オリキャラの遊戯王伝記~Ritual War~ 作:しがなくない
…チュンチュン
『おいユナ、起きろ。朝だぞ』
「・・・ん〜・・・おはよう、クレア・・・」
『ああ、おはよう。その様子だとよく眠れたみたいだな』
「うん。そうだね…今までと違う布団だったから、寝れるか不安だったけど…」
『今までが馬車での寝泊まりだったからな。疲れてたんだろう』
「うん…準備しちゃうね」
『ああ』
ユナは学園に行く準備を始めた
〜〜〜
「じゃあユナさん。ここで待っててちょうだい」
「はい」
そう言って先生は先に教室に入って行った
『緊張しているか?』
「うん、少し…って、どこから話しかけてるの?」
『ここからだ』
ユナは自分のデッキが入ってるポーチが震えたのを感じてポーチを取ると、ドラクレアのカードが光っていた
「…そこから話しかけてるの?』
『なんだったら念話も可能だが』
「念話?」
『こう言うことだ』
「うわっ!?」
突如頭の中にドラクレアの言葉が響いた
「えっ、ちょっ、何!?」
『流石に人の前で声を出すわけには行かないからな。慣れろ』
「慣れろって言われたって…!?」
『ユナも私に対して送ってみろ。思うだけで案外伝わるぞ』
「ええ…?」
(…こ、こう?)
『お、そうだ。その調子だ』
(うう…ユウキさんに会ってからだんだん人間を辞めてる気がする…)
『安心しろ、ユウキに比べたらお前はまだ人間だ』
(クレアの中ではもうユウキさんは人間じゃないんだね…)
『ああ、あいつは人間じゃない、修羅だ修羅。勝負に取り憑かれた人間の姿してる何かだあいつは』
(うーん否定できない…)
「ユナさん、お入りください」
(ん、呼ばれた?)
『みたいだな。行ってこい』
(うん・・・!)
ユナは教室の扉を開けた
〜〜〜
「…と言うわけで、本日からこのクラスに転入することになったユナさんです!みなさん、仲良くしてくださいね」
「初めまして、ユナです。今日からよろしくお願いします」
「ユナさんはそちら席に座ってください」
「はい」
ユナは壇上から降りて、用意された席に座った
「それじゃあ、今日の授業を始めます」
先生が黒板に板書を始めた
「…」
「おい、お前」
「…?」
ユナが声のしたした方を向くと、1人の少女が話しかけてきた
「へへへ…お前、強そうだな…!」
「…え?」
「私はレッカ、この授業終わったらデュエルしようぜ」
「・・・デュエルのお誘いなら素直に受けるけど、どうして今話しかけたの?」
「え?当たり前だろ?…私、基本授業寝てるからな」
「…ええ…」
ユナはレッカの言葉に若干引いた
「そう言うわけで、んじゃ」
そう言って、レッカは顔を伏せて寝始めた
「…zzz…」
「本当に寝た・・・!?」
「ここは・・・あっ!?んもう、レッカさんは今日も寝たんですね…一度寝たら起きないんですから、もう!」
そう言って先生はまた黒板に向かって授業を再開した
〜〜〜
「…じゃあ、午前の授業はここまで。みんな、キチンとお昼休みをとるんですよ?では、私は職員室に戻りますので、何かあったら教えてね」
そう言って先生は教室を出た
「ふぅ…」
『…案外退屈なものだな、授業というのは』
(そうかな?私は結構タメになったけど)
『ほとんどユウキから教わったことの復習ではないか。なぜ教わったことをもう一度教わらなければならん』
(まぁ、ほとんどユウキさんから教わったことだなーとは思ったけど…でも、一生懸命伝えようとしているのは伝わるよ。…聞いてる側が聞いてる側だけど…)
元々特別クラスにいた4人の少女、レッカは午前中の授業を丸々寝て過ごし、水色髪の少女はひたすらじっとしていて、茶髪のメガネをかけた少女は授業そっちのけで分厚い本を読み、緑髪の少女は時折視線が別の方向に向かっていた
(久しぶりにまともに聞いてくれた人が来たから、授業が捗ったんじゃないかな?)
『それで済ましていいのか…?』
「ふわああぁぁ…ん、終わったな?」
念話でドラクレアと話していると、隣の席で寝てたレッカが起きた
「よっしゃ。それじゃあユナ、デュエルしようぜ」
「デュエルするのは別にいいけど…1つ聞いてもいい?」
「ん?なんだ?」
「なんでレッカさんは、授業中寝るの?」
「なんでってお前…そりゃ興味ないからに決まってんだろ」
「興味ないって…」
「私はデュエルできればそれでいいの。ルールとかはなんとなくで把握してればそれでOK、授業なんて聞かなくても勝てるからな」
「・・・へぇ?」
レッカの言葉を聞いて、ユナの目が据わった
『・・・おい、ゆ、ユナ?』
「・・・レッカさん、デュエル、しようか」
「おう!…って、どうしたユナ?腹でも痛いのか?」
「ううん、大丈夫。ただちょっと…」
「そんなあまいこといわないでって、おしえなきゃね?」
「…!?お、おう…!?」
2人はデッキをテーブルに出した
「レッカさん。私が勝ったら、これからは授業を寝ずに受けてください」
「あん?…じゃあ私が勝ったら、お前、私のパシリな」
「いいですよ、負ける気しないので」
『おいユナ、気づけ!そのデッキは…!』
「…言ってくれるじゃねぇか」
2人はカードを5枚引いた
「それじゃあ、始めましょう」
「ああ…行くぜ!」
「「デュエル」!」
ユナ LP4000
レッカ LP4000
「私から行きますね…これは」
ユナが手札を見ると、『ラビードラゴン』主体のデッキではなく、『双竜』デッキだった
『あー、やっと気づいたか…まだ改良中なんだがなぁ…』
(クレア、このデッキ使うね)
『一応言っておくが、儀式召喚は使うなよ?お前が巫女だって知られたら色々と面倒になる』
(…その話は一旦後にするよ)
『はぁ…』
「私は手札の『
ユナ 手札5→4枚
「いきなり特殊召喚か…!」
「そして手札から『
ユナ 手札4→3→1枚
「いいねぇ、ワクワクしてきた!私のターン!」
レッカ 手札5→6枚
「手札から『
レッカ 手札6→5枚
「へぇ、あなたのデッキも烈火ってついてるんだ?」
「ああ、私にぴったりのデッキだろ?」
「ふふふ、そうだね」
『ユナー、あいつに怒るのはなんとなくわかるが落ち着けー?』
「行くぜバトルだ!」
「っ、早速か!」
「バトルフェイズに入った時!ヴォル・ヴォルフの効果!手札からレベル4以下の『烈火』モンスターを1体特殊召喚する!」
『バトルフェイズに特殊召喚だと!?』
「来い!『
レッカ 手札5→4枚
『なるほど…確かに、これを初見で対応するのは難しいだろう。普通のデュエリストなら尚更な…普通のデュエリストなら、だが』
「ヴォル・ヴォルフで、火守に攻撃!」
『攻撃力が負けてるモンスターで、わざわざ攻撃力だと!?』
レッカ LP4000→3600
「これでいいのさ!手札の『
レッカ 手札4→3枚
「攻撃力、2200…!」
「さぁどんどん行くぜ!ブレイズタイガーで、火守に攻撃だ!」
「…いま、攻撃って言ったね?」
「ん?ああ、言ったが…」
「罠発動『
「なっ、なんだってぇ!?」
『ふふん、あいつに仕込まれてないはずがないだろう』
(なんせ1回似たような状況になったことがあるからね…あの時はバトルフェイズにモンスターが出てこなかったけど)
「お、お前!なんでそんなカードを・・・!?」
「カードは拾った」
「いや嘘つけぇ!?」
『ユナの場合は本当なんだよなぁ…』
「それで、どうするの?」
「くっ…!ターンエンドだ!」
「私のターン」
ユナ 手札1→2枚
「私は火守をリリースして、手札から『
ユナ 手札2→1枚
「『
「バトル。…総攻撃」
レッカ LP3600→1100→-300→-2200
ユナ win
〜〜〜
「…ま、負けた…私が…」
レッカは机に肘をついて下を向いた
「ふぅ、勝った」
「う、嘘だ…今まで負けなしだった私が、こんなあっさり…」
(ああ、今まで負けなしだったんだ…私と逆だね)
『ユウキとのデュエルは負けまくってたからな』
(まあ、ユウキさんが異次元だっただけだけどね…対策したらその分やり返してきたし)
『本当は悪鬼なんじゃないだろうなあいつは』
「…も、もう一回,もう一回だ!今度は負けない!」
「…別にいいけど」
ユナはデッキを変え、再びシャッフルした
「…デッキ、複数持ってるの?」
「うひゃあ!?」
ユナの後ろから、茶髪のメガネの女子が話しかけてきた
「びっ…くりしたぁ…そ、そうだよ。こっちが私の本命」
「ええ!?じゃあ私は、本気じゃないデッキで負けた、のか…!?」
「い、いやいや!あのデッキだって本気だったよ!?」
「嘘つけ!次のデュエル終わったら、またさっきのデッキでもう一回デュエルしやがれ!」
「あのデッキは諸事情あってあまり人前で使えないんだよ〜!」
「諸事情ってなんだよ!」
「ああもう!さっさともう一回やるよ!」
「ああ!さっさと終わらしてまたさっきのデッキと勝負してやる!」
「あれはもう使わないからね!?」
「なんだよケチー!」
わーわー! ぎゃーぎゃー!
「…」ムスッ
「元気な人が入ってきたね」
「まぁ今までが静かすぎたんだよ。レッカちゃん、私たちが相手にしないってわかってから昼休みはどこかに行ってたから」
「…」
「うるさいのは嫌いかい?シズク」
「…嫌いじゃ、ない。けど…」
「けど?」
「もう少し、静かにしてほしい、かな…」
「あー…それは、どんまい」
「…」
「あはは、シズクちゃんのほっぺ膨れちゃったねー」
「まぁ、僕は読書の邪魔をしなければどうでもいいんだけど…」
「チーちゃんは本の虫だからねー、だからここに入っちゃったんだけど」
「そう言うお前もだろうカザハ。授業中に明後日の方を向く癖は治ったのかい?」
「まだー」
「はぁ。まったく…」
はい、というわけで投稿です
ユナ『双竜』vsレッカ『烈火』でした
レッカのテーマがいつのまにか天盃みたいな動きになってた…どうしてこうなった(汗)
炎属性だから主人公っぽいデッキにしたいな→主人公っぽいデッキって何かな→まぁ連続攻撃かな?→気がついたらこうなってた→どうしてこうなった
魔法・罠についてはもう少し後で…初回だからね、モンスターだけで勘弁してください
ということで、それでは
転入早々レッカを叩きのめしたユナ、だかその結果、少々面倒なことになったようで…?
次回、『理由』
「どうして特別クラスに?」
感想、質問、ご指摘等々大変励みになっております!
感謝感激ありがとうございます!
風無ゆう様、凍河の氷様
オリカ紹介
※名称登場順(一度登場したモンスターについては記載しません)
双竜の火守
レベル4 火属性 戦士族
ATK1400/DEF2000
①:手札の『双竜』モンスター1体を相手に見せて発動できる。このカードを特殊召喚する
②:このカードがフィールドに存在する限り1度だけ、自分は通常召喚に加えて『双竜』モンスターを手札から召喚することができる
烈火の闘士 ヴォル・ヴォルフ
レベル4 炎属性 獣戦士族
ATK1600 DEF1000
①:このモンスターが召喚・特殊した時、デッキから『烈火』モンスター1体を手札に加える
②:自分・相手のバトルフェイズに発動できる。手札から『烈火』モンスター1体を特殊召喚する
烈火の重拳 バーン・ゴリラ
レベル4 炎属性 獣戦士族
ATK1900 DEF1200
①:自分フィールドに『烈火』モンスターが存在する場合、手札から特殊召喚することができる
②:このカードが攻撃を行うダメージステップ開始時に発動できる。相手の魔法・罠カードを1枚破壊する
烈火の狂乱 ブレイズタイガー
レベル6 炎属性 獣族
ATK2200 DEF1000
①:このカードが手札・墓地に存在し、自分フィールドの『烈火』モンスターが戦闘を行ったバトルフェイズに発動できる。このカードを特殊召喚する。
②:1ターンに1度、自分バトルフェイズに発動できる。自分フィールドの『烈火』モンスター1体を選んで破壊し、このカードはこのターン2回攻撃できる
③:このカードが攻撃を行ったバトルフェイズ終了時に発動できる。自分は500ダメージを受ける