ソードアート・オンライン〜絶えることのない剣と七夜の願い星〜   作:Hiroto115

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saoアニメが終わってしまい、とても寂しい気持ちですが、こちらはまだまだ書き続けるのでよろしくお願いします。


グラードン

洞窟の最深部…と言っても地上と最深部を隔てるのは少し厚めの岩盤だけだ。その岩盤の一箇所に大きな穴があり、綺麗な夜空と月を覗かせている。

 

岩盤にある穴から差し込む月明かりがそれを照らす。

 

照らし出されていたのは細かく書かれた魔法陣、その中央に横たわれているジラーチだった。

 

「ジラーチ!」

 

ジラーチを抱きかかえるためにジラーチが横たわれている場所へと向かう。しかし、それを男の声が止めた。

 

「まさか、あの人数を切り抜けるとはな。忌々しい妖精め…。まぁ、よかろう。準備はすでに整っている。」

 

そしていつの間にかシヴァがジラーチのそばにいた。

シヴァはユウキが聞きなれない呪文を唱え始める。

その隙を狙いジラーチを助け出そうとするが体が動こうとしない。

 

シヴァはスラスラと呪文を唱えていき、最後まで唱え終えた。すると、魔法陣が強く赤い光を発する。それと同時にジラーチが苦しみだす。

 

「じ、ジラーチ!!」

 

ジラーチの腹部にある線が少しずつ開いてゆく。そして、完全に開いたそれは瞳だった。

 

完全に開いた瞳は本当はとても澄んだ瞳をしているのだろう。しかし、シヴァの詠唱により無理矢理こじ開けられたそれは赤く、紅く濁っていた。

 

「ぐっ、ぐ…ぁあ!」

 

ジラーチが一層強く顔を苦痛で歪める。

 

「さぁ、ジラーチよ!その"真実の瞳”で遥か彼方にある彗星より魔力を集め、グラードンを蘇らせるのだ!」

 

シヴァの言葉に答えるようにジラーチの腹部から遥か彼方にあるであろう彗星へと一直線に光が放たれた。

 

光が彗星に届くと大きな光の波紋が広がりジラーチが放った光の倍のエネルギーをもつ光がこちらへと高速で返ってくる。

 

 

ジラーチの腹部の瞳がそれを受け止めると思ったが、それを魔法陣による力でその魔力を吸収し、魔法陣から再度放たれた光線により地上に少しずつ文字を刻み始めた。

 

「もうすぐだ、もうすぐグラードンが復活する!」

 

文字が刻まれ始めたと同時にボクの体はようやく動けるようになった。

 

動けるようになったと同時にボクはソードスキル≪ヴォーパール・ストライク≫を発動させる。

 

最後まで待たなくてもわかる、あの文字が刻み終わった時がグラードン復活だということが。そして、グラードンが復活すれば自分ひとりじゃ止められないことを。

 

しかし、シヴァは神速とも言えるヴォーパールストライクをアッサリと躱す。

 

「グラードンが復活するまで貴様の相手でもしてやろう」

 

そして、いつの間にか持っていた武器が露わになる。

 

それは燃えるような、溶けるようなマグマの色をした剣。

 

見たことのない剣ではあるが、その剣が秘める一撃の重さはビリビリと伝わってきた。

 

「ぐっ!」

 

ギリギリのところで硬直状態から抜け出し、剣でその一撃を受けようとする。

 

ボクの黒曜剣とシヴァの紅の剣が衝突する。自分の剣の耐久値が大幅に減ったのがその衝突の時の耳障りな音から推測できた。

受け止めることはできたが吹き飛ばされてしまった。

 

「ふん、まさかこの一撃を防ごうとは…。」

 

「それじゃボクは負けないよ!必ずお前を倒してジラーチを助け出すんだから!!」

 

しかし、闘いの展開は一方的なものになった。避けられては攻撃をスレスレで止めて吹き飛ばされる。それを何回も繰り返した。

 

「っ…」

 

「どうした?こんなものか?」

 

確かに絶剣は反応速度はこのALOで最速だろう。しかし、圧倒的なステータスの差は反応速度ではなんとかできるものではない。

 

「時間か。」

 

いつの間にか地上に描かれた文字、いや絵は出来上がっていた。

 

「さぁ、蘇るのだグラードン!」

 

大地が揺れる、地割れが起こり木々が押し倒されていく。そして、それは現れた。紅く、とてつもなく大きく、まるでユウキが豆粒のような位大きい。体には黒い紋様がある。

 

ぐらぐらるぅぅぅぅ!

ぐらぐらぅるぅぅぅぅぁぁあああッ!!!

 

空気を震わせるほどの咆哮が伝説のモンスターの復活を知らせた。




今回はここまでです。
こちらのユウキはまだまだ頑張りますよ!d(^_^o)
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