先輩!?」

 

「…みくまで、ライブを中止にしろって言うの…?」

 

「誰もそんな事言ってない…全く…なんでそこまで沙知先輩と壁作るんだが…」

 

「そうですよ。中止の話だったとしたら……生徒会や学校の許可なしに準備をしても、結局ライブは出来ないかもしれません。せめて話し合いくらい……わたしも一緒に行きますから!」

 

「…分かってるんだ」

 

「…綴理(綴理先輩)?」

 

「ボクはやりたいって気持ちだけ。向こうの方が正しい。分かってる。ボクが、おかしいんだ。ボクも、さやも、みくも、そう思ってる」

 

「…っ」

 

「生徒会長が正しい。去年、スクールアイドルクラブを辞めた時も。あの人が生徒会長にならなきゃ、今頃ボクたちは放課後に市場に行くことも出来なかったし、スクコネも使えなかった。他の部活だって、合宿も試合もできなくなってた。……みんな、生徒会長に感謝してる」

 

確かにそうだけど…

 

「経緯は、詳しくは知りませんでしたけど…」

 

「生徒会長は、いつも正しい。だから行ったら、ボクは何も言えないんだ。中止、って、たった一言言われたら、ボクはおしまい。分かったって、言うしかない」

 

「…どうして、何も言えなかったんですか?」

 

「だって…きっと正しいのは、生徒会長の方だから。怪我したばっかりのめぐを、置いていっても、そのせいでこずまで、おかしくなっても、いきなり、ボクの前からっ…居なくなっても…それでも、おかしいのはボクの方なんだ…だってこずも、めぐも、みくも生徒会長と話せてて…さやもっ…さやだって…色々されても、感謝してた…」

 

「…そう、ですね」

 

僕とさやかちゃんは、綴理の言葉を聞くしか出来ない。

 

「ボクがおかしいんだ。分かってる、分かってるけど…ボクは、ボクがおかしいんだって、ボク自身に言い聞かせるのが、痛いよ…」

 

綴理が言った後、さやかちゃんが話し始めた。

 

「綴理先輩…沙知先輩って、そんなに冷たい人ですか?」

 

「分からない。ボクはあの人のことが、分からない。あんなに楽しかったスクールアイドルクラブを、あっさり辞められた時から……もう、分かんない」

 

「…本当に、あっさりだったんでしょうかね」

 

「さや?」

 

「わたしは、去年のことを知りません。でも、竜胆祭の時に沙知先輩とお話しをした限りでは、綴理先輩をばっさり切って捨てるような、冷たい人には思えませんでした」

 

「さやかちゃんの言う通りだよ、沙知先輩は綴理の事を簡単に捨てるような人じゃないよ」

 

「綴理先輩、みく先輩の言う通りです、後輩に、そこまで無体になれるものですか?」

 

さやかちゃんの言葉に、僕は続けた。

 

「沙知先輩も色々と悩んだと思うよ。僕達の事、スクールアイドルクラブの事もね」

 

「私もきっと裏では沙知先輩も、すごく悩んだんだと思います」

 

「…どうして、そう言い切れるの?」

 

「そうですねぇ。わたしがどんなに綴理先輩に突然距離を置かれたって、きっと何か事情があるんだろうなって、信じられるからでしょうか」

 

さやかちゃんがそう言うと、綴理はハッっとした表情を浮かべた。

 

すると、再び校内放送が鳴った。

 

 

 

『夕霧綴理ー…待ってるよ」

 

 

 

 

「ねえ、さや、」

 

「はい」

 

「ボクはやっぱり、ライブを成功させたい」

 

「はい」

 

「それからね。ボクはいつもさやに頼りっぱなしで…隣に立ってくれるどころか、さやに置いていかれそうになって、怖かった」

 

「はい」

 

「今もまた、さやには助けられてばっかりだけど…待ってて。頑張って、追いつくから」

 

「…はい。いつまでも、一緒に頑張りましょう」

 

「必ず、ライブできるようにする。だから」

 

「はい、それまでに必ず、どうにかして見つけます。ライブをする方法」

 

「綴理、行っておいで」

 

「うん、行ってくる」

 

綴理はそう言って、沙知先輩の元へと向かった。

やる事はやったし、僕はとりあえず…着替えかな

 

「で、みく先輩は、どうしてそんなにずぶ濡れなんですか?」

 

「やっぱり聞かれちゃうよね…」

 

「やっぱりじゃないです!風邪引きますから、ほら、私に付いてきてください」

 

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