蓮ノ空のアイドルクラブのマネージャーの話   作:桜紅月音

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105期12話早く観れるようにしてくれませんかね。

見る前にアプリ終わってしまったんですが…


69.日野下花帆

 

屋上から部室に帰ってきた僕達。

 

「どうぞ」

 

こずはそう言って、紅茶を三人分用意して出してくれた。

 

「あ、いただきます…ん、甘くて、おいしいです」

 

「これってメイプルシュガー?」

 

「流石未来ね。外を回ってきたから、甘い方が落ち着くでしょう」

 

「流石こずだね」

 

「ふふっ」

 

「あの、でも、あたし……他のみんなみたいに、落ち込んだりとかは」

 

「そうね、だったら…少し、聞いていってくれるかしら」

 

「え?あ、ギター…」

 

「ええ」

 

こずはギターを持って、弾き語りを始める。

それは、以前、つづとこずの間に溝があった時に僕が弾いていた、そして花帆ちゃんとこずが新入生歓迎の際に歌った『水彩世界』

 

「なんだが、懐かしいです。あたしもまだマネージャーって言ってた頃にも、梢先輩がギターを弾いてくれて、先輩のギターに合わせて、軽く踊ってみたりして…それで、もしかしたらあたしにもスクールアイドルができちゃうのかもって」

 

「あなたがスクールアイドルに興味をもってくれたらいいなって、未来といろいろ考えたのよ」

 

「うんうん」

 

「…先輩方、どうして。どうしてあたしだったんですか?梢先輩だったら、他にもっといい人が…」

 

「この子なら、きっと、ラブライブ!を目指そうと思ったの…あるいは…この子と一緒に、ラブライブ!を目指したいと思ったのよ」

 

「だよね、それに楽しそうだなって思ったもんね」

 

「でも、あたし…あたし、初めてのステージで舞い上がって、ずっと梢先輩に頼り切っちゃって、応援してくれる人の顔も、ぜんぜん見えなくって…あたし、梢先輩の足、引っ張っちゃってました…あんなにいっぱい、練習したのに…負けちゃった…」

 

花帆ちゃんはそう言って、目から涙が溢れていた。

こずは、そんな花帆ちゃんの隣に座った。

 

「花帆さん、あなたは私の期待以上に、がんばってくれたわ。最初はずっと朝練も嫌がっていたのにね」

 

「そうだね、ライブをしている花帆ちゃんの笑顔がとっても素敵だよ」

 

「未来の言う通りよ、私も、一緒だから、こんなに毎日がんばれているの」

 

「あなたがいてくれてよかった(花帆ちゃんがいて良かった)」

 

「梢先輩…みく先輩…」

 

僕も花帆ちゃんの隣に座って、花帆ちゃんの事を抱きしめる

 

「大丈夫、大丈夫。花帆ちゃんは悪くないから…」

 

「ごめんなさい…梢先輩…みく先輩…ごめんなさい…」

 

「泣きたい時は泣いていいんだからね」

 

花帆ちゃんはしばらくの間泣いていた。

そして、しばらくして_

 

「…うぅ、すみません。あたし、こんなつもりでは…」

 

「いいのよ、ただ、花帆さんがずっとモヤモヤを抱えているように見えたから。そういうのはぜんぶ、吐き出してしまったほうがスッキリするでしょう?慈みたいにやれとは、言わないけれど」

 

「はい…少し、スッキリしました…えへへ」

 

 

「ラブライブ!の本戦が、なにがなんだがわからないうちに終わったのって、もったいなかったなあって…今は、思います。せっかく、あたしが花咲けるチャンスだったのになーって」

 

「大会が終わって、すぐにこっちに帰ってきちゃったもんね…」

 

「みんなで東京に行ったのに、観光する暇もなかったものね」

 

「時間取ってあげれなくてごめん!」

 

「みく先輩は悪くないです、でも、あたし、なんにも覚えていないです!」

 

「また来年行って、その時はみんなで観光しようね」

 

「はいっ!」

 

「ふふっ、明日からの練習は、がんばれそう?」

 

「はい、もう、大丈夫です、本当に、ぜんぶ、先輩方のおかげです」

 

「それは、よかったわ」

 

そして、練習がお休みなので花帆ちゃんは自分の部屋に戻ると言った為、お見送りをする。

 

「きょうは、部屋でゆっくりするのよ」

 

「はい、せっかくなので、ずっとゴロゴロします!あっ、でもさやかちゃんみたいに少しは練習はした方が…?」

 

「ふふっ、それは任せるわ。いい加減あなたも、自己管理できるでしょう?」

 

「それはあんまり自信ないですけど!先輩方は、寮には戻らないんですか?」

 

「私はまだ、少しやることがあるから、それじゃあね」

 

「僕もやらないといけない事があるから、ゆっくりと休んでね」

 

「はい、おつかれさまです!」

 

花帆ちゃんはそれだけ言って、部室から去っていき、部屋には僕とこずの二人になった。

 

 

------

 

僕は、部室に置いてある花瓶の水の交換をしようとしたら、いきなりこずが抱き着いてきた。

 

「こず…いきなり、抱き着いてこないで…危ないよ…」

 

「ごめんなさい…」

 

「全く…もう…今は、誰も居ないから我慢する必要もないよ?」

 

僕がそう言うと、こずは僕のお腹に顔を埋めてきた。

 

その時、部室のドアが開いて花帆ちゃんが入ってきた。

 

 

 

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