ソードアート・オンライン〜絶えることのない剣と七夜の願い星〜   作:Hiroto115

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絶剣のイメージをぶち壊していないかとても不安なこれまでのお話。
ポケモンとか小説とか見たことないのでジラーチの様子を文で表すの大変なんですよね…。(・・;)




 

7月3日

 

ジラーチと出会ってから3日目、

ボクとジラーチは中立区域にいた。

クエストの次の目標が中立区域の小さな村だっからだ。

 

クエストの内容はこう<マグマの企み>

<小さな村が何者かの集団により襲われている。その村にいき、住人を助けろ>

というものだった。

 

ALOでの戦闘は油断はできない。一歩間違えれば大ダメージを受けてしまうからだ。

しかし、ボクは集中できずにいた。

 

昨日あの老人から教えられたことを思い出す。

 

「千年に一度…。」

 

千年に一度、そのキーワードがグルグルと頭の中で渦巻く。最高の思い出を作ると決心したがそう簡単に直面した短い期間を頭から振り払うことができない。

そのせいで村を襲っていた者が何か言っていたのを聞き逃してしまった。

 

襲っていたものは紅く真っ赤なマントを羽織った集団だった。

 

個々の強さはそれほどではなく、ボク一人でも簡単に一掃できた。

戦闘が終わり、村を襲っていた者の一人がなにか捨て台詞をいって去っていったが、これもボクの耳に届くことはなかった。

 

頭の遠くでクエストクリアの音がなる。しかし今はそんなことはどうでもいい。

 

「ねぇ…ジラーチ。千年に一度ってどんな感じなの?」

 

ジラーチに問いかけてみる。

 

「?せんねんにいちど?」

 

「うん、千年も眠るってことがどんな感じなのかなってさ」

 

「うーん。むずかしくてよくわからないけどそんなながくないよ?」

 

「そっか…」

 

ジラーチにとって千年はとても長く短い眠りなのだ。

ジラーチの体感ではそれはもう人の言う一日にとる睡眠のようなものなのだ。

 

「ねぇ、ジラーチ?」

 

そっとジラーチを抱きしめる。

 

「?」

 

今まで我慢していたことが流れ出る。

 

「ボクね、君とずっと一緒に居たいよ。でも君は千年に一度、そしてボクはもうすぐここにいられなくなっちゃう。ボクさ。病気なんだ…もうすぐボクの身体は限界を迎える。きっと君とだけじゃなくてアスナ達とも一緒にいられなくなっちゃう。死ぬのが怖いんだ、とっても怖いんだ…。」

 

肩が震える、体の隅々まで死の恐怖で満たされ、爪先や指先から体温が失われていく。

 

しかし、それはジラーチの無言の抱擁で体温を取り戻す。

所詮、この温度はアミュスフィアが出す信号パルスから出される錯覚の温度だ。しかし、その温度は確かに、ボクの死への恐怖を溶かしていった。

 

暖かい。

 

いつの間にか涙が頰を伝った。

思わず嗚咽を漏らす。

「うぐっぐっ…ううっうっ」

 

涙を堪えようとする。しかし、ここはALOだ。どんなに感情を抑えようとしてもそれを完全に隠すことはできない。

 

「うわぁぁぁ!ぁぁぁぁぁあああ!」

 

思いっきり泣いた。アスナにもスリーピングナイツにも見せない涙。それを思いっきり流した。

とめどなく流れる涙。しかし、その涙はボクの心の芯まで凍りつかせていた恐怖を優しく溶かして、軽くしていった。




ユウキの誰にも見せない涙、どうだったでしょうか?
ユウキの本編では見られない一面をなんとか書き出そうと頑張っております。
キャラ崩壊しない方針でいきたいのですが、崩壊しないかな…このユウキ。
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