シャッフルユニットライブを終えたスクールアイドルクラブは、いつもの光景に戻っていた。
「やーお疲れお疲れ。まさか年度末にこんな面白イベントがなだれ込んでくるとはねぃ。楽しませてもらったぜー」
「僕もシャッフルユニットなんて思いつかったので…ルリちゃんにはお礼を言っておかないとです。まあ、それはそれとして、設営とか片付けまでしてもらってありがとうございました」
「いやいやこちらこそー良い企画だった、瑠璃乃に私からも良かったって伝えておいてくれ。梢もまたね」
沙知先輩はそう言って、僕達の前から立ち去っていった。
後でルリちゃんに伝えにいかないとね。
「梢先輩ー!はやくはやく、練習の続きをしましょう!」
そんな所に、気合が入っている花帆ちゃんがやってきた。
「あら、気合たっぷりね」
「だって、見てくださいこれ!さっき合わせたところ、撮ったやつです!」
「…これは」
「昨日の梢先輩とさやかちゃんを見て、あたしも色々動きを考えてみたんですけど…その」
「確かに私も、花帆と慈のパフォーマンスには考えさせられるものがあった。今日はそれを意識してやってみたのだけれど…」
『大成功(です)ね」
「シャッフルユニットやってよかったね、本当に」
「ええ、これは瑠璃乃さんに感謝しないとね」
「だね」
「今日からまた、スリーズブーケ張り切っていきましょう!かほ党とこず党、いっぱい増やしましょうね!」
「…かほ党と、こず党。ふふっ、そうね」
三人がそんな事を話して居た中、DOLLCHESTRAの二人は
「ふう。どうでしょうか、綴理先輩!」
「ん…綺麗」
「良かったです!梢先輩の隣に踊っていると、なんだがわたしも正しい動きというものがはっきり掴めた気がしたんです、身に引き締まったといいますか」
「うん、こずさや」
「褒め言葉なんですよね!?」
「さやが減ってないから、増えただけ。褒めてる…もう少し、こずに頼んでみる?」
「いえ、大丈夫です、確かにとても勉強になりましたし、また機会があればお願いしたいとも思いますが…それ以上に、今は早くDOLLCHESTRAとして、試したいことがたくさんあるんです」
「そっか。うん、ボクも同じ気持ちだ」
「それに…瑠璃乃さんは今回の恩もありますが、わたしのライバルになったので…!」
「?」
「頑張りましょう、綴理先輩!」
「ん、…るりには、お礼をしないとね。やって良かった」
という会話があった。
その頃、みらぱの二人は_
「…ふう」
「うーん…ごめーん、いったんタイム」
「うん、ルリこそ、ごめん」
「るりちゃんは悪くないってば、ちょっと見返してみるね」
二人はそう言って、スマホで映像を確認した。
「なんか、前のが良かったね」
瑠璃乃の言う通り、動きがギクシャクしていた。
「……そうだね」
「やっぱりごめん」
「…ごちゃまぜユニットのこと言ってるなら、あれは大成功。綴理も梢もみくも、あって良かったって言ってたじゃん。実際、るりちゃんと綴理のライブ、文句の付け所なかったし、すごかったよ、るりちゃん、ほんとに、見直した」
「…でもルリは」
「んー?」
「ルリはめぐちゃんに…」
「…ふぅ。ね、そんな顔しないでよ。るりちゃん」
「…ちょっと休憩にしよ?待っててー」
慈はそうだけ言って、その場を離れた。
「どうしてこんななの? もっとこう、ルリにもできることはあるんだって、頑張って言えると思ってたのに」
瑠璃乃は落ち込む。
それから、慈が戻ってくるまでしばらく一人で待っていたが、慈が戻ってくる気配がないまま時間が過ぎていった。
「めぐちゃん、遅いな…どうしたんだろ」
不安になった瑠璃乃は、慈を探しに行くのであった。