オリキャラの遊戯王伝記~Ritual War~ 作:しがなくない
はじまり
ザッザッザッ…
1人の少女が暗い森の道を歩いている
フードを被り、手にはランタンを持ちながら、足元を確認するように1歩1歩大地を踏みしめながら歩いていた
「…たしか、この辺りに『あれ』が…もう少し奥なのかな…?」
少女はぶつぶつとつぶやきながら歩みを進めた
「…あのカードを手に入れることができれば…ッ!?」
少女は目の前の光景に目を見開いた
(あれって…人!?)
少女は少し早く歩き、確認しに行った
「…男の人…?この服装、少なくともここ近隣の人じゃない、よね…?」
その場所には、男が倒れていた
自分の身長より一回りくらい大きい男性が、うつぶせで倒れていた
「…助けないと…でも、今引き返すと…」
少女は少しの間葛藤した
「…いいや、さすがに人命優先!」
少女は男性を背負い、その道を引き返した
~~~
(…)
「・・・」
「・・・ん、んん・・・?」
意識が浮上する
「・・・んあ?」
~~~
~???~
「・・・ここは?」
遊記が目を開けると、まず知らない天井が目に入った
「・・・知らない天井だ」
遊記は自身の体を起こした
「…俺、確かズァークとデュエルして…消えたはずなんだが…」
遊記が自身の記憶をさかのぼっているその時、部屋の扉が開いた
「おや、あんた目が覚めたのかい?」
「…えーっと…失礼ですが、貴方は…?」
「ああ、儂はこの村の村長みたいなものだよ。あの子がいきなり男を連れて試練の道から帰ってきた時は、さすがに心臓が飛び出るかと思ったわ」
「村?試練の道?・・・あのー、一体何が何だか…ここはどこなんですか?」
「ここかい?まぁ、かなり辺鄙な方だから、地図にも載ってない村だしなあ…知らないのも無理はない…ここは『
「
「失礼します」
遊記が思案していると、玄関の方から少女が入ってきた
「村長さん。あの人、目が覚めましたか?」
「おお、今しがた目が覚めたところじゃ」
「よかった…目を覚まさなかったらどうしようかと…」
「・・・えーっと?」
「ああ、ごめんなさい!・・・私は『ユナ』って言います」
「ああ、どうも。上里遊記です」
「カミサトユウキさん…随分と長い名前ですね?」
「ああ、いや。上里が名字で、遊記が名前だ」
「あ、そうなんですか!?すみません、まさか貴族の方とは…」
「貴族?俺はただの一般市民だが…」
「え、でも苗字は、貴族の方しか持ってはいけないのでは?」
「・・・そんなことはないと思うけど・・・?」
「え?」
「んん?」
「村長!村長はいるか!?」
2人が困惑していると、家の入口から慌てた声が聞こえてきた
「何事じゃ騒々しい!」
「す、すみません…!ですが、村の外から、侵略者が!」
「ええ!?」
「なんじゃと!?こうしてはおれん…ユナと客人は、ここで待っていてくだされ!」
村長と村人は、急いで家を出ていった
「…何事?」
「…実は少し前から、この村を自分のものにするために、とある貴族の方が盗賊を雇って、たびたびこの村を襲っているのです」
「盗賊?」
「はい。これまでは村長が相手をして一方的に返り討ちにしていたんですけど…最近は歳のせいか、集中力が衰えてきていて、デュエルどころじゃなくなってきてるんです」
「…ちょっと待って、今なんて?」
「え?…これまでは村長が相手してたんですけど・・・」
「ごめん、もうちょっと後」
「…デュエルどころじゃ…」
「ああ、そこだ。今デュエルって言った?」
「は、はい。そうですけど…?」
「…それなら、力を貸してあげられるかもしれない」
「え?…それって、どういう…?」
遊記は布団から抜け出し、立ち上がった
「ユナちゃん…だっけ?村長のところに案内してくれない?」
「だ、ダメです!客人をこの村のいざこざに巻き込むわけには…!」
「お前、この村の出身なんだろ?なら助けてくれた恩返しと思ってくれ」
「…で、でも…」
ユナは頭を抱えて悩み始めた
「‥お前は、この村が無くなってもいいのか?」
「…!い、嫌です!」
「よし、それじゃあ行くぞ」
「ああっ!ちょっと、ちょっと待ってください~!」
遊記は家を出て、それを追うようにユナも家を出た
~
「ダイレクトアタックだぁ!」
「ぐおおおお!!!!」
遊記達が比呂がに出ると、盗賊が村長に止めを刺していた
「村長!」
ユナは吹き飛ばされた村長の下に駆け寄った
「ぐうっ…ゆ、ユナ…?どうしてここに…?家にいろと、言ったであろう…」
「…あなたが、村長をやったんですか?」
「お?次はそこの嬢ちゃんが相手してくれるのか?」
「っ!わ、私は…」
「俺は別にいいぜ?この村を買収すると共に、お前を俺の妻にしてやるよ…これ以上の光栄なことはないだろう?ひゃっひゃっひゃっひゃ!!」
盗賊が下劣な声を上げた
「…悪いが、おれが相手だ」
「ひゃっひゃっひゃ…ああ?なんだお前?」
遊記がユナと村長の前に立った
「きゃ、客人…!ダメですじゃ、このものは…!」
「誰だお前?俺にたてつこうってのか?この俺様に?」
「ゆ、ユウキさん…」
「たてつく?あれ、君はそんなに偉い立場なの?話を聞く限り、ただの雇われ盗賊じゃないの?」
「うるせぇ!…なんかお前むかつくなぁ。ならいいぜ、デュエルだ!お前が勝てば、今日はこのくらいで引き上げてやるよ」
「うん、そうしてもらえるかな?」
「その代わり俺が勝ったら…この村の全てをもらう!そこの嬢ちゃんも俺が飼ってやるよ!」
盗賊はデュエルディスクを構えた
「ユウキさん…」
(…デュエルディスクは、前の世界のものがあるな)
遊記はデュエルディスクを構えた
『デュエルモード、スタンバイ』
「…あん?なんだそのデュエルディスクは?」
「さぁね。じゃあ始めようか」
「ああ、そうだな…」
「「デュエル」!」
遊記 LP4000
盗賊 LP4000
「俺のターン!…ひゃっひゃっひゃ!今日の俺はついてるぜ!」
「ん?そんなにいいカードが来たのか?」
「いいカードなんてもんじゃねぇ!最高だ…!天の神様が、俺に勝利しろと!全てを奪えとお告げが来ているようだ!」
「…わかったからさっさと動け」
~~~
「ダメじゃ…もう、この村は終わりじゃ…」
「だめって…どうして?おじいちゃん」
「あの盗賊は…『あのカード』をデッキに入れておる…あの、『儀式モンスター』を!」
「儀式モンスターって…!?じゃ、じゃああの人は!?」
~~~
「俺は手札から儀式魔法『
「全てを薙ぎ倒せ!『ライカン・スロープ』!」
ライカン・スロープ ATK2400
盗賊 手札5→4→2→1枚
「…『ライカン・スロープ』?」
「へっへっへ…どうした、おじけづいたか?今降参するってんなら、苦しまずに楽に決着をつけてやるぜ?」
「…えーっと…それで終わり?」
「あ?」
「実質バニラモンスターを出されても、何とも思わないっていうか…終わりなら、さっさとターンエンドしてくれると助かる」
「…なんだ、恐怖でおかしくなったのか?まぁいい、それじゃあ最大限苦しませて殺してやるよ…!ターンエンドだ!」
「んじゃあ、俺のターン。ドロー」
遊記 手札5→6枚
「スタンバイ、メインフェイズ」
「ユウキさん…悪いことは言いません、どうか、サレンダーしてください」
「ん?」
後ろからユナが話しかけてきた
「あのモンスターは、儀式モンスター…選ばれし者しか持つことができない、特別なモンスターです…いくらユウキさんがデュエルに自身があっても、儀式モンスターが相手じゃあ…」
「え?何が怖いの?」
「・・・え?」
遊記の返しに、ユナは言葉を失った
「嬢ちゃん、こいつは入れの『ライカン・スロープ』を見ておかしくなっちまったんだ。何言っても無駄だぜ」
「無駄?なら、実際にやってみようか。それじゃあ…まずは手札から、フィールド魔法『アメイズメント・プレシャスパーク』を発動」
遊記が手札からフィールド魔法を使用すると、周囲の風景が一変した
閑散とした村の風景が一気に遊園地みたいなコミカルな風景に変化した
遊記 手札6→5枚
「な、なんだぁ!?」
「こ、これは…!?」
「次に手札から『
遊記 手札5→4枚
「
「だ、だが!セットした魔法・罠カードはそのターンには…!」
「フィールド魔法『アメイズメント・プレシャスパーク』の効果で、俺は『アトラクション』罠カード1枚を、セットしたターンに使用することができる。俺は今セットした『
ライカン・スロープの下からコースターが現れ、無理やり搭乗された
「な、何を…!?」
「『
黄金のコースターから、1枚のカードが遊記の手札に加わった
遊記 手札4→5枚
「いま手札に加わった
遊記の後ろから、
遊記 手札5→4枚
「
ジェットコースターが急に消失し、ライカン・スロープが地面にたたきつけられた
「ジェットコースターはお楽しみいただけたかな?」
「馬鹿にしやがって…!」
「そして俺はカードを3枚セットして、ターンエンド。さぁ、皆様を楽しい舞台へとお連れしましょう」
遊記 手札4→1枚
「くそっ…!俺のターン!」
盗賊 手札1→2枚
「楽しい舞台だぁ?そんなもの、すべて破壊してやる!バトルだ!『ライカン・スロープ』で、そっちのテンションの高いガキに攻撃!」
ライカン・スロープが唸り声をあげて、
「攻撃宣言時、罠カード『
ライカン・スポーツが、突如現れた列車に閉じ込められた
「何が…!?」
「
「お元気で~」
「き…貴様ぁああああ!!!いい加減にしろ!おちょくって楽しいか!?」
「おちょくってるわけじゃないんだが…んで?終わりか?」
「チィッ!カードを1枚伏せてターンエンドだ!」
盗賊 手札2→1枚
「エンドフェイズに
地平線より戻ってきた
~~~
「す、すごい…儀式モンスターが、手玉に取られてる…!?」
「な、なんじゃ…?儂は、夢でも見ておるのか…!?」
~~~
「俺のターン」
遊記 手札1→2枚
(…お、これが来たか…)
「スタンバイ、メインフェイズ。まずは罠カード『
フィールドに観覧車とメリーゴーラウンドが出現し、メリーゴーラウンドの頂上に
「
遊記 手札2→1枚
そしてライカン・スロープが
「あらら…高い所が苦手なのか?それか三半規管が弱いのか…まぁとりあえず効果処理だ。
ライカン・スロープ ATK2400→1800→800
「な、なんだと・・・!?」
「さぁ、フィナーレと行こうか。バトルフェイズ、
アトラクションに乗ってグロッキーだったライカン・スロープは避けるのに間に合わず、全てのナイフが刺さり破壊された
「ぐああああ!!!!」
盗賊 LP4000→2200
「これで終わりだ。
「ぐあああああ!!!!!」
盗賊 LP2200→-1000
遊記 win
~~~
「た、倒しちゃった…儀式使いを、あんなにあっさりと…!」
「し、信じられない…!?」
「ば、馬鹿な…俺が…!?」
「さて、それじゃあ…帰ってくれるか?」
「ッ…!くそっ!」
盗賊はカードを投げ捨てて、その場を立ち去った
「…あーあー、カードを投げ捨てちゃって…」
「触らないでください!」
遊記がカードを回収しようとすると、ユナが声を上げてそれを止めた
「…どうしたんだ?カードを回収しようとしただけだが…」
「い、いや…あっ!」
「ん?」
ユナがばらまかれたカードがあった方を指差し、遊記がその方を見ると…
「…はぁ!?」
盗賊が投げ捨てたカードが1枚残らず消失していた
「い、一体何が…!?」
「…知らないのでですか?今みたいな違法デュエルディスクを使用したデュエルをした場合、負けたらデッキが消失するのですじゃ」
「は?消失!?」
遊記は村長の言葉に驚きを隠せなかった
「・・・目にしたから頭ごなしに否定できない」
「…どうやら、何か…我々とお客人で誤解があるようです。小さなことではない、とても大きい誤解が…一旦、互いに認識のすり合わせと行きませんか?」
「・・・そうですね。そうしたほうが、こちらとしてもありがたいです」
「では、また私の家で…ユナも、それでいいな?」
「は、はい・・・」
「ではお客人、こちらに」
3人は村長の家に戻った
はい、というわけで投稿です
遊記『アメイズメント』vs盗賊『ライカン・スロープ』デッキでした
続編というより、完全オリジナルです。
ストーリーとかは行き当たりばったりです。先に宣言しておきます。
ちょくちょく前作要素は入りますが、ほぼほぼオリジナル要素が混じります
というわけで、それでは