蓮ノ空のアイドルクラブのマネージャーの話   作:桜紅月音

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79.シャッフルユニットライブ

 

シャッフルユニットをやると決めてから、二週間

いよいよ本番の日がやってきた。

 

「まさか、こんなにたくさんの方にライブ会場へ来てもらえるなんて、シャッフルユニットは、予想以上に注目されていたようね…」

 

「みくがたくさん宣伝してた。それにるりが、期間限定には弱いって言ってた」

 

会場内で、こずとつづがそんな会話をしていた。

 

「瑠璃乃さんの話は、きっとそれは飲み物か何かの話だと思うのだけれど。今回の件とあながちズレていないのが、諭しづらいわ」

 

「うわー、ライブ緊張してきたー!いつもより、下手なこと出来ないって言うか…!」

 

「ふふ。外から見る梢先輩に期待していてくださいね。花帆さんの目にかなうものをお見せしますから」

 

「なんか複雑~~!楽しみだけど!」

 

「めぐちゃん」

 

「ん?」

 

「今日はめぐちゃんをびっくりさせるから!見てろよ!」

 

「るりちゃんこそ!やっぱりめぐちゃんさいきょーすぎ!一生ついていきますー!って言わせてやるんだから!」

 

それぞれで会話をしている中、僕はみんなを呼ぶ。

 

「みんなそろそろやるよー」

 

「いやー、楽しみだねえ諸君! 蓮ノ空学院スクールアイドルクラブ、ワンデイシャッフルユニット・スペシャルステージの始まりだー!」

 

沙知先輩がそう言い、トップバッターである花帆ちゃんと慈のユニット『かほめぐ♡ジェラ〜ト』がステージに立つ。

 

「やりたいことだけ突っ走れ!そんな感じでお届けしました!」

 

『かほめぐ♡じぇらーと、でした!!』

 

「カワイイの全力、受け止めてくれたかな♡」

 

 

 

そして、入れ替わりでさやかちゃんと梢のユニット『蓮ノ休日』がステージに立つ。

 

 

「以上」

 

『蓮ノ休日でした』

 

「わたしたちのこれまでを…表現できたでしょうか」

 

「どうかこれからも、蓮ノ空学院スクールアイドルクラブを」

 

『よろしくお願いします』

 

二人は頭を下げて、ステージを後にした。

 

 

「お疲れー水分取ってね」

 

「ありがとうございます。それと梢先輩ばっかり見てないですよね」

 

ステージを降りてきたさやかちゃんにペットボトルを渡すと、さやかちゃんがそんな事を言ってきた。

 

「あはは、しっかりとさやかちゃんの事は見てたから安心して」

 

そして、梢にもペットボトルを渡す。

 

「こずも」

 

「ありがとう」

 

「それじゃあ、最後はつづとルリちゃんだけど…」

 

「ま、お手並み拝見、かな」

 

そして、綴理とるりちゃんのユニットである『るりのとゆかいなつづりたち』がステージに上がる。

 

 

「ほいじゃあ最後にーーっと、ちょっと待って綴理先輩」

 

ルリちゃんはステージを見渡して、つづに声をかけていた。

 

「ん?…あ、今、ペンライトの色変えてる子、まだいるね」

 

「ちょっと待ってあげて…よし、みんなだいじょぶそー」

 

ちょっと時間を置いて、会場全体の準備が整ったのを確認して

 

「それじゃ今日の最後!ルリがみんなに伝えたい気持ち、綴理先輩が形にしてくれたんだ。だから良かったら・聞いてって」

 

『Colorfulness(カラフルネス)』

 

そして、曲が流れ始めて二人は歌い。観客の人達も聞き入ってくれていた。

 

「これが…るりのとゆかいなつづりたち、の全力だぜっ。みんなせんきゅー!今日は最後まで付き合ってくれて、本当にありがと!」

 

「こっちのライブも…楽しかったね。みんなも、そうだよね」

 

「…だれひとり、今日を嫌な気分で終わることがないように、ルリは祈ってます。あ、座っていいよ。まずルリが座る」

 

「じゃあボクも」

 

二人はステージに座った。

 

「綴理先輩いえーい、みんな楽しかった?楽しかったら、声上げたり、ペンライト振ったりしてほしい。どぞ!」

 

ルリちゃんがそう言うと、会場のあちこちでペンライトが揺れる。

 

「ありがと、今日初めて来た人も、そうじゃない人も。それから、配信で見てくれてる子も。みんなほんとにありがとうね。おかげですっごく楽しかった」

 

ルリちゃんはみんなに感謝の言葉を伝えた。

 

「みんなには、楽しかったって、元気になって帰って欲しい。それで次来るときを、次の配信を、楽しみにしてて欲しいなあ。あとね、ルリからみんなに、お願いがあるんだ。もしも今、楽しいことが何もなくて、なんにもする気が起きない子がいたらーー誘ってあげて欲しい。声をかけてあげて欲しいんだ。ルリたちのライブを、見に来てって。配信画面を開いて、ってさ」

 

ルリちゃんは続けて

 

「そしてこう伝えてあげて 『大丈夫、全然疲れないから。嫌な思い出なんて、嫌な思い出なんて、ひとつも残さない。ルリたちが、ちゃんと楽しい思い出にするから、任せて』ーーってさ」

 

「るり るりの気持ちしか届かない人も、いる気がした。いて…今、届いたと思う」

 

「よかった。じゃあ、今日は本当に、おつかれっしたー!!!」

 

そんなルリちゃんの姿を見ためぐが一言。

 

「これが、るりちゃんがやりたかったこと…凄いね。間違っていたのは、私みたい」

 

「めぐ…?」

 

 

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