「もう…大雨の中、コートも着ないでするからよ…」
「ごめん…こず…」
「いいわよ、しっかりと休む事」
どうもこんにちは未来です。先日のオープンキャンパスの日に、ずぶ濡れになったのが良くなくて風邪を引きました。軽めの風邪だったのもあって、梢に看病して貰って、大分回復した。
「私たちがどうしようって話してる時から、ステージ整備なんてよくするよ」
「うん、おかげでライブは出来た」
「つづがそう言ってくれるならやった価値はあったかな」
「だとしても、未来が風邪を引くなんて、珍しいこともあるもんだね」
「沙知先輩がなんでもなんでも、仕事を未来に任せるからじゃないの~?」
梢以外に、沙知先輩、慈、綴理がお見舞いに来ていた。
一年生の三人には、休みを伝えてある、というか今日は元々、休みの日だけど。
「慈、それに関しては本当にごめん、反省してこれからは、あたしでなんとかするから、許して欲しい。この通りだ」
「何やってるんだが…」
「さち、みくを頼るの禁止」
「綴理まで!?」
遂には、綴理にまで言われてしまった。
「そう言う事だから、今後は沙知先輩が頑張ること。本当に必要なことなら、みくだけじゃなくて、私達も頼る事」
「分かった、慈、次からはそうするよ」
沙知先輩はそう言うと、僕に手を振って部屋から出て行く。
「みくもみくで、仕事抱えすぎなんだよ、全く」
慈はそう言って、僕のおでこをデコピンしてくる。
普通に痛い、それでも優しめにはしてくれたんだろうけど
「ごめん…」
「いいって、これからは私達のことをもっと見てくれたらいいから。それとめぐちゃんの事をもっと見て欲しいかなって」
「めぐ…それはボクの言葉だから」
「綴理!?」
「はぁ…」
言い合いに発展しそうなのを見て、梢はため息を吐きながら頭を抱える。
「未来が人に好かれるのは良い事なのだけど…ここまでいくと頭が痛いわね…」
「それに関しては本当にごめん…」
「未来に人望があるって事だから謝る必要はないわ」
梢とそんな話をしていると、僕の部屋のドアが開く音がした。
「みく先輩、大丈夫ですか!?風邪を引いたって聞きましたが」
勢いよく入ってきたのはさやかちゃんだった。
そして、その後からゆっくりと入ってくる花帆ちゃんとルリちゃん。
「さやかちゃん、もう大丈夫だよ。明日の練習には行けるから」
「良かったです!先輩に何かあったらと思うと…」
「ルリはそんなことないって言ったんだけどね」
「うんうん、さやかちゃんったら、みく先輩が風邪引いたって聞いて、速攻で走っていって_」
「そうなんだね…二人にも迷惑かけちゃってごめんね」
「いえ、綴理先輩の為に頑張ってくれたって聞いてるので、今はしっかりと休んでください」
「ですです、みくパイセン!体調良くなったら、ルリと一緒に釣りとバッセン行きましょ。いえーい!」
「いえーい」
「未来…?」
梢に怒られてしまった。病人がはしゃぐのはおかしいけど
そして、二人はさやかちゃんの腕を握って
「さやかちゃん行くよー!」
「あー待ってください。先輩ともっと話を_」
「みくパイセンの体調が悪化してもだめなんだから」
花帆ちゃんとルリちゃんはそれぞれ言って、さやかちゃんを連れて、部屋から去っていった。
「みくが知らない間にルリちゃんと仲良くなってる…」
「別に驚くような事でもないでしょ…」
「じゃあ、そろそろ私達も帰りましょうか」
梢がそう言いながら、椅子から立ち上がる。
「三人とも、ありがとうね」
「みくの為だったら、どこでも駆けつけるよ」
「うん、ボクも」
「じゃあ、また明日。未来」
「うん、また明日、こず、つづ、めぐ」