蓮ノ空のアイドルクラブのマネージャーの話   作:桜紅月音

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73.Special Thanks

 

あれから数日後_クラブのみんなの姿は部室にあった。

 

「な、なんだがこっちまで緊張してきました」

 

さやかがそう言うのも、花帆が歌詞を完成させたノートをこずがチェックをしている所だからである。

 

「うん。素敵な歌詞だわ。あなたらしくて、まっすぐな気持ちが伝わってくる。これでいきましょう」

 

「あっ、ありがとうございます!」

 

「やったじゃん、花帆ちゃん!」

 

「まさかひとりで書いてくるなんてねー」

 

言い方に違いはあれど、みんなから労いの言葉が飛び交う。

 

「がんばったのね、花帆」

 

「ま、まあ!梢先輩を優勝させるって誓いましたから、ね!これぐらいできるようにならなくっちゃ、ですよ!」

 

「ふふっ、ずいぶん頼りになる後輩だこと…でも、だからって急に頼ってもらえなくなるのも、寂しいわね」

 

「ええっ!?」

 

「冗談よ、冗談…ちょっとだけだから」

 

梢はそう言って、花帆から目線を外す。

 

「どっちですか~~!?」

 

「よーし!これで曲のめどはついた。ステージ制作もあとひと踏ん張り!いや、ふた…よんふんばりぐらい!」

 

「今回、招待した人数が多くなってしまって、音楽室が使えませんからね…」

 

「でっかいステージ作る労力ぱねえー!これからもこれが続くとなると、ルリ、ワクワクしてきちゃった!」

 

「いっぱいいっぱいトンカンしようね」

 

「みくもいるし、なんとかなるでしょー!」

 

慈がそう言った後、唐突に声が聞こえてきた。

 

「いやあ、みんな元気すぎだねぃ」

 

「本当に元気すぎて飽きる事はないですよ。ははは」

 

「うわぁ!びっくりした!いつの間に!?」

 

沙知先輩と僕の声が聞こえると、花帆ちゃんが驚きの声をあげた。

 

「ドアの外で様子を窺ってたよ。作詞の出来はあたしも気になったからね。なんせ花帆はものすごーく苦労をしててーー」

 

「わーわーわー!なんでもありません!なんでもありませんからね!?梢先輩!」

 

「え?ええ」

 

すると、めぐが声を出した。

 

「ハッ!人手だ!にがすなつかまえろー!」

 

『おー』

 

めぐがそう声を出して、ルリちゃんとつづが沙知先輩を捕まえにこっちにやってくる。

 

「未来、助けてくれ」

 

「僕を人質にしないでください…」

 

「みくも含めて捕まえろー!」

 

『おー!』

 

そして、沙知先輩も合わせてつづとルリちゃんに二人合わせて捕まった。

 

「つかまっちゃったかぁ。しょーがないなー。なにやればいい?」

 

「ええ!?いいんですか!?」

 

沙知先輩の言葉に、さやかちゃんが返事を返す。

 

「あたしはむしろ、キミたちに助けてもらった立場だからね、もう少しで、1年間、生徒会長としてやってきたことが、無駄になるところだったんだ。これぐらいはもちろん手伝うさ」

 

「それも元はといえば、私たちのために…いえ、どちらかというのは、不毛なお話ですね。ありがとうございます。助かります」

 

「生徒会長…ありがとうございます」

 

「ほんで、さちパイセンは、なにができるんですかー!?」

 

「なんでもできるよ」

 

「いやさすがになんでもは!どれも70点ぐらいだよ!当時から、歌は梢!ダンスは綴理!トークは慈!それに未来の方が私よりなんでもできるんだから、キミたちの方がずっとうまかっただろう」

 

「ふふっ、ご謙遜を」

 

「流石に沙知先輩には勝てませんって」

 

「そうだよ。なんだって沙知先輩は、ひとりで私たち3人とユニットを組んでた。バイタリティモンスターだからね!」

 

「ええーっ!?衝撃の事実!」

 

「おひとりで…って、スリーズブーケも、DOLLCHESTRAも、みらくらぱーく!も、ぜんぶやってたんですか!?」

 

「覚える歌と振り付け3倍じゃん!すーげー!」

 

沙知先輩が衝撃の事実に、一年生3人はそう声をあげた。

 

「むしろいちばん大変だったのは、ライブの早着替えだぜ!3組連続で出るときは、ひたすらMCで繋いでもらったねい…」

 

「その話もっともっと聞きたいデス!」

 

「ぜひぜひ…!」

 

「はいはい一年っこ。だったら続きは手を動かしながらにするよ!時間がもったいないんだよ!」

 

このままじゃ、話を続けそうな雰囲気の中、めぐがそう言う。

 

「ふふっ、そうしましょう。ステージ制作なら、沙知先輩がいれば安心だわ。みんな一から教わったものね」

 

「ステージ作りか!それなら確かにあたしの得意分野!」

 

「ボク、釘打つのも、ペンキ塗るのも、すごく上手になったよ」

 

「つづ、本当に上手になったんで見てあげてください」

 

「そうかそうか!よーし、そんじゃ久々に腕を振るうとしますかねい!」

 

「よろしくお願いします!」

 

「ルリ、今度のライブはとことん楽しんでやるからなー!みんな覚悟しておけよー!」

 

「蓮ノ空さいきょー」

 

「ふふっ。では、こちらは沙知先輩率いるステージ制作陣に負けないよう、腕をかけて曲を作らなくっちゃね。花帆、未来、手伝ってくれる?」

 

「はい、喜んで!」

 

「オッケー」

 

「ええ!?みくはこっち手伝ってくれるって言ってたのに!」

 

僕が曲作りの方に戻る事になったら、めぐが文句を言ってきた。

 

「あははは、未来も分もあたしが頑張ってやるからさ」

 

「沙知先輩もこう言ってくれてるんだしさ」

 

「むむむ…」

 

「それじゃあ、蓮ノ空学院スクールアイドルクラブを1年間応援してくれた人たちのためにーーみんな、がんばるぞー!」

 

『おー!』

 

 

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