オリキャラの遊戯王伝記~Ritual War~   作:しがなくない

17 / 22
第1章 遊記side
襲撃


ユナがこの家を去って3日がたった

遊記は村長の家で寝ているルビデーの看護をしていた

 

「…ふぅ、とりあえずタオルは変えたから…あとは暇だな」

 

遊記は近くの椅子に座った

 

「…しかし、まだ目覚めないのかこいつ…」

 

ルビデーは遊記との一戦後、約1週間も目を覚ましていなかった

 

「…こうなったのは、あの黒ローブの男のせいか…何者なんだあいつは?」

 

そう遊記が考えてると、扉が開いた

 

「ふぅ、やれやれ…おや、ユウキ殿」

 

「ん、村長か」

 

「看病されていたんですか?」

 

「ああ。流石に寝たきりはアレだからな…しかし、いつまでこいつをここに置いておくんだ?」

 

「そうですのう…1週間も経っているのですし、そろそろ誰かしらこの村にきてもおかしくないんじゃが…」

 

村長がそう呟くと、家の玄関の扉が勢いよく叩かれた

 

「誰かいるか!」

 

「おや、噂をすればかのう…?ちょっといってきますのじゃ」

 

「いや、俺も行くよ。気になるからな」

 

「おや、そうですか…なら、一緒にいきましょう」

 

遊記と村長は部屋を出た

 

〜〜〜

 

2人が玄関に着くと、村長が扉を開けた

 

「お待たせしました…」

 

「ふん、遅かったな」

 

村長が扉を開けると、金髪で金の装飾が目立つ真っ白な鎧を着ている騎士がいた

 

(騎士だ。初めて見たな…)

 

「申し訳ないですじゃ…少し奥の方で作業をしていたもので」

 

「よかろう。我は寛大だからな」

 

「ありがとうございます。それで今日はどのようなご用件で?」

 

「む、そうだな…約1週間前、この村にルビデー伯爵が来られたな?」

 

「はい、来られましたが…それが何か?」

 

「我々は伯爵のご家族から伯爵の捜索を命じられた。そこで周囲の村に話を聞いたところ、最後にこの村に訪れたことがわかった」

 

「ああ、そいつならこの家で寝てるぞ」

 

「何っ!?それは本当か!?」

 

「ああ、案内するか?」

 

「当たり前だ!お前達!」

 

「「はっ!」」

 

女騎士がそう命じると、騎士が家の中に入って行った

 

「…案内するって言ったのにな…」

 

少しして、家に入った騎士達がドタドタと大きく足音を立てて戻ってきた

 

「…カリナ様!発見いたしました!」

 

「伯爵の容体はどうだ!」

 

「眠っています!」

 

「わかった!とりあえず馬車に運べ!丁寧にな!」

 

「「了解致しました!」」

 

騎士達はルビデーを抱えて、家を出ていった

 

「…伯爵の保護、感謝する」

 

「いえいえ、お気になさらず…」

 

「それで、どうして伯爵がこの家に?」

 

「ああ、それは…ユウキ様にお聞きになったらいかがですじゃ?」

 

「ユウキ?」

 

「ああ、俺だ」

 

「む、貴様が…わかった。話を聞かせてもらおう」

 

遊記とカリナは外に出た

 

〜〜〜

 

遊記はルビデーがここに来たこと、遊記とデュエルして遊記が勝ったこと、そして黒いローブの人物がルビデーと関与していたことを話した

 

「なるほど、そんなことが…ご協力感謝する。できればでいいが、この件の重要参考人として、王都に一緒に来て欲しい」

 

「それはいいけど…村長?」

 

「ん?ああ、ユウキ様。この村のことはお気になさらず」

 

「いや、でもな…」

 

「ユウキ様には返しきれない恩をもうもらっていますからな。あの時来てくれなかったら、この村は悲惨なことになっていたでしょう。それに孫に等しいユナを、あそこまで成長させてくれた…あとはユウキ様の自由になさってください」

 

「村長…わかった。えーっと…すいません、お名前は…?」

 

「私か?私は『カリナ・シムーン』。この辺りの警邏隊だ」

 

「カリナさんか。俺は上里遊記、よろしく」

 

「ああ、よろしく頼む。では馬車に乗ってくれ」

 

「わかった…それじゃあ村長!」

 

「はい、さようならですじゃな…」

 

「いいや、さようならじゃない。・・・またな!」

 

「…!はい、またお会いしましょう」

 

そう言って村長はお辞儀をし、遊記は馬車に乗り込んだ

 

〜〜〜

 

遊記はカリナと数人の騎士と共に馬車に乗っていた

 

ガラガラガラガラ…

 

(結構揺れるな…まぁ、車みたいな快適さはあまり期待してないが…)

 

「そういえば、家に来た時と村を離れるときで口調が違うのは…」

 

「ああ、初めての場所だとあのようにしているのだ。牽制するためにな」

 

「牽制?そこまでするか?」

 

「当たり前だろう。下に見られることは無いからな」

 

「でも隊長、あの口調似合って無いんすよね〜」

 

カリナの隣に座っていた騎士が話した

 

「おい…!」

 

「…えーっと、どちら様?」

 

「ああ、ごめんごめん。ちょっと待っててね…よっと」

 

騎士が兜を外すと、赤みがかった黒い髪をした、ボブカットの女性が顔を出した

 

「初めまして、私は『キーラ・マナ』。隣のカリナとは…まぁ、腐れ縁ってところっすかね」

 

「はぁ…キーラ…今は仕事中だ」

 

「今は別にいいじゃないっすか、ユウキさんも別に気にしないっすよね?」

 

「ああ、別に気にしないからいいぞ」

 

「ほら!」

 

「私が気にするんだ…全く、伯爵が起きたらどうする」

 

「でもユウキさんが言うには、1週間以上目を覚まさなかったっすよね?なら別に大丈夫じゃないっすか?」

 

「はぁ…あなたみたいな気楽さがほんと羨ましいわ…」

 

「カリナが難しく考えすぎなだけっす」

 

「…仲がいいんだな」

 

「腐れ縁ってだけだ…」

 

「カリナがそう言うんならそうっすね!」

 

「きーいーらー?」

 

「やっば、怒らせちゃった…?」

 

「あはははは…」

 

馬車の中は3人の会話で賑やかになった

 

〜〜〜

 

「今日はここで野営するぞ」

 

「了解っす」

 

「…何かすることはあるか?」

 

「いいや、ユウキさんは馬車の中で待っていてくれ」

 

「準備ができたら呼ぶんで、それまで待っててくださいっす」

 

「ん、了解」

 

遊記は馬車に戻った

 

「…ふぅ」

 

馬車に戻った遊記は椅子に座り込んだ

 

「…野営か。この人生で初だな」

 

(…いや、実際2回死んでるようなものだから『この人生で初』ってのはなんか違う気がするが…) 

 

「…まぁいいか。ん?」

 

遊記が窓の外を見ると、キーラがデュエルディスクを構えているのが見えた

 

「…デュエルディスク?誰かとやってるのか?でも誰と…」

 

遊記が考えていると、どこかから現れたゴブリンがキーラを殴り飛ばし、キーラは馬車の方に吹き飛ばされた

 

「っ!」

 

遊記は馬車を飛び出した

 

「キーラさん!」

 

「ゆ、ユウキさん…」

 

「おいおい、王都の警邏隊もこの腕前なのか?はっ!笑っちまうぜ!」

 

声のした方を向くと、闇の中からボロボロの服を着た山賊が歩いてきた

 

「さーて、早速馬車の中を…あん?誰だお前、さっきまでいなかっただろ?」

 

「さぁ、誰だろうな」

 

「へっ!誰であろうが関係ねぇ!お前もぶちのめして、そっちの女は馬車を漁ってから俺の気のすむまで楽しんでやる!」

 

山賊はデュエルディスクを構えた

 

「ゆ、ユウキさん…、に、にげて…」

 

「少なくとも、あんたを置いて逃げるほど臆病じゃないんでね」

 

遊記はデュエルディスクを構えた

 

「…え?なんなんすか、そのデュエルディスク…?」

 

「さぁいくぜぇ!」

 

「「デュエル」!」

 

遊記 LP4000

山賊 LP4000

 

「俺のターン!俺は手札から『ゴブリン突撃部隊(とつげきぶたい)』を召喚!」

 

ゴブリン突撃部隊 ATK2300

山賊 手札5→4枚

 

「そして俺は装備魔法『ラプテノスの超魔剣(ちょうまけん)』を『ゴブリン突撃部隊(とつげきぶたい)』に装備!」

 

山賊 手札4→3枚

 

(『ラプテノスの超魔剣(ちょうまけん)』…こっちだと汎用みんな持ってんのか?だが、『ゴブリン突撃部隊(とつげきぶたい)』と地味に相性がいいのは確かだ。守備表示の時の戦闘破壊耐性は地味に面倒だからな)

 

「へっへっへ…ターンエンドだぜぇ!」

 

「おう、俺のターン」

 

遊記 手札5→6枚

 

「スタンバイ、メインフェイズ。俺は手札から『手札断殺(てふだだんさつ)』を発動。互いのプレイヤーは自身の手札を2枚墓地に送り、その後2枚ドローする」

 

「…?何の意味が?」

 

遊記と盗賊は手札を2枚捨て、2枚ドローした

 

遊記 手札6→5→3→5枚

盗賊 手札3→1→3枚

 

「…へっへっへ…いいカードが引けたぜ…」

 

「そうか。それはよかったな」

 

「ユウキさん!いったいなんのつもりっすか!?相手に手札を与えるなんて…」

 

「まぁ見てろ。まずは手札から『カブレラストーン』を召喚」

 

カブレラストーン ATK0

遊記 手札5→4枚

 

「こ、攻撃力0…!?」

 

「ぶひゃはははは!!!そんな雑魚モンスターで、なにをするってんだよ!?」

 

「『カブレラストーン』の効果。このモンスターが召喚・特殊召喚した時、デッキから『トライアングル-O(オー)』を手札に加える」

 

遊記 手札4→5枚

 

「その後、このモンスターを守備表示に変更する」

 

カブレラストーン ATK0→DEF0

 

「次に手札から装備魔法『ストーンヘンジ』を発動。俺の墓地の攻撃力0のモンスター1体を対象にとり、このカードを装備する。俺は墓地の『アショカ・ピラー』を特殊召喚」

 

アショカ・ピラー ATK0

遊記 手札5→4枚

 

「ま、また攻撃力0…!?」

 

「わ、笑い殺すのもいい加減にしてくれよ!」

 

「『アショカ・ピラー』の効果。このモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから装備魔法1枚を手札に加える。俺はデッキから2枚目の『ストーンヘンジ』を手札に加える」

 

遊記 手札4→5枚

 

「そして手札から再び『ストーンヘンジ』を発動。墓地から『水晶(すいしょう)ドクロ』を特殊召喚」

 

水晶ドクロ ATK0

遊記 手札5→4枚

 

「い、いい加減にするっす!ユウキさん、勝つ気あるんすか!?」

 

「『水晶(すいしょう)ドクロ』の効果。このモンスターが召喚・特殊召喚した時、俺は1000ポイントのダメージを受ける」

 

「さ、さらに俺に有利になる効果!?おまえ、正気かよ!?」

 

「そしてこの効果にチェーンして、手札から速攻魔法『呪詛返(じゅそがえ)しの人形(ひとがた)』を発動。俺への効果ダメージが発生した時、そのダメージを0にして、その分のダメージを相手に与える。…お前に1000ポイントのダメージだ」

 

「はははははは!…はぁ?」

 

水晶(すいしょう)ドクロが突如光だし、盗賊に向かって光線が照射された

 

「ぐあああああーーーー!?!?」

 

盗賊 LP4000→3000

遊記 手札4→3枚

 

「・・・え?」

 

「て、てめぇ・・・な、なにを・・・!?」

 

「これで終わりだ。手札から『トライアングル-O(オー)』を発動。俺のフィールドに『水晶(すいしょう)ドクロ』、『アショカ・ピラー』、『カブレラストーン』の3枚が存在する時、フィールドの全てのカードを破壊して、このターン俺が受ける効果ダメージは代わりに相手が受ける」

 

遊記のフィールドの水晶(すいしょう)ドクロ、アショカ・ピラー、カブレラストーンがそれぞれ光始め、四方八方に光線を照射した

 

「ぐ、ぐおおおおおおーーーーー!!!!!」

 

盗賊にいるゴブリン突撃部隊(とつげきぶたい)が破壊された

 

「て、てめぇ・・・!ころす!次のターンから、なぶり殺しにしてやる!」

 

「・・・次のターンなど、無い」

 

「な、に・・・?」

 

先程まで光線を放っていたアショカ・ピラーとカブレラストーンが、突如点滅し始めた

 

「な、なにを…!?」

 

「『アショカ・ピラー』と『カブレラストーン』は、破壊された時にそれぞれ自身に2000ポイントと1000ポイントのダメージを受ける。だが『トライアングル-O(オー)』の効果で、俺が受けるダメージは全部お前が受けるから…」

 

「・・・あ、ああ・・・あああああ・・・!!!」

 

「じゃあな」

 

アショカ・ピラーとカブレラストーンの点滅の感覚が短くなり、最終的に爆発した

 

「うわああああああああああ!!!!!!」

 

盗賊 LP3000→1000→0

 

遊記 win

 

~~~

 

「・・・う、うそ・・・勝っちゃったっす・・・?」

 

「さてと…カリナさんの方が不安だな。キーラさん、そいつは任せても?」

 

「あ、はいっす…ユウキさんは、どこに?」

 

「カリナさんの方に行ってくる」

 

「だ、大丈夫っすよ!カリナなら、盗賊の1人や2人…」

 

「まぁ、一応な。そいつのこと頼んだぞ」

 

遊記はその場を離れた

 

「あっ、ちょっと!?・・・行っちゃったっす」

 

キーラはよろよろと立ち上がった

 

「・・・ユウキさん、あんた、何者っすか・・・?」




はい、というわけで投稿です
遊記『秘宝』vs盗賊『ゴブリン』でした
何使おうかなーって考えながら漁ってたら『秘宝面白そうだな』って思って使いました
遊記sideは現代遊戯王(融合、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム、リンク縛り)vs異世界遊戯王のバトルになります。
ユナはオリジナル遊戯王(一部汎用有り)どうしになります
遊記sideで遊記のデッキ考えるのきっつい…思いつかないからすぐにネタが切れる…
というわけで、こっちでもデッキ募集します
読者のみんなー!オラにデッキぃ分けてくれーーーー!!!(某龍玉)
というわけで、ネタ募集します(大事なことなので2回言いました)
それでは
ユウキ達の馬車を襲った盗賊、キーラを襲っていた盗賊を一方的に打ち倒した遊記は、カリナの方に向かう
次回、『撃退』
「すまん、少し遅れた」

感想、質問、ご指摘等々大変励みになっております!
感謝感激ありがとうございます!
黒き翼様、凍河の氷様、ありゅ様
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。