蓮ノ空のアイドルクラブのマネージャーの話   作:桜紅月音

85 / 85
80.ギクシャクのみらぱ

シャッフルユニットライブを終えたスクールアイドルクラブは、いつもの光景に戻っていた。

 

「やーお疲れお疲れ。まさか年度末にこんな面白イベントがなだれ込んでくるとはねぃ。楽しませてもらったぜー」

 

「僕もシャッフルユニットなんて思いつかったので…ルリちゃんにはお礼を言っておかないとです。まあ、それはそれとして、設営とか片付けまでしてもらってありがとうございました」

 

「いやいやこちらこそー良い企画だった、瑠璃乃に私からも良かったって伝えておいてくれ。梢もまたね」

 

沙知先輩はそう言って、僕達の前から立ち去っていった。

後でルリちゃんに伝えにいかないとね。

 

「梢先輩ー!はやくはやく、練習の続きをしましょう!」

 

そんな所に、気合が入っている花帆ちゃんがやってきた。

 

「あら、気合たっぷりね」

 

「だって、見てくださいこれ!さっき合わせたところ、撮ったやつです!」

 

「…これは」

 

「昨日の梢先輩とさやかちゃんを見て、あたしも色々動きを考えてみたんですけど…その」

 

「確かに私も、花帆と慈のパフォーマンスには考えさせられるものがあった。今日はそれを意識してやってみたのだけれど…」

 

『大成功(です)ね」

 

「シャッフルユニットやってよかったね、本当に」

 

「ええ、これは瑠璃乃さんに感謝しないとね」

 

「だね」

 

「今日からまた、スリーズブーケ張り切っていきましょう!かほ党とこず党、いっぱい増やしましょうね!」

 

「…かほ党と、こず党。ふふっ、そうね」

 

三人がそんな事を話して居た中、DOLLCHESTRAの二人は

 

 

「ふう。どうでしょうか、綴理先輩!」

 

「ん…綺麗」

 

「良かったです!梢先輩の隣に踊っていると、なんだがわたしも正しい動きというものがはっきり掴めた気がしたんです、身に引き締まったといいますか」

 

「うん、こずさや」

 

「褒め言葉なんですよね!?」

 

「さやが減ってないから、増えただけ。褒めてる…もう少し、こずに頼んでみる?」

 

「いえ、大丈夫です、確かにとても勉強になりましたし、また機会があればお願いしたいとも思いますが…それ以上に、今は早くDOLLCHESTRAとして、試したいことがたくさんあるんです」

 

「そっか。うん、ボクも同じ気持ちだ」

 

「それに…瑠璃乃さんは今回の恩もありますが、わたしのライバルになったので…!」

 

「?」

 

「頑張りましょう、綴理先輩!」

 

「ん、…るりには、お礼をしないとね。やって良かった」

 

という会話があった。

その頃、みらぱの二人は_

 

「…ふう」

 

「うーん…ごめーん、いったんタイム」

 

「うん、ルリこそ、ごめん」

 

「るりちゃんは悪くないってば、ちょっと見返してみるね」

 

二人はそう言って、スマホで映像を確認した。

 

「なんか、前のが良かったね」

 

瑠璃乃の言う通り、動きがギクシャクしていた。

 

「……そうだね」

 

「やっぱりごめん」

 

「…ごちゃまぜユニットのこと言ってるなら、あれは大成功。綴理も梢もみくも、あって良かったって言ってたじゃん。実際、るりちゃんと綴理のライブ、文句の付け所なかったし、すごかったよ、るりちゃん、ほんとに、見直した」

 

「…でもルリは」

 

「んー?」

 

「ルリはめぐちゃんに…」

 

「…ふぅ。ね、そんな顔しないでよ。るりちゃん」

 

「…ちょっと休憩にしよ?待っててー」

 

慈はそうだけ言って、その場を離れた。

 

「どうしてこんななの? もっとこう、ルリにもできることはあるんだって、頑張って言えると思ってたのに」

 

瑠璃乃は落ち込む。

それから、慈が戻ってくるまでしばらく一人で待っていたが、慈が戻ってくる気配がないまま時間が過ぎていった。

 

「めぐちゃん、遅いな…どうしたんだろ」

 

不安になった瑠璃乃は、慈を探しに行くのであった。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

伝統を愛する君となら(作者:桜紅月音)(原作:ラブライブ!)

蓮ノ空学院。寮制で100年に渡る金沢にあり伝統のある学校。▼主人公、堀川綾羽は、幼馴染の百生吟子とともに学院に通う事になる。▼芸学部に憧れを持つ吟子に連れて行かれるがまま付いて行くと、そこはスクールアイドルクラブだった。彼は、スクールアイドルクラブで何をするのかそんな物語。▼*104期編からのスタートになります。▼*共学設定▼*リンクラストーリ基準で物語は進…


総合評価:16/評価:-.--/連載:4話/更新日時:2026年08月27日(木) 00:00 小説情報

偽典・蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ106期小話(作者:マーケン)(原作:ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ)

石川県金沢市にある蓮ノ空女学院。▼106期を迎えた学舎で今日もまたスクールアイドルクラブの面々が日々を過ごしている。▼これはそんな少女達のちょっとした日常風景。▼重大な話などなにもない、本当にちょっとした物語。▼リアルタイム、よりちょい遅い更新。▼視点が毎話変わります。▼※Link!Like!ラブライブ!のサービス終了、ならびに106期のストーリーがアニメま…


総合評価:15/評価:-.--/連載:137話/更新日時:2026年08月30日(日) 20:09 小説情報

瑠璃色の君に赤いバラを(作者:桜紅月音)(原作:ラブライブ!)

▼共学となった蓮ノ空に入学する事となった主人公である音羽蒼。▼彼は幼馴染である藤島慈と再会し、蓮ノ空での寮生活を始める。▼また、もう1人の幼馴染である大沢瑠璃乃は、彼と幼き時にした約束『再会したら結婚を前提に付き合う約束』を彼が忘れていない事に喜び、再会の時を待ち侘びる。しかし、彼はスクールアイドルに興味は無く、約束の内容も勘違いしていて…▼そんなわちゃわち…


総合評価:17/評価:-.--/連載:6話/更新日時:2026年08月31日(月) 00:00 小説情報

壊れた如雨露といつか花咲く大輪の花(作者:坪継)(原作:ラブライブ!)

 石川県金沢市から奥まった場所にある、私立蓮ノ空女学院。出会いも別れも、旅立ちも。全てが混ざり合う学び舎▼ これは、ただがむしゃらに今を駆け抜ける少女たちと、ひとりの教師の物語▼※この小説は蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ公式YouTubeチャンネルに上がっている活動記録を見ながら、もしくは把握した上でお読みください


総合評価:13/評価:-.--/連載:13話/更新日時:2026年08月27日(木) 00:05 小説情報

Jump to the Super star!!(作者:黒破リンク)(原作:ラブライブ!)

表参道と原宿と青山という3つの街の狭間にある新設校、「結ヶ丘高等学校」。▼新たな高校に入学することになる6人の男子高校生とそこで出会う、まだ見ぬ星の原石達。▼そんな彼らと彼女達が織り成す、流星のような物語──▼(他作品、及び作者がよく聴く曲が出てきたりします。)▼Season1のあらすじ▼L tubeで人気の歌い手であったがあることがきっかけで夢を諦めた青年…


総合評価:151/評価:8/連載:65話/更新日時:2026年08月07日(金) 16:18 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>