オリキャラの遊戯王伝記~Ritual War~ 作:しがなくない
デュエル内容を修正いたしました。
シズクとペアを組んだ夜、ユナ達は施設の食堂に訪れていた
「はーっはっはっはっはっは!」「おーっほっほっほっほっほ!」
レッカとオーロリアは互いに肩を組んで笑い合っていた
「…えーっと…」
『おい、こいつら数時間前までは犬猿の仲だったはずだぞ。どうしてこんなに仲良くなってるんだ』
(私が知るわけないでしょ!?)
「…2人とも、かなり仲良くなってるね。何かあったの?」
「ん?おう聞いてくれよ!最初はこいつとは分かり合えねーって思ってたけどよ、何回かデュエルしてから、結構悪くないやつだってわかってな!」
「ええ、ええそうですの!こんな野蛮人絶対分かり合えないって思ってたですのに、流石はユナの友人ですの!戦いを通して、こんなにも仲良くなったですの!」
「…だってよ、ユナ?」
「知らない、こんな友人知らない」
『どんなデュエルしたんだこいつら・・・』
「…ダイチとカザハはどうだったの?」
「私たち?私たちは普通に話しながら、ゆっくりとデュエルしたよ〜」
「そうだね。風が通る丘でのんびりやったさ。丘の中心に大きい木があってね、その下で風を感じながら本を読むのはなかなかよかったよ」
「本の虫だなぁダイチちゃんは」
アハハハ…
話していると、シズクの視界の端に人影が映った
「…?」
シズクがその方を向くと、そこには誰もいなかった
「シズク?そろそろお風呂入りに行くよ?」
「…」
シズクはダイチの声に反応して、ダイチたちと一緒にその場を離れた
「…ふふふ、ふっふっふっふっふっ…」
その場を離れるシズクの背を見る様に、1人の不審者が角から半身姿を見せて、怪しい笑みを浮かべた
〜〜〜
次の日の午前中、ユナとシズクは再び河原にやってきた
「…」
(うーん…昨日と同じだなぁ…)
『全く進歩が無いが…これでいいのか?』
(本当はダメだろうけど…こっちから話しかけても反応しないし、正直お手上げかなぁ…)
『どうしたものか…ん?』
(どうしたのクレア?)
『いや、物陰から視線が…』
(視線?)
ユナが後ろを振り向いても、周囲には木々が生い茂っていて、何もわからなかった
(…誰もいないっぽいけど…?)
『いや、いる…いや、こっちに来るぞ』
ドラクレアがそういうと、木の影から1人の少年が歩いてきた。
シズクがその方を見ると、目を大きく広げて震え出し、「あ…あ、あ…」と震えだした
「シズク?どうしたの、シズク!?」
『これは…尋常じゃない震えだ。あの男と何かあったのか…?』
「…やぁ、シズクちゃん。久しぶりだねぇ…」
「…い、いやっ、こない、で…」
「嫌がることはないだろぅ?ほらぁ、こっちに来なよぉ…!」
そう言いながら男はシズクの腕を掴もうとした
「…ぇ」
「…はぁ?」
その前にユナが男の手を掴み、シズクと男の間に入った
「…シズクが嫌がってるから、やめて」
「…」
「…おい、その手を離せ」
「あなたがシズクにこれ以上近づかないのなら、手を離してあげる」
「…チッ」
男は掴まれてた腕を振り払い、その場を離れた
「シズクちゃん?またあとでねぇ?」
「ひっ…!」
シズクはユナの後ろに隠れた
「…早く行って」
「…命令しなくても、いなくなってあげるよ」
そう言って男はその場を離れた
男が離れるとシズクはへなりと、地面に崩れ落ちた
「はあっ…はあっ…はあっ…」
「シズクちゃん、大丈夫?」
「はあっ…はあっ…はあっ…」
『ダメだ、過呼吸を起こしてる。一度施設に戻った方がいいぞ』
(そうだね…)
「シズクちゃん、ちょっとごめんね!」
ユナはシズクを抱っこして、施設に駆けていった
その間もシズクは目の焦点が合わず、過呼吸を起こしていた
〜〜〜
シズクを医療室に運んだ後、合流したみんなと河原で起こった出来事を話した
「…知ってる、シズクが特別クラスに来た経緯は、とても陰湿ないじめによるものだった」
「いじめ?」
「うん。詳しい内容はわからないけど…シズクが特別クラスに来た時は酷かった。周りの全てに怯えていたよ」
「チッ!そんな奴がなんでいるんだよ…!」
「へぇ…」
オーロリアの目がすわった
「…ユナ?その方の名前は聞かなかったですの?」
「…ごめん、シズクちゃんから離すのに精一杯だった」
「どんな奴だったんだい?特徴は?」
「…そうだね」
ユナは思いつく限りの特徴を挙げた
「…たぶん、Cクラスの…『ルーベル・ジェイムズ』かな」
「知り合いか?」
「いいや、ちょっとした悪名がね…色々とよくない噂がある生徒だけど…まさか、シズクにも被害が及んでるとは」
「なんとかならねぇのか…」
「証拠がないとどうにもならないかな…でも、どうしてCクラスの人が、私達と同じ時間に外に出ていたのだろう?AクラスからCクラスなら、あの時間帯は施設の中で授業を受けていたはずだけれど…」
「…あれ、みなさん。ここにいたんですか?」
ユナ達が話をしていると、先生が歩いてきた
「先生…」
「シズクさんがいないようですが…まぁいいでしょう」
「なんだよ先生、今はそれどころじゃ…」
「この合宿の最終日…明日ですね。Dクラスの代表1人と、皆さんの中から1人ずつ選出して、お互いに戦ってもらいます」
「それぞれ代表で…Dクラスからは誰が出るかわかりますか?」
「いえ、それは始まるまでは秘密です。それでは私はこれで、シズクさんにも伝えて皆さんで話し合って決めてくださいね」
そう言って先生はその場を離れた
「…正直、今はそんな気分じゃないんだが…どうする?」
「シズクのことが心配だからね…」
「棄権するのはダメですの?」
「多分ダメだろうね」
「…じゃあ、私が出るよ」
ユナは立候補した
「ユナ…」
「私よりみんなの方がシズクちゃんと一緒にいる時間は長いから…多分、そっちの方が安心するんじゃないかなって」
『ユナ…』
「…そう、だね…任せてもいいかな、ユナ」
「うん、任せて」
「…」
ユナ達の会話を、扉越しにシズクは聞いていた…
〜〜〜
次の日、ユナたち特別クラスとDクラスの面々は施設に付属している広場に集まった。しかし、シズクはこの場にいなかった
「それではこれより!各クラスの代表者による交流戦を始めます!Dクラスからは『ルーベル・ジェイムズ』!特別クラスからは『ユナ』!両者前に!」
広場の中心に、ユナとルーベルが向かい合って前に出た
「…やぁ、昨日ぶりだねぇ…シズクちゃんは、いないみたいだけど…」
「うん、君の前には出せないからね」
「残念だなぁ…僕はシズクちゃんと遊びたいのに…」
「…あなた、もとはCクラスにいたそうじゃない。なんでDクラスに?」
「…ああ、そんなこと?それがどうしたの?」
「別に…気になっただけだよ」
「ふーん・・・まぁ、僕にとってはどうでもいいから言わないよ」
「そう…」
ユナは構えた
「ふふふ…僕が勝ったら、シズクちゃんにあわせてよぉ」
「…勝手にすれば」
「ふひゅふふふ…」
ルーベルも構えた
「「デュエル!」ゥ!」
ユナ LP4000
ルーベル LP4000
「僕のタァーン!ふひひっ、さぁいこおぅの手札だぁ!僕は手札からぁ、『
アナザー・バース・ストラディオス ATK2500
ルーベル 手札5→4→3枚
「…ふーん」
「ふふふぅ!僕は手札から装備魔法『
アナザー・バース・ストラディオス ATK2500→4500
ルーベル 手札3→2枚
「ふひひひひぃ!見ろぉ!攻撃力4500だぞぉ!どんなモンスターも、この攻撃力うぉ、超えることは、で、できなぁい!」
「…」
~~~
「ユナ…」
特別クラスが離れてみていると、後ろからごそごそと物音がした
「っ、だれだ!」
レッカが声を張り上げて物音がした方を見ると、シズクがこっそり来ていた
「し、シズク!?大丈夫かよお前!?」
「…」
シズクは少しおびえながらも、ユナとルーベルの方に視線を向けた
~~~
「ふふふ…降参、するならぁ…聞いてやっても、いいぞぉ…?」
「これ以上何もしないなら、さっさとターン回してくれない?」
「…ちっ、いいさぁ。ターンエンドぉ」
「私のターン」
ユナ 手札5→6枚
「…そのモンスターを倒すのは簡単だよ」
「はぁ?」
「私は手札から『プチリュウ』を召喚」
プチリュウ ATK600
ユナ 手札6→5枚
「…プッ、プププッ…ぶひゃはははは!!!!なんだよそのザコモンスター!?そんなモンスター1体で、この攻撃力4500の『アナザー・バース・ストラディオス』に、なにができるんだよぉ!?」
「手札から装備魔法『
ユナ 手札5→4枚
「『プチリュウ』で『アナザー・バースト・ストラディオス』に攻撃」
「ひゃははははは!!!こいつあほだ!!!わざわざ自殺行為、ありがとうなぁ!捻りつぶせぇ!『アナザー・バース・ストラディオス』うううぅぅ!!!」
プチリュウがアナザー・バース・ストラディオスに突撃し、それを振り払うように、アナザー・バース・ストラディオスは盾で薙ぎ払った
「…ダメージ計算時、『
「…はぁ?」
プチリュウ ATK600→4600
「なあっ・・・!?」
トライホーン・ドラゴンの尻尾が体に当たっても身じろぎせず、お返しと言わんばかりにアナザー・バース・ストラディオスに尻尾と振りぬいて破壊した
「ぐあああああぁぁぁぁ!?!?!?」
ルーベル LP4000→3900
「戦闘終了時、プチリュウの攻撃力は元に戻る」
プチリュウ ATK5300→600
「…な、なんだ…いまのは…」
「…降参するのなら、聞いてやってもいい…だっけ?」
「っ!?」
「その言葉、そっくりそのまま返すよ…そういえば、このデュエルで勝った時に何するか言ってなかったね。私が勝ったら、シズクに一生近づかないことを約束して」
「…そ、そんな…そんなざこぉ!」
「カードを2枚伏せてターンエンド」
ユナ 手札4→2枚
「ぼ、僕のターン!!」
ルーベル 手札2→3枚
「‥‥ふふ、ふ…馬鹿め!装備魔法対策をしてないとでも!?500のLPを払って、手札から『ツイスター』を発動ぅ!そのザコについてる装備魔法を破壊だあぁぁ!!!」
竜巻が発生して、
ルーベル LP3900→3400 手札3→2枚
「ふひひひ…こ、これで…そいつはただのザコになったぁ…!あの装備魔法さえぇなければ!もう二度とぉ、僕のモンスターの攻撃力を超えることはぁできないぃ!」
「墓地に送られた『
ユナ LP4000→3500
「…は?」
「さぁ、どうする?」
「…て、手札から『
ルーベル 手札2→1→0枚
「バトルだぁ!『
「罠カード『
突如現れた巨大なカタパルトにプチリュウが装填され、
「…それで?確かその装備魔法、デッキの一番上に戻るんだっけ」
「…あ、ああ…」
「終わったんだったらターンエンドしてくれない」
「…え、エンド…」
(ま、まだだ!あいつがモンスターを引いてない可能性がある!まだ僕にもぉ、チャンスあるぅ!)
「私のターン」
ユナ 手札2→3枚
「手札から『
アレキサンドライドラゴン ATK2000
ユナ 手札3→2枚
「そして手札から2枚目の『アレキサンドライドラゴン』を召喚」
アレキサンドライドラゴン ATK2000
ユナ 手札2→1枚
「・・・あ、ああ・・・」
「…ねぇ、私怒ってるんだよ…」
「ひいっ!?」
ルーベルがしりもちをついた
「私のクラスの友達をこれ以上傷つけるのは…許さない!バトル!」
「さ、サレンダー!サレンダーだぁ!」
「サレンダーは自分のターンだけだよ!『アレキサンドライドラゴン』2体で、ダイレクトアタック!」
2体のアレキサンドライドラゴンが口にエネルギーを溜め、ルーベルに向かって吐き出した
「う、うわああああぁぁぁぁぁ!!!!!」
ルーベル LP3400→1400→-600
ユナ win
~~~
「…とも、だち…」
シズクはユナが放った言葉をかみしめていた
「…私の勝ちだね。約束通り、一生シズクには近づかないで」
「…くう、くっそぉ…パパに…ぱぱに!言いつけてやるからなぁ!パパに言えばお前なんか…」
「私が、何だって?」
「・・・え?」
ルーベルが声のした方を無理無垢と、そこにはルーベルの父親が立っていた
「ぱ、パパぁ!?なんで、ここに…」
「忘れたのか。この施設は私の家が支援している施設だということを」
「…はっ!?」
「はぁ…問題を起こして退学しなければいけないところを、温情でCクラスからDクラスに降格という処置にしてもらうように学長に頼み込んだのに…まさか、また同じことをやらかすとは…」
「パ、パパ…もう一度!もう一度だけチャンスをぉ!もう二度としないからぁ!」
「馬鹿者!」
父親はルーベルの頭に拳を振り下ろした
「いっだぁ~あああ!?」
「もうこれ以上見て居られん!ルーベル、貴様をジェイムズ家から勘当する!二度と家の敷居を跨げるとおもうなよ!」
「そ、そんなぁ~~~!?!?」
「まったく…」
そう言って父親はユナに近づいた
「すまなかったな、手間をかけさせた」
「いえ…その、どうしてここに?」
「視察にな。そのついでにあの駄息の様子をこっそりと見に来たが…はぁ」
父親は背を向けた
「…学園からも退学させるつもりだ。…被害者の方にも、頭を下げに回る。だが…特別クラスにいる彼女には、『すまなかった』と言っておいてくれるか。私にも会いたくないだろうからな」
「…わかった」
「頼む。…行くぞ、駄息」
父親はルーベルの襟をつかみ、引きずってその場を後にした
~~~
その後、施設に戻ったユナたちは、夕食を食べた後それぞれ自由時間となり、ユナは大浴場にて、湯船に浸かっていた
「…ふぅ…」
『今日は大変だったな』
「そうだね…代わりに戦うのも楽じゃないよ」
『その割には生き生きしていたな。…ユウキの面影も感じたぞ』
「そう?…なんだか、ちょっと似てきたのかもね」
『余り似ないほうがいいかもな。あいつの言動は女子には似合わなさすぎるからな』
「何それ?」
「…あの…」
「うおっ!?」
後ろから声がしてその方を向くと、シズクがいた
「い、いつのまに…」
「…隣、入るね」
「ど、どうぞ」
・・・
「…昨日の…」
「昨日?」
「…話、聞いてた」
「…ああ、今日の…今日のデュエルで誰が出るかってやつ?」
「…うん。その…ありがとう。ちょっと、心が…楽に、なった」
「そう。良かった」
「…その、ユナって…呼んでも、いい?」
「いいよ。じゃあ…私も、シズクって呼び捨てでいい?」
「…う、うん」
「ありがとね、シズク」
「…うん、ユナ」
そうして2人はお風呂を楽しんで、湯船を出た
はい、というわけで投稿です。
ユナvsルーベルでした
やっと…やっとシズクを喋らせることができました…
そして皆様、色々とリクエストありがとうございます!参考にさせていただきます!
もちろんこれからも常時リクエスト募集しておりますので、どしどし送ってください!
それでは
合宿から数日後、仲良くなったシズクがユナに宣戦布告?
次回、『凍結』
『これ…ユウキに刺さるんじゃないか?』
キャラプロフィール
ホムラ
身長→168.4cm
体重→秘密だ!
年齢→16歳
キーカード『
赤髪ショートの少女。元々Aクラスにいたが、同じクラスの少女達による嫌がらせにより特別クラスに移動になった。今は特別クラスでダイチと言い合いになりながら、ユナやオーロリアと勝負の日々を送っている