「全く…いきなり配信するよなんて言うの…」
「だって…めぐ党のみんながみくの事見たいって言うだもん…」
めぐにラウンジに呼び出されて、来てみれば配信に出て欲しいって話だった。
「めぐ党のみんなに呼ばれるような事したっけ僕…」
部長として、ちょくちょく配信には顔を出してるけど、めぐの配信に顔を出したのは記憶の限り、慈が怪我する前だったし、なんだかんだ一年以上は経ってるんだけどなぁ…
「私の女の子のめぐ党ってみくのおかげだもん」
「めぐにとっては数字を伸ばせて良かったじゃん」
「それはそうなんだけど…最近は、出てくれないから…数字が…」
「それはご愁傷様な事で…」
僕はそう言って、めぐから離れようとしたんだけど、僕の腕をがっちりと掴んできた。
「待って!」
「いや、待たない。僕だってやらないといけない事あるんだけど…」
「それは、私の配信に出てくれても出来る事なんでしょ」
「なんで…自分の興味のある事に関してはすぐに頭回るんかなぁ…」
「確かに勉強は出来ないけど…それは今は関係ないでしょ!」
「それはそうだね…」
「で!」
「で?」
「私の配信に出てくれるよね?」
圧力をかけてくるめぐに、結局屈折して、めぐの配信に出る事になったのだが…
「なんでここまで部屋を汚せるの…」
「仕方ないじゃん!私、掃除出来ないもん」
「るりちゃん来てる時はどうしてんの…」
「…端っこに寄せて…通れるようには…」
「…えぇ…」
「ドン引きしないでよ」
めぐの部屋に来たら、やたら綺麗な所と、アイドルとしては見せれない所があった。
「それじゃ、始めるよ」
「はいはい、お好きなタイミングでどうぞ」
僕がそう言うと、めぐが配信開始のボタンを押す。
「ハロめぐ〜!全国五千万人のめぐ党さん、藤島慈だよ。そして」
「夜空未来です」
僕がそう言うと、コメント欄が急加速した。
「今日は普段来てくれてないめぐ党のみんなも居るね~」
めぐはそう言いながらコメント欄を確認する。
「それじゃあ、今日はみくも居るから、質問コーナーでもしようかな?」
「何も聞いてないんだけど…」
「いいからいいから、みんな、みくに聞きたい事があったらコメント欄に書いてね」
「えっと…答えずらい質問だけは辞めていただけると…」
「みく!固いよ~もっと柔らかく行こうよ!それとも、私と一緒だから緊張してるのかな~?」
「…そうかもしれないね」
「ちょっと…テンション低いよ!みく!もっとあげていこうよ!」
「いえーいー」
「綴理か!」
めぐとそんなやり取りをすると、コメント欄に
『めぐみく最高!』
『こういうやりとりを見たかった』
とか書かれていた。
「めぐみくって久しぶりに聞いた」
「え~?このままコンビでやっちゃう?」
「いや、やらないから…」
「む~私はいいのになぁ~」
なんて言っているめぐは置いておいて…その後、めぐ党からの質問に答えていくのだった。
質問の内容なんて。特に言う必要は無いと思っているけど。言っておくと…好きな物とかスクールアイドルは好きですか?とかそんなの。メンバーの中で好きなメンバーが居ますか?と聞かれた時は、なんて答えたらいいのか困惑したけど。そこは、めぐとこずって答えておいた。もちろん、メンバーとしての意味としてね
「めぐ…そろそろ終わってもいい頃合いじゃない?」
「え~?本当は気づいたらこんなに時間が経ってた」
「っていう訳で、今回の配信はここまでになります。めぐの次回作にご期待ください」
「ちょっとちょっと!?勝手に終わりにしないでよ!」
「だって…もう帰りたいんだもん…」
「私はもっとやりたいんだよ!」
「という事で、次の配信に僕が出るか分かりませんけど…めぐ党のみなさん、めぐの事、よろしくお願いします」
「もう、みくったら//」
めぐはそう言って、僕の身体をバシバシと叩いてきた。
「痛い痛い…」
「でも、何気に4時間くらい?」
「最初は1時間くらいのつもりだったんだけど」
「だって、せっかくみくが来てくれたんだからさ、たくさん配信したいじゃん!めちゃ疲れたけど」
「分かるといえば分かるか」
「でしょ?」
「そう思うと、なんだが申し訳なってきた…」
「今からもっとやる?」
「それは許してもらって…次の配信で頑張るから…」
「めぐ党のみんな聞いた?次回の配信ではテンションの高いみくが見れるって」
「ちょいちょい」
『次回楽しみに待ってます』のコメントがたくさんあった。
そんな楽しみにされてもこっちが困るんだけどなぁ…
「という事で、次回は未来をまた連れてくるので、待っててね!」
「さっきの言葉を撤回したい…」
「それはだめだよみく!言った通り、配信に出て貰うからね」
「はいはい…そこは責任持ちますよ…」
「じゃあ、今回の配信はここまでにするね。みく、一緒に言おう?」
「はいはい、せーの」
『ばいめぐ~』
そして、久しぶりの配信は終了した。
この後、部屋に戻る最中に綴理に見つかって、ボクも一緒にやりたいって言われるのだった。
次回の幕間は、綴理と未来の二人でお送りします(嘘)