ソードアート・オンライン〜絶えることのない剣と七夜の願い星〜 作:Hiroto115
今回はジラーチのあの設定が語られます。
アニメのポケモンではこの設定は無視されていますけどね…。
7月1日
午後5時
「ふう、やっと着いた。」
「フゥ、ヤットついた。」
ジラーチがボクの発した言葉を繰り返す。それがなぜか心がほんわかとして思わず笑みが出た。
この願いの洞窟に来るまでにエネミーの群れにあったり、罠にはまったりなど散々だった。
「それにしてもジラーチ、君喋るのが上手くなったね」
「ボクしゃべるのうまくなった!」
どんどん喋るのが上手くなるため、AIということをすっかり忘れていた。しかし、AIと考えると色んなものが壊れそうになるので考えるのをやめた。
洞窟の奥、ジラーチと出会った場所に着くとそこには1人の杖をついた老人がいた。
「NPCかな?「かなー?」おーい!おじいさーん!」
老人がこちらに気づくと老人の上にビックリマークが浮かんだ。やはりNPCのようだ。
「な、なんと!それはジラーチではないか?!」
「おじいさん、ジラーチを知ってるの?」
NPCの言葉に答える
「うむ。ジラーチとは千年に一度しか見れぬ珍しいモンスターじゃよ」
「千年に一度!?」
「ふむ、さてはお主ジラーチのことを知らぬな?では教えてしんぜよう。立っていると辛かろう。そこの岩にでも座って聴くといい。」
椅子に丁度いい岩を杖で指す。
そこにボクとボクの膝にチョコンとジラーチが座ると老人は語り出した。
「ジラーチというのはな、ここの地の守り神のようなものじゃ、千年に一度ジラーチは目覚め7日間だけ活動し、また千年の眠りにつく。」
「千年に一度…」
それは一体どんなものなのだろうか。千年というとてつもなく長い時間に想像力を全て費やすが何一つ想像できない。
「ジラーチが守り神というのはの。ジラーチは千年に一度目覚め、7日間活動したのち、眠りにつく時にここからジラーチが活動する七日間だけ見える流星から凄まじい魔力をもらい、それをこの地へと注ぐことでこの地だけでなく、世界樹にも魔力を満たし、この世界を繁栄させておるからじゃよ。ここは魔法によって人除けがされているため、人には見つからず、ジラーチが神と祀られることはなかったがのぉ」
「へぇ…ジラーチって凄いんだね」
「?」
当の本人は自覚がないらしい。
ふとある疑問が浮かんだ。
「あれ?人除けがされているならおじいさんはなんでここにいるの?」
「わしか?わしはのここを、ジラーチが眠るこの場所を守り続ける”星の守り人”じゃからじゃよ」
「星の守り人…」
「話はこんなところじゃろう。あとは何か聞きたいことはあるかの?」
「ううん、ありがとう。おじいさん。」
ここでクエストがクリアされた簡単な音が出る。
「それじゃ、帰ろうかジラーチ。」
「ウン」
ジラーチを抱えたまま立ち、出口へと足を運ぼうとする。しかし、後方からまた先ほどの老人の声がした。
「ジラーチが目覚めて二日じゃ、あとの5日間、ジラーチと楽しく暮らしておくれ。せめて、ジラーチが千年の眠りにつく時に笑って眠れるようにのぉ」
洞窟を出る。そとはすでに真っ暗でたくさんの星々が輝いていた。 普通ならここは見惚れてしまうほどの景色だ。しかし、ボクの心は沈んでいた。
「あと5日間…」
あと5日間でジラーチは千年の眠りにつく。きっともう二度と会えない。
思わずジラーチを抱きしめる
「…?ユウキ…?」
いきなり抱きしめられジラーチはびっくりしている。しかし、それでもより強く抱きしめる。じゃないと耐えられなかった。
しかし、それをずっと続けるわけにはいかない。ゆっくりとジラーチから離れる。
そして、精一杯の笑顔で言った。
「さ、ジラーチ。帰ろうか」
「ウン!」
それにジラーチは満面の笑みで答えた。
あとの五日間、ジラーチと最高の思い出を作ろう。そう決心して、ボクとジラーチはギルドホームへと戻った。
ユウキを虐める趣味はありませんからね!?
ただジラーチと関わってしまうと必ずぶつかる壁が千年に一度ということなだけでふ。( ;´Д`)