第一話 呪いの発露
第ニ話 悪戦苦闘
第三話 双子との出会い①
第四話 双子との出会い②
第五話 日々の中で問う
おはようございます。今日から「天神の加護と共に」を執筆させて頂きます。なにぶん初めての投稿なので誤字脱字が有るかも知れません。もし見つけた場合は御一報下さい。ただし、唯の荒らしはしない様にお願いします
第零話プロローグそして誕生
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嘗て『天神』として恐れられた男が居た。文書博士として頭角を表し、宇多帝に見出され、右大臣にまで登り詰めた。しかし、何時の時代も立場を脅かす者は人の嫉妬。その男も又、とある4兄弟の不興を買い太宰の地まで追いやられた。
『東風吹かば匂い起こせよ梅の花、主無しとて春を忘るな』
その詩を詠んだ男は怨みを残して息を引き取る。しかし、その怨みは消えず呪いとなって平安の都を襲う。己を追いやった者達に遍く災厄が訪れるまで『まだだ❗️まだ終わってない‼️』まるでそう宣言するかの様に。そしてその時代の人々は皆、口を揃えてこう言う「桑原、桑原」日本最強の怨霊の魔の手が及ばぬ様に願い、時には生贄を捧げ不毛と知りながらも唱え続ける。そして、時代の変遷と共に『学問神』へと信仰を変え現代まで引き継がれる。………では男の血脈はどうなったのか❓彼の子孫は途絶えたのか❓否、男の血脈はその呪いと共に受け継がれた。土師 菅公(はじ すがきみ)この者こそ1000前の男の呪いを宿し生まれた赤子、そして後に呪術界を流転させる存在で有る。
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??『あぁ〜!あぁ!』
今この世に一つの命が生まれその産声が響く。
?『はあ、はあ………産まれた、元気な男の子』
?『よく頑張ったな、梅!!』
梅『はい、旦那様』
?『昨今、我が家は男児に恵まれず、由緒あるこの社も途絶えかねなかった、お前のお陰で我が一族の命脈も何とか保てそうだ。心から礼を言うぞ梅』
梅『清原様も一族の方々が私を所払いにしようしていたのを必死に庇ってくださって、有難う御座います』
清原『そんな事は無い、赤子は授かり物なのだお前には何の責任も無い。それにコレで奴らも何も言えなくなったのだから良い事づくめだな』
梅『ふふ、そうですね旦那様』
土師 清原と土師 梅、二人の夫婦が新しい命の前で静かに談笑している。
??『キャ!キャ!』
二人の微笑む姿に赤子も思わず笑顔にならずには居られないようだ。
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所変わって京都市中、権力と権威の蜜にドップリと使った豚共の溜まり場、『呪術総監部』と言う名の老人達の寄合場である。その一室で今日生まれた命に対するとある決定が下されようしていた。
?1『矢張り、生まれたか』
?2『まったく!面倒な時期に生まれたモノだ忌々しい忌子め!!』
?3『さよう、矢張り産まれて来る前に母胎共々、殺処分しておくべきだったのだ』
?4『今なら、まだ間に合う!刺客を放ち親子共々葬ってしまおう!呪詛師の仕業に見せかければ良い!』
4人の老害達の威勢の良い声に「そうだ!そうだ!」と阿媚追従する残りの者達…しかし
??1『ならん‼︎』
?老害ズ『っう⁉︎』
只1人、威厳のある老人の言葉が場の喧騒をピシャリと打ち止める。
??1『今、土師氏に手を出せば千年前の怨念が力を取り戻しかねんわ!其れにまだその赤子が呪術界にとって危険と断定された訳では無い。ならば危険因子とならぬ様に我等、呪術師が教育して行けば良いだけの事』静かにかつ力強く宣言するその言葉に阿媚追従の者達は只々感心するばかりであった。しかし、老人は他の総監部のメンバーがただ頷く事を繰り返す有様に嫌気を感じていた。
??1『馬鹿共が!どいつもコイツもただ殺す事ばかり考えおって、何故その赤子を利用する術を考えぬのだ‼︎』
男は自身が所属する呪術界と言う小さな箱庭の現状に思いを馳せ内心罵倒を繰り返す。日本の年間行方不明者数は1万人弱、その内の大半が所謂呪いの被害である。“呪いを祓えるのは同じ呪いだけ”その言葉が示す通り自身を含めた全呪術師を総動員しても尚、それだけの被害が出ている。つまり呪術師達は万年人手不足なのだ。限りの有る人的資源を有効活用せずに捨てるのは老人にとって正に暴挙に等しい行いであった。
?1『いや〜しかし流石ですなぁ、楽巖寺学長』
下卑た猫撫で声で称賛を送る老害達。
?2『左様、左様、利用しつつも後で始末する様に手筈を整えていらっしゃるのでしょう?』
楽巖寺『わしは正直に言うておるだけじゃ、使えればそれで良し。使えなければ切捨てるまでよ』
そう言いながら最早ここには用は無い、と踵を返して退出して行く楽巖寺嘉伸。彼もまた老害達を味方にしつつ最前線で戦い抜く“歴戦の猛者”で有る。
ええ、皆さんおはようございます 私、キヨシが初めて書かせて頂く『天神の加護と共に』をお読み頂き誠に有難う御座います。皆さんの期待に応えられるか分かりませんがじっくりと腰を据えて書いていきたいと考えております。何卒宜しくお願いします