三人と別れた瑠璃乃と綴理の二人の姿は校舎前にあった。
「綴理先輩!」
「うん」
「ちょっと今夜、時間をください。明日。ルリの考えてたことを見せるから!」
「そっか。分かった。ボクも早くみたいな、るりのスクールアイドル」
「ルリの、スクールアイドル。そっか。そうじゃんね。それがちゃんと分かってなかったんだから、めぐちゃんにも伝わらないはずだ。よーし、頑張るぞー」
瑠璃乃はそう言って、寮へと戻っていった。
「ふふっ…まぶしい」
綴理は瑠璃乃の背中を見て、そう呟いていた。
-翌日-
「つづとるりちゃん、釣りに行ったんだ。いいじゃん」
部室で書類整理をしていると、こずから話の話題になっている二人が早朝から釣りに行った事を聞いた。
「るりちゃんから、自分のスクールアイドルをつづに見せるんだーって連絡入ってたからね」
「瑠璃乃さん、夜中まで起きていたの…」
「そうみたい。そこまで体調には響かないと思うから大丈夫だと思うよ」
こずとそんな話をしていると、さやかちゃんがやってきた。
「梢先輩、そろそろ練習を始めましょうか」
「分かったわ。今日もよろしくねさやかさん」
「はい!みく先輩もお疲れ様です!」
「ありがとね。さやかちゃんも頑張ってね」
「ありがとうございます!ステージでは完璧なパフォーマンスをしますので!」
「あはは、期待してるよ」
僕がさやかちゃんにそう言うと、二人は僕に手を振って部室から去っていった。
「で、先輩は一体何をしてるんです…?」
「ばれてしまったかー上手く隠れていたつもりだったんだけど」
そう言って、姿を現す沙知先輩。
「二人にはバレてなかったので、上手く隠れていたと思いますよ」
「未来にばれてしまっているから、一緒だよ」
沙知先輩はそう言って、僕が座っていた隣の椅子に座った。
「なんで隣に…?」
「いいじゃないかーあたしと未来の仲じゃないかー」
「いや、まあ、そうなんですけど…」
「それに、あの子たちに未来に負担をかけるなーと言われてしまったのでね。手伝いに来てあげたのだよ」
「…元はといえば、沙知先輩が原因ですけどね…こんだけの仕事を持ってきたの…」
「あはは…それはごめん。ほら、そっちの書類貸して」
「…きちんとやってくださいね?」
「あたしを誰だと思ってるんだい?元はいえ、生徒会長だよ?」
「それじゃあ、お願いしますね沙知先輩」
「はいよー!任せてもらった以上はしっかりとこなすさ」
部室で沙知と未来がそんなやり取りをしている中、蓮ノ空からそれなりに離れた能登半島の海では_
「綴理先輩、魚が連れたらリードを巻くんですよ」
「それって今?」
「綴理先輩、巻いてください!」
瑠璃乃と合わせて、リードを巻くと魚が釣れた。
「おークロダイですよ、今は旬なので脂がのってて美味しんですよ」
「おー帰ったらさやかみくに捌いてもらおう」
「みくパイセン、捌けるんですか?」
「うん、みく、料理できるからね」
「そうなんですね!もっと釣りましょう!」
そして、気付けば夕方になっており、二人は蓮ノ空に帰ってきた。
「どーでした!?」
「めっちゃ楽しかった」
「よっしゃ!」
綴理が楽しんでくれたことを知り、喜ぶ瑠璃乃
「ん?…これが、るりのスクールアイドル?」
「たぶん、そうなんだと…思うんですよ。世界中を夢中にするって、めぐちゃんと約束して…そのやり方を、ちゃんと考えたことなかったや、って思って。いえー、って叫んだ時に、いえーって返せる子たちも居るし、返す気分じゃない子たちもいる。色んな子がいるんだ。 みんながみんな、やり方は一緒じゃなくて…だからみんなを楽しくするためにどうすればいいのかは、まだ分からないケド」
瑠璃乃はそう言い、綴理の方を見る。
「でも、綴理先輩なら、こーかな?って」
「うん…いいね」
「おおー!マジっすか!」
「るりのおかげで」
「良い曲、思いついた」
その後、釣った魚を未来の所に持っていた二人は、未来と一緒に魚を堪能するのだった。
何故、クロダイにしたかというとですね。
隠岐の島に行った際に、初めて釣りをしたんですけど。その時に釣ったのがクロダイだったというだけですね。