見る前にアプリ終わってしまったんですが…
屋上から部室に帰ってきた僕達。
「どうぞ」
こずはそう言って、紅茶を三人分用意して出してくれた。
「あ、いただきます…ん、甘くて、おいしいです」
「これってメイプルシュガー?」
「流石未来ね。外を回ってきたから、甘い方が落ち着くでしょう」
「流石こずだね」
「ふふっ」
「あの、でも、あたし……他のみんなみたいに、落ち込んだりとかは」
「そうね、だったら…少し、聞いていってくれるかしら」
「え?あ、ギター…」
「ええ」
こずはギターを持って、弾き語りを始める。
それは、以前、つづとこずの間に溝があった時に僕が弾いていた、そして花帆ちゃんとこずが新入生歓迎の際に歌った『水彩世界』
「なんだが、懐かしいです。あたしもまだマネージャーって言ってた頃にも、梢先輩がギターを弾いてくれて、先輩のギターに合わせて、軽く踊ってみたりして…それで、もしかしたらあたしにもスクールアイドルができちゃうのかもって」
「あなたがスクールアイドルに興味をもってくれたらいいなって、未来といろいろ考えたのよ」
「うんうん」
「…先輩方、どうして。どうしてあたしだったんですか?梢先輩だったら、他にもっといい人が…」
「この子なら、きっと、ラブライブ!を目指そうと思ったの…あるいは…この子と一緒に、ラブライブ!を目指したいと思ったのよ」
「だよね、それに楽しそうだなって思ったもんね」
「でも、あたし…あたし、初めてのステージで舞い上がって、ずっと梢先輩に頼り切っちゃって、応援してくれる人の顔も、ぜんぜん見えなくって…あたし、梢先輩の足、引っ張っちゃってました…あんなにいっぱい、練習したのに…負けちゃった…」
花帆ちゃんはそう言って、目から涙が溢れていた。
こずは、そんな花帆ちゃんの隣に座った。
「花帆さん、あなたは私の期待以上に、がんばってくれたわ。最初はずっと朝練も嫌がっていたのにね」
「そうだね、ライブをしている花帆ちゃんの笑顔がとっても素敵だよ」
「未来の言う通りよ、私も、一緒だから、こんなに毎日がんばれているの」
「あなたがいてくれてよかった(花帆ちゃんがいて良かった)」
「梢先輩…みく先輩…」
僕も花帆ちゃんの隣に座って、花帆ちゃんの事を抱きしめる
「大丈夫、大丈夫。花帆ちゃんは悪くないから…」
「ごめんなさい…梢先輩…みく先輩…ごめんなさい…」
「泣きたい時は泣いていいんだからね」
花帆ちゃんはしばらくの間泣いていた。
そして、しばらくして_
「…うぅ、すみません。あたし、こんなつもりでは…」
「いいのよ、ただ、花帆さんがずっとモヤモヤを抱えているように見えたから。そういうのはぜんぶ、吐き出してしまったほうがスッキリするでしょう?慈みたいにやれとは、言わないけれど」
「はい…少し、スッキリしました…えへへ」
「ラブライブ!の本戦が、なにがなんだがわからないうちに終わったのって、もったいなかったなあって…今は、思います。せっかく、あたしが花咲けるチャンスだったのになーって」
「大会が終わって、すぐにこっちに帰ってきちゃったもんね…」
「みんなで東京に行ったのに、観光する暇もなかったものね」
「時間取ってあげれなくてごめん!」
「みく先輩は悪くないです、でも、あたし、なんにも覚えていないです!」
「また来年行って、その時はみんなで観光しようね」
「はいっ!」
「ふふっ、明日からの練習は、がんばれそう?」
「はい、もう、大丈夫です、本当に、ぜんぶ、先輩方のおかげです」
「それは、よかったわ」
そして、練習がお休みなので花帆ちゃんは自分の部屋に戻ると言った為、お見送りをする。
「きょうは、部屋でゆっくりするのよ」
「はい、せっかくなので、ずっとゴロゴロします!あっ、でもさやかちゃんみたいに少しは練習はした方が…?」
「ふふっ、それは任せるわ。いい加減あなたも、自己管理できるでしょう?」
「それはあんまり自信ないですけど!先輩方は、寮には戻らないんですか?」
「私はまだ、少しやることがあるから、それじゃあね」
「僕もやらないといけない事があるから、ゆっくりと休んでね」
「はい、おつかれさまです!」
花帆ちゃんはそれだけ言って、部室から去っていき、部屋には僕とこずの二人になった。
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僕は、部室に置いてある花瓶の水の交換をしようとしたら、いきなりこずが抱き着いてきた。
「こず…いきなり、抱き着いてこないで…危ないよ…」
「ごめんなさい…」
「全く…もう…今は、誰も居ないから我慢する必要もないよ?」
僕がそう言うと、こずは僕のお腹に顔を埋めてきた。
その時、部室のドアが開いて花帆ちゃんが入ってきた。